本日、六月五日は熱田神宮例大祭の日です。
この日は、天皇陛下の勅使が遣わされる熱田神宮一番の大祭となっています。例祭は「熱田まつり」「尚武祭」とも言われ、熱田神宮の恒例祭典中最も重要かつ荘厳なお祭りだそうです。勅使(天皇陛下 のお使い)ご参向のもと祭典を執行、皇室の弥栄・国家の 隆昌を祈られれます。奉納行事も多く、朝は音玉、夜は色玉の花火も上がります。
神宮の恒例祭典・特殊神事のうち、最も重要かつ荘厳な祭典が例祭です。この祭典では、宮司が祝詞を奏上し、勅使による御幣物(ごへいもつ)の奉納、御祭文(ごさいもん)の奏上があり、皇室の弥栄・国の平安が祈念されます。
例祭は一般に、「熱田まつり」「尚武祭(しょうぶさい)」とも称され、献灯まきわら・花火・武道・献茶・献花等の数々の行事が催され、約25万人もの市民が参拝する親しみある祭りでもあります。
地元の人々は、毎年この祭りから浴衣を着るならわしがあり、手にうちわを持ち、露店をのぞきながらのまことに季節感あふれるお祭りです。
昨年の動画
熱田神宮は私にとって特別な神社で、大好きな神社です。いつかこの例祭にも参列してみたいと願っていますが、まだ叶ってません・・・。
熱田神宮は、伊勢の神宮と並び、三種の神器が収められている重要なお社です。都であったことはなく、都に隣接しているわけでもないのに、このエリアから歴史上の人物が何人も登場し、今は世界に冠する企業都市でもある。そしてなんとなく栄え続けている都市であるという不思議なエリアです。しかし、考えてみれば、神剣がおわす場所ですから、当たり前なのかもしれません。
熱田神宮の御神木に注がれる朝陽(2015年夏)
熱田神宮の参道にある日本武尊の肖像。草薙剣が熱田神宮にあるのは日本武尊によります。
熱田神宮創建にいたる日本武尊の物語は、古事記で読むことができます。
『まんが古事記』の著者のふわこういちろうさんは、名古屋ご出身なんですが、東海地区で行われたセミナーで「熱田神宮とヤマトタケル」を題材にされてます。
同じく参道にある源頼朝の肖像。頼朝の母は熱田神宮の宮司の娘です。三種の神器の重要さを良く知っていた頼朝は、異母弟の義経に西国落ちした平家が連れ去った幼い天皇と三種の神器を必ず取り戻すよう厳命しますが、壇ノ浦の戦いで沈んでしまい、安徳天皇の命と剣をなくしてしまいます。三種の神器のうち、鏡と剣はそれぞれ、伊勢の神宮と熱田にあり、天皇のそばにあるのは形代ですが、形代とは本物と同じ扱いとなるからこそ意味があります。その剣が失われてしまったわけですから、これは大きな事件でした。
令和三年秋には、剣の宝庫草薙館がオープンしました。今まで宝物館で展示しきれなかった剣をたくさん展示するのかと思ったら、意外と小さくて思ったほど展示してないのですが、ここでは普段刀など触れたことのない人でも触れることのできる体験コーナーがあり、その刀の重さには驚かされます。
四年前の宝物館についての動画
剣が祀られている熱田神宮には、多くの武将がお参りをしており、その中でも一番有名なのが織田信長です。信長の名を一挙に轟かせた桶狭間の戦いの直前に先勝祈願をしたことが知られています。実は織田氏は越前国織田荘の織田剣神社の宮司の出であり、信長は世に言われているような神を恐れぬような人物ではなく、知れば知るほど神を恐れる信心深い人物像が見えてくる武将です。そして戦勝後、熱田神宮に寄進されたのが信長塀です。
以前、ここでみつけたハート。これをみつけた二人は永遠に結ばれる・・・なんて言い伝えはないと思いますが、こういうのをみつけると、嬉しいです( *´艸`)
神職さんによる信長塀に関するお話
もともとは、今の神楽殿の位置に本宮があったとのお話をされています。このお話を聞いてなるほど、と思ったのが、その神楽殿の裏の位置に、昔神剣が納まっていた社が残っていることです。なんでこの位置なんだろうと思っていた謎が解けました。
上記の動画に出てくる、信長の映画に出演された木村拓哉と伊藤英明さんが監督と一緒にヒット祈願に訪れ話題になった際、この塀の前でインタビューを受けていました。
近年、神をも畏れぬ人物像で第六天魔王などと云われ(名乗り)、また古きものを破壊したイメージがありますが、まさしく型破りとは型を知っているからとの意味通りで、信長が復興に長けていたのは旧きものをよく知っていたからに他なりません。特に神仏への信心は物凄かったようで、そうした内容に特化して調べていた方の記事を読んだ覚えがあります。
久野潤氏も信長については、神社仏閣、そして天皇への崇敬について繰り返しおっしゃっています。
桶狭間の戦い直前の時代にタイムワープしてしまうのが「ブレイブ群青戦記」の物語。若き日の家康、松平元康を演じていたのは三浦春馬さん
熱田神宮を紹介する動画、たくさんあります。
ご当地アイドル?が紹介する熱田神宮。これはわかりやすい動画シリーズです。
ふわこういちろうさんが、地元名古屋を紹介するテレビ番組の動画もありました。熱田神宮参拝から始まります。
ふわこういちろうさんの動画でも、紹介。ここは以前は非公開だった場所らしいのですが、私が初めてお参りした時には既に公開となっていて、名古屋ご出身の方に熱田さんに行くならぜひ行きなさいと言われた奥宮です。
熱田神宮にお参りするたびにいただいているきよめ餅。毎回楽しみにしています。
そして境内のお店で必ずいただいている宮きしめん。私はここで食べるまで、きしめんはあまり好きなほうじゃなかったのですが(嫌いというわけでもなく、神社にお参りしたらそこで何かしら食べるようにしているので食べました)ここで食べてからきしめんが好きになっています。
神社には鶏がいることが多いのですが、熱田神宮にも境内をブラブラしている鶏が何羽もいて、愛嬌があります。これは初めて鶏を見た時のこと。鳴き声が聞こえるのに姿が見えなくて探したら木の上にいたという図。にわとりには、それぞれ名前もついていて、地元の方はご存知らしいです。
倭は国のまほろばたたなづく青垣山籠れる倭しうるわし、と詠んだのはヤマトタケルノミコトです。
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