先日、日本でもう一般化してしまったハロウィン時期の渋谷が酷かったのはもう皆さんご存知だと思います。警察が警戒する中でも逮捕者が続出し、未だにツィツターなどで暴動の映像が回ってきたりします。

 

ハロウィンの渋谷や道頓堀

 

テレビが報じなかった渋谷ハロウィンの地獄絵図。痴漢、盗撮…

 

 

これはもう日本とも思えない。この映像はまるで移民・難民が激増して問題多発の北欧や欧州の映像といってもいいぐらい既視感のある動画です。移民が急激に増加している日本でこれからもっと増やそうとしている政府は大丈夫か?と思います。

 

一方で、自治体などで管理されたハロウィン行進などをやっているところが年々増え、そうしたところは問題なく運営されているという話も聞きます。そしてツィッターでは、地味ハロウィンがトレンドになっていました。こうしたところには日本らしさも感じられます。日本風にアレンジされてきているのが感じられるからです。日本は他人に迷惑をかけなければ何でも受け入れてしまう所のある自由さがありますから、日本風にアレンジが始まっている時点でもう日本からなくなることのない行事となっているといえるかと思います。

 

昨年も書きましたが、日本のハロウィンは今ではバレンタインやクリスマスを抜く経済効果になっているようですから、このイベントを日本から去らせるのはもう無理なんだと思います。ここまで普及したのはイベント起こしと関連商品が絡み合っているようですから、やはりバックに広告代理店がいるといわれるのも本当でしょう。そこに、日本人のイベント好きが上手く融合したのだと思います。なんといっても日本人は鎌倉時代の仏像を見ても被り物好きなのが分かりますし、祭りを見てもコスプレが好きなのがよくわかるからです。例えば鎧祭りや時代祭り等々はコスプレでしょう。別にこれは日本人だけの嗜好ではなく、世界中のお祭りにもみられることです。だからこそ、今世界中からハロウィンの時期に日本に行きたいという願望も寄せられているのでしょう。だからといって、暴動が起こっていいことにはなりません。

 

 

今年の渋谷の酷さは、いつも以上の暴動の多さです。マツコ・デラックスがもう仮装禁止にした方がいいと言ったようですが、ここまで酷くなるのだったらそうしてほしいと思います。それでなくても渋谷は今世界中から人が集まる場所になっており、問題も増えています。

 

 

年々悪化していることの要因の一つにメディアが取り上げるアナウンス効果をあげている人もいました。確かにメディアの無責任な煽り放送も原因の一つかもしれません。なにしろ日本のメディアは、WHOで自殺報道は自粛するよう言われているにも関わらず、延々と続ける悪質さがあり、初日の出暴走や、成人式の若者まで、そうしたアナウンス効果を見込んでこうした報道を行っているといいますから、そうしていてもおかしくはありません。

 

ところでこうしたことはドンドン取り上げても、メディアがほとんど取り上げないことの一つに日本で大切に伝承してきたお祭りがあります。

 

11月に入り、ハロウィンが終わったらもうクリスマスと言う人がいます。またネットや雑誌などでもクリスマスが取り上げられ始めています。

 

 

いやいやいや

違うでしょ?

 


いくら海外の行事・イベントを吸収しても日本人がもっとも大切にしてきたお祭りは食の基本である五穀豊穣の祈願をする春のお祭りと、秋の収穫のお祭りで、今も続けれています。特に秋の収穫祭の代表といえるのが、天皇陛下がお祭りする新嘗祭です。ただし、きちんと教えられていませんから、私も10年ぐらい前までは天皇陛下がお祭りをされていることも、何にも知りませんでした。だからこそ、毎年ここに繰り返しアップするようになっています。

 

 

新嘗祭は11月23日に行われるお祭りです。今、その日は勤労感謝の日とされていますが、本来日本で一番大切にされてきた新嘗祭の日だったのです。この日はただ休む休日ではないのです。

 

 

まるで仮装するお祭りのようになっていますがハロウィンは本来収穫のお祭りを起源にしています。

 

古今東西、命の根源である食べ物を収穫したお祭りが行われてきたことは変わらないことなのです。

日本各地で春に祈願祭があり、秋から冬には収穫祭があります。単純に秋祭りと言われているものも収穫祭のお祭りが多くあります。しかし今ではそういうお祭りが消滅してしまったところもあります。

童謡 村祭り

 

 

しかし、それでも大丈夫なのです。

 

なぜかといえば神宮と宮中では国全体に対してこのお祭りを古来から現代に至るまで続けていらっしゃるからです。いえ神宮だけではなく日本各地で地元だけでなく国全体に対しても祈願されている神社が沢山あります。

 

杉並の大宮神社の新嘗祭↓


えっ?農業と自分は関係ない?

 

いえ、どんな人でも食事をせずに生きている人はいません。誰もが食の恵みで生かされていますので、関係ないことなんてないのです。どんなに文明が発達しようと時代が変わろうとも、五穀豊穣は生命に繋がる大切な願いです。
食は天下の本の詔・・・我国の伝統

昭和天皇もう一つの玉音放送・・・食について考える

 

その秋から冬の収穫祭の日本を代表するお祭りが、神嘗祭と新嘗祭です。

神嘗祭は先月17日に神宮で行われました。神宮のお祭りは元々は宮中で行われていたものです。それが伊勢へと別れ、伊勢でも続けてこられました。そして宮中祭祀とは、天孫降臨の時からずっと続けれられてきたお祭りだといいます。もちろん段々と今のような形に整えられていったのでしょうけれども、新嘗祭と神嘗祭は一番大事なお祭りですから、悠久の時代から連綿と続けられてきたことに変わりはないでしょう。天孫降臨の時から続けれてきたということは、いつから始まったかわからないぐらい昔から続けれてきたということを表すのです。

柏餅の季節に語り継ぎたいこと\(^o^)/

 

神話とはそういうことです

つまりクリスマスなんかよりもずっと古い伝統のあるお祭りです。クリスマスはキリストの誕生日と冬至の祭りが結びついたものといいますが、どちらにしろキリストが生まれた翌年から西暦は始まったとされますから2016年よりは短いお祭りです。しかし、天皇の歴史は実際に確定できるのは2000年ぐらい前ともいわれますが、その2000年前に突然家系が生まれるなんてことはありません。連綿と口伝により伝えられ来た時代があってそれが神話の時代とされているのですから、2000年以上前のどのぐらい昔から伝えられてきたのかわからないほど昔から伝えられてきたお祭りなのです。なお皇紀でいえば今年は神武天皇ご即位2678年です。

 

天孫降臨とはそれよりも前のことです。

 

2年前は神武天皇2600年大祭の年でした。神武天皇がお隠れになられてから2600年という節目の年だったのです。そんな2600年も前に亡くなられた方を偲ぶお祭りをされている国が他にあるでしょうか?ところが、日本人のほとんどはそんなことも知らずに、過ぎてしまっているのです。でも、お祭り好きな日本人、ちゃんと知っていれば日本全国でこの大祭も行われていたと思うのです。

 

1459976899486.jpg

 

1459976719224.jpg

 

1459976898840.jpg

 



宮中祭祀は途絶えた時期がありました。また伊勢では遷宮が出来ない時期もありました。しかし、それでもお祭りは続けられまた復活してきました。


11月23日の新嘗祭はそういう凄いお祭りなのです。そんな凄いお祭りを見逃していいのでしょうか?

 

そして来年は、新嘗祭ではなく大嘗祭となります。これは、新しく即位された天皇陛下が1回だけ行われる一世一代のお祭りなのです。つまり、今年は今上陛下がされる最後の新嘗祭となります。

 

 

 

 

日本人の主食であるお米、この収穫を祝わずになにを祝うことがあるのでしょう?現在食は豊かになり、お米以外の料理も沢山食されていますが、その基本にお米があることに変わりありません。豊かさを享受する日本でさえ、一度災害が起きればそんなものが一瞬でなくなることを最近の私達はあいつぐ大きな災害で実感しています。明日は我が身ということもあるやもしれないのです。


もちろん宮中祭祀は厳かなお祭りで、一般には公開されていませんが、そんなお祭りは日本中に沢山あります。しかし、それでも周りは盛り上がっていますよね。それにご近所の神社だったら、誰でも行けます。新嘗祭も本来は盛り上がっていいはずではないですか?(そもそもクリスマスだって本来は厳かなお祭りです。)

日本では広告代理店が中心になって、2月や3月や10月12月と色々と海外のものを持ってきては盛り上げていますが、1年365日祭りのない日はないというその日本の祭りは盛り上げるどころか、その祭りの日にわざわざぶつけて商店街や町や区で新しい祭りを作って、本来の祭りを盛り下げています。

これって元々の地元の小売り店を、つぶしに来る大型店舗に似てますよね。でも、元々は自分達でやっていたお祭りですから、自分達で盛り上げていけばいいのではないか?と最近考えるのです。

古来から続くお祭りを守り伝えているところは沢山あります。

でもだからといって、難しいことをする必要はありません。

新嘗祭の日には今も伝統を守り収穫の行事を続けていらっしゃる天皇陛下に感謝すればいいのです。
天皇陛下に感謝することは、天皇陛下がされている宮中祭祀、新嘗祭に感謝することでもあります。

あるいはご近所の神様に感謝するのでもいいと思います。結局、五穀豊穣の感謝は全て繋がっているのですから。

 

新嘗祭の晩に、日本中が感謝の念に満たされたら、とても穏やかで幸せな夜になるのではないかと思います。

日本を知るようになってから、天皇の祈りについては色々聞くことが増えました。その祈りの力についてです。

一昨年、初めて伊勢で神嘗祭の行事、初穂曳き参加させていただき、外宮、内宮両方の御垣内参拝をし、翌朝には、神嘗祭の最中の外宮に早朝参拝を致しました。その時不思議な体験をして、祭りという特別な時間の時の不思議さを味わいました。これは以前、神在り祭で出雲で体験した不思議さとも通じました。神社に興味を持ってから、祈りの力を体験する機会が何回かありました。

 

祈りには深い力があるのだと本当に思います。

日本は天皇の祈りに守られている、といいます。私達日本人は幸せです。

 


そんな天皇陛下がお祈り下さる日に感謝しないで、何に感謝できるのでしょうか?


そうして感謝した後にいただく新米は美味しいです。

 


このお祭りまでは新米を我慢するというのも、実は食の維持のために重要なことだったんではないかと考えるようになっています。


日本には解禁とされる時がいくつもあります。これは禁止の時期もあるからですが、なぜ禁止の時期があるかといえば乱獲をすれば命が途絶える危険性があるからです。そしてそれは農業にもいえます。採れたものを全て食べてしまったら翌年新しく植えることもできません。どんな飢饉の時も種籾だけは死守したと伝わるのは、それがなくなったら翌年からはさらにきつくなるのがわかっていたからです。


飽食の時代、そういう危機を感じることが少なくなった現代人。せめて新嘗祭が終わるまでは新米を我慢してはどうかと思うのです。

新嘗祭が終わるのは23日の日が変わる24日の1時を過ぎてしまうといいます。(ここ数年は陛下の御健康の関係で儀式が簡略化されているとはいいますが)

ということは通常であれば新米の解禁は24日の2時。


真夜中ですから、通常は新米を食べるのは早くても朝ごはん。

炊き立ての新米は美味しいです。

でも新米のお祝いをするなら夜ご飯からでしょうか。あるいは週末ですからお昼ご飯からでもいいかもしれません。

やはり新米を味わうならシンプルな食べ方がいいですよね?
おかずはシンプルにご飯と一緒に合わせられる食べ物。
そういうおかずを沢山そろえて、美味しいお米をいただく。

お酒はもちろん、酒。酒と言えば日本酒のことです。


これぞまさしく、日本に生まれた幸せです。

えっ?地味?

いやいやこういう平凡な幸せが一番の幸せです。

 

こういうことって、若いうちはわからないかもしれません。しかし、それを見せるのも大人の役目ではありませんか?

年月を経て、いつかきっと分かる日がやってきます。

 

 

そしてかぼちゃは、せっかくだから冬至にホクホクと頂きたいものだと思います。


宮中祭祀 新嘗祭①
宮中祭祀 新嘗祭②
宮中祭祀 新嘗祭③
豊明節会、新米解禁!