こんばんは!
 初めましての方は初めまして、最高位戦関西新人の本長と申しますチョキ

 この記事は、昨年の10月から関西で活動している「Kリーグ」という最高位戦ルールの私設リーグに参加させていただくこととなって、その振り返りを書いていこうという記事です!
 
 Kリーグの紹介と第1,2,3,4,5,6,7,8節の振り返りはこちらから↓









 
 さて、第9節のKリーグは?



 30本中24本が終了し、+326.3の現在1位(アメンポてふが私です)。
 
 30本中と書いたのですが、
 
 規定10節(30本)終了後に下位4名が敗退、そこから12名で3本打って下位4名が敗退、8名で最終3本打って上位4名が決勝進出。
 
 というシステムとなっているので、このpt状況なら36本終了時で上位4人に入ることだけを考えて打つ意識です。(足切りは考えずに)
 
 方針を整理したところで第9節は
 
 最高位戦の七種プロ
 協会のdainaプロ
 アマチュアの西田さん 
 
 という対戦相手となりました。
 ※文字数の関係で対局パートは敬称略で書かせていただきます。

 七種プロは押しが強く後手からでも門前リーチで被せてくる印象。
 
 特に親番ではより積極的で仕掛けも多用してくるイメージ。

 現在トータル4位と決勝ボーダーにいるので、大きく勝たせず封じ込めておきたい相手。

 dainaプロは打点よりは速度重視でリーチと仕掛けのどちらも多く、参加率が高い印象。

 現在トータル5位と決勝進出を争う相手になりそうなので、当然勝たせたくはない相手。

 西田さんは手組から守備意識が高く、押し引きも比較的引きよりな印象。

 ただ、現在14位で10節足切りボーダーとなる12位と約150pt程離れていて残り6本と考えると、ほぼ全部トップがほしい状況。

 普段よりもかなり攻撃的になることが予想され、特に親番での押し返しは、先制テンパイ時には想定しておかなければならない。

 第8節では、勝たせてもいい湯村さん、ボーダーの大畠さん、加藤さんという構図で、湯村さんにはとにかく徹底して立ち向かわずに押し上げ、他の2人にはとにかく辛く打つというのが上手くハマったので今回もその意識。

 西田さんには基本的に立ち向かわず自由にやらせる、ボーダーの2人にはお互い意識し合ってもらってptを大きく伸ばさせない、というイメージで対局に臨みました。

 
 1回戦 東家daina、南家西田、西家七種、北家本長

 東2局

 開局の親番で4000オールをアガったdainaが一人抜け出している点数状況。
 
 親番は西田。

 10巡目にこのテンパイが入る。

 123678m567p46s中中 ドラ7m

 5sは親の西田が切っていて場に1枚見え、リーチ者はおらず仕掛けも入っていない。

 リーチドラ1愚形、明確に先制、待ちも極端に悪くはない

 となると自分のバランス的にはほぼほぼリーチ一択となるのだが、親番中はほぼ押してくる西田の親番ということ1点でダマに構えた。

 先制リーチのメリットとして、相手を自由に打たせずに降ろせる可能性が高い、というのが挙げられるが、それがほとんど効かない相手が親番であるとすると捲り合いになったときのリスクの方が大きい。 

 ましてや西田の親を積極的に流すことや、西田から直撃を取って点数差をつけることに普段よりも価値がない状況であるなら尚更だ。

 直後に西田から親リーチが飛んできて、1発目に掴まされたのは無筋の1s。

 もちろんテーマ通りに現物を中抜いて撤退。

 流局し開けられた手を見るとドラ無しの七対子の8s単騎リーチ。

 結果論ではあるが、1sの数巡後に8sを掴まされていたのでリーチをかけていたらリー棒+min4800の5800点以上の失点となっていたので助かっていた。

 トータルの状況に合わせてフラットな時とは違う判断が入りから出来たのは良かったように思う。

 東3局

 西田が少し加点し、daina、西田、七種と本長は下で競りという苦しい状況。

 配牌は覚えてもいないほど数牌もバラバラで

 字牌は、東南西北北中發、ドラ白 

 といった配牌。

 ドラが白ということもあり、ドラは手牌にないがマンズとピンズのど真ん中から切り出しソウズ染めで進行。

 唯一対子であるオタ風の北が2枚打たれるも、これはさすがにスルー。

 北を鳴いたところで役にもならず、チンイツルートが消える(周りからチンイツが目に見えて消える)のが痛い。

 ソウズ部分は積極的に食い伸ばしてターツを作る。

 重なった發が鳴けて12巡目あたりでこの形。

 6678s北北西白 發ポン 234sチー 

 北は2枚見送っているため白単騎に取れる構想は巡目的にもほとんど無く、タンヤオではなない仕掛けを入れてきた西家のdainaに白はもちろん西も打ちにくい(最悪の西白ダブルバックでロンのケースもある)

 かといってここで北の対子落としというのも後の守備力を考えてしたくはなかったので、周りにソウズが余ったとアピールしつつ、守備力も維持しながら自力で白重なりのパターンだけ前に出る打6sを選択。

 ほとんど西は切るつもりはなかったが、ドラの白が重なってしまうと跳満のテンパイなので当然の西切り。

 dainaからロンやポンの声はかからず無事通過する。

 最終手番。

 678s北北白白 ツモ8s

 当然テンパイは維持するのだが、自分の待ちが字牌であるため7sや9sを打たせたくないという意図での念押しを込めて8s手出しを選択。

 するとdainaに合わせられた8sを西田がチーして打白。

 配牌から考えると50回に1回くらいしか跳満にならなさそうな手牌から僥倖の12000のアガりとなった。

 帰り道話を聞く機会があったので、西田に話を聞いてみると8s手出しが最終手番で降りた可能性もあったように見えたという。

 少しでも稼ぎたい追い込まれた状況につきテンパイを取ったとの談だが、8sがツモ切りならテンパイを取っていたか分からなかったとのこと。

 実戦中には自分では全く考えていなかった作用を引き起こすこととなったので、副露手の中終盤での手出しツモ切りの思考の幅は今後広げていきたいところであるなと感じた。

 このアガリによってdainaとのトップ争いの展開になるも、オーラス西田に倍ツモ条件を達成され100点差の3位となる。

 オーラスだけ見ると激辛ではあるが、全体の並びやスコアを見てもそこまで悪くはない1本目の成績だった。

 1本目、3着、-8.4

 2回戦 東家本長、南家西田、西家daina、北家七種

 またもや30回に1回くらいしかアガれなさそうなホンイツ発進が満貫で成就し大きなアドバンテージに。

 普段からも遠いホンイツは多用するが、リスクを低下させたいというテーマで打つときはより重宝するなと実感した。

 オーラスは出所によってはトップまであったが、トータルのpt状況を考えて無理はせず2着確定のアガリで終了。


 2本目、2着、+20.3


 3回戦、東家daina、南家七種、西家本長、北家西田

 西田が上に抜ける展開であったが、南場に入ってdaina、七種が立て続けに防ぎようのない一段目の跳満ツモで1人置いていかれる苦しい展開に。

 南4局、親番西田

 西田 28500
 daina  40300
 七種   38600
 本長   12600

 自分が沈んだラスかつ並びもdaina、七種が1、2位と最悪とも言える状況。

 とりあえずラス回避条件として満貫直撃、跳満ツモ条件というのは確認。

 配牌を取ると一九字牌が多く、1m1pと自風の北が対子になっているのを発見。 

 点数状況が無ければ絶対にポンする牌姿に思えたので、親の西田から出る北をポン。

 北を鳴くと清老頭ルートは消えてしまうが、最悪素点を回復する満貫ツモでもOKと考えた。

 清老頭は消えたが混老頭を狙ってタンヤオ牌から切り出していく。

 するとトップがどうしても欲しい西田やアガリ競争となっているdaina、七種からも欲しい牌が鳴けて、

 1199p  中ポン、1mポン、北ポン、ドラ6m

 と、あっという間に確定の12000のテンパイが入る。

 この手をツモるか西田から直撃すれば3着浮上するので、1pが1枚切れで見た目残り3枚なのでdainaや七種からは1回見逃すという選択は、十分考えられる選択であるように思う。

 もちろん素点の12ptも大きいのでどこからでもアガるというのも同じく十分あるように思う。

 4位確定のアガリをするのか、3位浮上にこだわるのかを考える際に自分のptという点以外にも注目したのは全員の点数差である。

 七種と西田の差は10100点、dainaと西田の差は11800点と12000をアガると両者とも3位に落ち、西田が2着へと浮上する。

 決勝進出を争う2人から順位点の20ptを削り、素点においても跳満直撃で24pt分離せるというのは決勝進出に向けて大きいと考えたので、ここは全員から喜んでアガる方針でいた。

 しかし、仕掛けていた西田がドラをツモっての4000オール。

 自分が苦しい条件の中、着順浮上目前で成就せずというのは普通の状況であればガックリくるように思うが、自分にとってもこのアガリはそんなに悲観するものでもなかった。

 daina、七種、西田、本長

 という考えられる最悪の並びから

 西田、daina、七種、本長

 とラス分と素点的に大きいマイナスは痛いが、自分がラスの場合においての並びは最善の並びとなっている。

 となれば続く南4局1本場ですべきことは…

 倍満、役満がくっきり見える手牌であれば着順上昇を狙ってそれに向かうべきである

 と思うが、配牌を一目見てどのルートも現実的ではないと判断した。

 となるとやるべきことはこのままの並びで終わらせるための全力のラス確定のアガリである。

 愚形が目立つが喰いタンルートが最速のように思えたので、カンチャンの3mチーから入ってドラの8sを切る。

 続けてカン3pを仕掛けてカン5pのテンパイが入り、25pに変化した後、仕掛けの意図を組んだ西田が真っ直ぐ手を進めながら当たりうる2pを差し込み気味に放ってこの半荘は終了。

 終始苦しい半荘であったがオーラスの判断を含めて集中力を切らさずに打ち切れたこともあり、最悪の結果は回避出来たので良かったように思う。 
 
 3本目、4着、-50.1

 第9節の結果は


 3着、2着、4着で-38.2

 この日の卓内の成績を並べてみると、

 daina+94.4、西田+2.4、本長-38.2、七種-58.6
 
 Kリーグ始まってから最大の-の節となってしまい、七種さんは抑え込んだもののdainaさんに大きく勝たせてしまったのは痛いところ。

 ただ、ラスを取った3本目の並びを見てのラス確などテーマに沿った打ち方は徹底して出来たので、内容的にも結果的にも及第点だと感じました。

 幸いにも自分が-したものの、節が1節消化されてボーダーとなる5位との差はほとんど変わらなかったので、決勝進出に向けて一歩前進といったところでしょうか。

 残りは規定の1節+順位卓の2節の3節9本となったので、36本終了後に上位4人に入るという勝利条件をより意識した麻雀を徹底して決勝に勝ち残りたいと思います!ニヤリ

 長くなりましたが最後まで読んでいただきありがとうございましたニコニコ

 ではまたどこかでチョキ