ご訪問ありがとうございます
皆さん、夜に眠れなかったことはあると思います。
一晩なら何とかなるでしょうが
ずっと眠れないと気持ちも体もツラいですよね。
このことについてお伝えしたいなと思います。
見えないけどあるんです。『体内時計』
人間には、体の中に「時計」が本当にあり
そのお陰で私たちの体の働きは
1日24時間の周期に合わせることが出来ます。
人間は昼間の明るいときに活動して
夜暗い時に眠るのが自然です。
ところが、体内時計が大幅にずれてしまったり
体内時計と違う時間に眠ろうとしたりすると
うまく眠ることが出来なくなってしまいます。
これは睡眠障害の一種で
『概日(がいじつ)リズム睡眠・覚醒障害』と言われています。
人間の体内時計は
実は24時間より少しだけ長い周期で一周するので
これを24時間にきちんと合わせているのが
毎日浴びる光、食事、運動に
社会的な活動といわれています。
ところが、これがうまく働かないと
体内時計がずれてしまいます。
よくあるのは、若い方で思春期以降に
生活がひどい夜型になってしまい
普通の睡眠パターンに戻せなくなってしまうタイプで
『睡眠・覚醒相後退障害』といいます。
週末や夏休みなどに一時的に遅寝遅起きになっても
必要なときに元に戻せればひとまず問題ありません。
ですが、例えば夜中の3-4時などまで眠れず
朝も起こされても起きられずに
学校や会社に遅刻したり休んだりしがちになる場合には
この睡眠障害かもしれません。
この場合、決して本人は怠けているのではなく
体内時計が大幅に遅れてしまっているため
朝起きようとしても体にとっては
まだ深夜と同じで起きられないわけです。
こういう場合には睡眠薬はあまり効きません。
ずれた体内時計を少しずつ直していく必要があります。
光が一番強く体内時計に作用しますので
朝に太陽の光を浴びること
逆に寝る前にいわゆるブルーライトを発する
スマートフォンやタブレットなどを
見ないようにすることが重要と考えます。
寝る前にネットやゲームをしていて
気づいたら遅い時間、ということが多いので
早めの時間から寝る準備を始めましょう。
そして、朝起きたら朝の光を浴びて
朝食もきちんと取るように心がけると良いでしょう。
いろいろ工夫をしても
なかなか治らない場合には
専門の睡眠障害治療施設(医療機関)に
相談して頂くのが良いと思います。
学校や職場のストレスや
気分の落ち込み(うつ)が強い場合には
心療内科や精神科への受診も考えましょう。
朝起きれない…。
怠けや気持ちのだらけではない場合があります。
お困りの場合は、ガマンせずに専門の診療科にご相談くださいね。