ブラックペアン シーズン2
原作は海堂尊の「ブレイズメス1990」「スリジエセンター1991」。
シーズン1で“オペ室の悪魔”と呼ばれた天才外科医・渡海征司郎を演じた二宮和也が、シーズン2では心臓冠動脈バイパス術の世界的大家で、“ディアブル(悪魔)”と呼ばれるほどの金の亡者、天城雪彦を演じている。
天城と渡海の関係は?
天城はなぜ東城大に来たのか?
シーズン1との関連は?
天城雪彦 … 二宮和也
世良雅志 … 竹内涼真
花房美和 … 葵 わかな
パク・ミンジェ … キム・ムジュン
垣谷雄次 … 内村 遥
関川文則 … 今野浩喜
田口公平 … 森田甘路
速水晃一 … ヤマダユウスケ
北島達也 … 松川尚瑠輝
宮元亜由美 … 水谷果穂
パク・ … チェ・ジウ(特別出演)
椎野美咲 … 田中みな実
真行寺龍太郎 … 石坂浩二
猫田麻里 … 趣里
藤原真琴 … 神野三鈴
黒崎誠一郎 … 橋本さとし
菅井達夫 … 段田安則
高階権太 … 小泉孝太郎
佐伯清剛 … 内野聖陽
第5話:お前は死ねない!50億円オペの結末は?
維新大が最新医療用AI・エルカノを使用して臨んだ、弁護士・戸島和子(花總まり)に対する心臓冠動脈の公開手術。
世良が維新大の医師と執刀医を代わり手術は完了した。
が、戸島の心臓から大量出血が・・・。
花房は母を助けるために、天城のシャンスサンプルを受けるが賭けに負けた…
止まらない出血にアラームが鳴り響く公開オペ室。
呆然と立ち尽くす世良の前に、天城が現れた!
「エルカノちゃんにいろいろ教えてあげようと思ってね」と、颯爽とオペ台に向かう。
(※この言葉には深い意味がある。天城が自画自賛で言っている言葉ではないのだ。文末を参照)
維新大の野田が、「ダイレクトアナストモーシスはできないんだ。この患者は自分の意思でバイパス手術を選んだんだ」とワイワイ言うが、天城は取り合わずに
「カメラ向けて」と、カメラを移動し始める。
エルカノは「前下行枝の全体像が見えません。カメラを元の位置に戻してください」と警告を発し、エルカノを開発して大切に育てた野田は、「なにやってる!すぐ戻せ」と焦る。
天城は「いいんだよ。これで」と。
そのうち、エルカノの焦点が自動調整され、出血箇所を治療するための新たな術式を提示する。
成功率4%という難手術だが、天城は「エルカノちゃん、その術式に切り替えて。この子は賢いなぁ。愚かな人間よりもよっぽど役に立つ。石灰化の除去はいいアイデアだ。ビーバーメス!」と告げると、オペを再開した。
天城の手つきを見て、「ダイレクトアナストモーシスではないのか?!」と野田は驚く。
「お望み通りバイパス手術やってあげるよ。ただし、ちょっと細工はするけどね」
といって、バイパス手術とロングオンレイパッチという脆くて出血を起こしていた血管を太くするという新たな術式も進めていく。
【BGM:ロッシーニの「ウィリアム・テル」序曲から「スイス軍の行進」】
天城の華麗な手技が繰り広げられる。
「こんな血管なのに、そんなことも可能なのか」と野田が驚愕する。
エルカノが内胸動脈でロングオンレイパッチと指示するが、天城は「今回は静脈も使って伸ばしていくよ」と術式を追加した。
すると、エルカノがこの新しい術式を学習してインプットした。
「エルカノを騙すな~!それが目的か!でたらめな術式をエルカノにインプットしてエルカノに失敗させる気なんだろう!お前に医者のプライドはないのか!!!」と激高する野田。オペの最中に…。
エルカノは育ての親の怒りを知る由もなく、「オペが止まっています。直ちにロングオンレイパッチをしてください」と指示を出す。
「そっちこそ、医者のプライドはないのか?エルカノちゃんの方がよっぽど医者らしい」と天城。
野田は、我が子同然のエルカノが天城よりになるのを見て、狂ったように喚き散らす。
世界中の医学知識全てを網羅し、医療の歴史、その全てが蓄積されている。私がつくったエルカノは全ての医者の叡智、プライドそのものなんだ~!と。
「怖い怖い~。バタバタしないで!エルカノちゃんの方があんたよりもう頭いいんじゃないの?」
天城はオペの手を動かしたまま「いいかい?患者はなにがなんでも生きたいという想いでこのオペ台にいるんだ。その想いを形にするのが我々の仕事。いや、医者のプライドなんじゃないの?」と言い放つ。
(天城先生は悪魔なんかじゃない…と思えてしまう)
今度はエルカノの指示に天城が従い、オペは華麗に進んでいく。医者とAIの共同作業。
そして、天城の処置が終わった。
エルカノと一同が心臓を見つめる…
心臓が正常に動き出した。
L’opération est finie(ロペラシオン エ フィニー 手術完了)
Le cœur est si beau(ル クール エ シ ボー 心臓は美しい)
公開手術を見守る観客は拍手と大歓声。
天城はマスクを取って挨拶をする。
会場からは、「あれって東城大の・・・」「天城先生がやってたのか…」
天城は「おつかれさま」と、野田ではなく、エルカノに言って手術室を後にした。
「医者のプライドねぇ・・・」佐伯はリモートで公開手術の様子を観ていたが、天城の言葉に何かを感じたようすだ。
そして、菅井は、野田に対して「きみもご苦労だったね。もういいよ。きみはAIとはお別れしてもらったから」と苛立ちながら言い、そして野田のIDを削除した。
菅井と一緒に公開オペの様子をリモートで観ていた高階は、次々と切り捨てていく野田の姿をどんな気持ちで観ているのだろうか…。
菅井の部屋に治験コーディネータの椎野が現れた。エルカノは椎野の提案だった。
野田を切り捨てた菅井はエルカノの次期開発リーダーを決めていないという。
「私は高階先生が開発リーダーになるのかと・・・。だからこちらにいらっしゃるんですよね。でも、このAIがどんな未来をもたらすのか、スナイプを日本に持ち込んだ高階先生が一番お分かりですもんね」
菅井は「まあまあまあまあ、椎野君、今日はこのくらいで」
だが、まあそういうことだ。ゆっくり考えてと高階に耳打ちする。
公開手術は無事に終わった。戸島弁護士は順調に回復し、東城大への訴訟を取り下げた。
天城は、戸島弁護士の娘:花房が強運の持ち主だったと世良に打ち明ける。
シャンスサンプルで花房は表を選択したが、コインは裏だった。
賭けに負けた…手術ができない…と思われた瞬間、
天城の横を駆け抜けた研修医が、天城に触れて…コインは手の甲から落ち、
そして、床に転がり、表になった。
こうして、天城の手術停止とスリジエハートセンター設立の危機は回避されたのだった。
以下、ネタバレです。
<東城大病院>
スリジエハートセンターには新たな危機が訪れていた。資金不足だ。
天城が構想した“海を見渡す新病院”のデザインを実現するには、建築費用が足りないのだ。
そこで佐伯は、海外から届いている手術オファーを受けるよう天城に言い渡した。
患者は、韓国で成功を収めている日本人実業家:木崎大吾(恵俊彰)。掛け金は、財産の半分ではなく、建築資金の不足分50億円の寄付とするようにと指示した。
天城は早速韓国に飛んだ。
貸し切りなのか客がいないカジノで木崎は待っていた。「私は強運の持ち主でビジネスに失敗したことはない」と不敵に笑うと、その言葉の通り賭けに勝った。
天城はいつもの軽々しさがなく、ふっとため息をついた。(なにかあるのか??)
木崎は東城大の特別室に入院した。
が、検査があるにもかかわらず、外出の予定を入れるなど勝手気まま。
一方、第1話で天城がダイレクトアナストモーシスで救ったソヒョンが術後検査のために韓国から来院していた。
東城大病院で研修医として働く息子:ミンジェと世良との再会を喜ぶソヒョンだった。
「私が治した心臓の調子はいかがですか?」特別室の患者対応が早めに終わった天城が合流する。天城との再会を喜んでいるソヒョンだったが、天城の後ろには特別室に入院中の木崎がいた。
木崎を見たソヒョンとミンジェは表情を曇らせる。
「50億円をかけた世界一のオペをしてもらうんです」と木崎。
実は木崎は、ソヒョンが手放したプルコギ店の権利を買い叩いた人物だった。
ソヒョンは天城に「お金の力でいくつもの企業を潰している」木崎の手術を中止して欲しいとお願いするが、掛け金と賭けの勝利の条件を満たした者は自分のオペを受ける権利があるとソヒョンの申し出を断った。
ソヒョンは「やっぱり金の亡者ね」と天城に失望する。
<東城大の検査室の廊下>
検査を終えたソヒョンをミンジェと世良が待っている。
「患者の負担を考えてる?造影CTを取るんだったら、採血をする時にルートを入れておけばよかったじゃない。まだまだね」と、細かいところにまで配慮ができるソヒョンならではの指摘だった。
<某レストラン>
木崎が向かった先には、維新大の菅井教授が待っていた。
天城のオペを受けるために50億を約束したが、手術が完了し、新病院の協議委員になった暁には、即刻天城の解任を要求してクビにする。菅井は高階をセンター長に据える。スリジエハートセンター内のレストランなどの施設をすべて木崎のKDグループで契約できると密約を交わした。
<ゴルフ練習場>
治験コーディネータの椎野と天城。
椎野はエルカノのレビューを天城から聞きたいと言う。天城はエルカノを僕に任せてくれればよいと言うのだが、椎野はエルカノの開発責任者は菅井教授が決めると答える。
椎野は天城と菅井教授の会食をセッティングしましょうか?と提案するが、天城は既に懇意にしている先生がいるみたいなので遠慮しておくと断る。
そうなんですか?と人選について、知らないふりをする椎野に対して、高階先生だろ?と天城。
(菅井教授と高階先生の繋がりに感づいている天城)
<木崎の病室>
木崎が看護師にお礼だといって自社のレストラン優待券の束を渡そうとするが、看護師は受け取れないと言って固辞して提出する。
「せっかくの患者様からのご厚意を受け取らないなんて、ねえ」といって優待券は天城が受け取った。
木崎は電話が掛かってきて韓国語で話し始める。
「四半期決算のことだな。報告は受けてるよ」と、PC画面を一旦見て、その後、USBを金庫に閉まった。
<KDグループのレストラン>
世良は天城の誘いで韓国料理店で一緒に食事をしている。
「食事に誘ってくれるなんて珍しいですね」と世良は料理を頬張りながら嬉しそうに天城に話しかける。
しかし、KDグループの店だと気づいた途端、一円も払いたくない。なんでここに連れてきたんだと文句たらたら。
天城は優待券をたくさん持っているので実質タダだと言って、納得させる。
「レビューは高いのに客はあまり入っていない。ほんとに儲かってます?ここ」と世良。
「まあ、僕は口直しに本場のプルコギでも食べてくるよ」と言って天城は店を出て行った。
<東城大病院の天城の部屋>
天城がソヒョンに検査結果を報告している。
ソヒョンは木崎のオペをすることで天城へ批判的な態度をしている。
「治療方針について少しお話よろしいですか?」
<東城大のスタッフルーム>
ミンジェが母ソヒョンの検査結果を持って世良のところに来る。
僧帽弁閉鎖不全症で腱索断裂。再手術が必要な状況だ。
高階がスナイプなら癒着していても手術ができると申し出る。
問題は治療費だ。1200万ほどかかってしまう。。。
ミンジェは費用は自分がなんとかするから手術を頼むと高階にお願いする。
費用の件は、母には内緒にしておいて欲しいと。
<木崎の特別室>
木崎は部屋を移動することを天城から指示された。
「手術までの間、この特別集中治療室に入ってもらいます。あなたの心臓はいつ破裂してもおかしくない。だけどこの部屋でしたら24時間監視することができますし、万が一のことがあった時にここでオペもできる。まさに鉄壁の病室なんです」
手厚い看護が受けられる木崎に対して、ミンジェは不運だ。検査で問題が見つかり手術を受けなければならないのだが、1200万の手術費用が捻出できずに苦労しているらしいと。
世良は個人情報だからと天城を窘めるが、雑談だからいいじゃないかと天城。
<東城大の休憩コーナー>
ミンジェが資金調達のために友人に電話をしているが、なかなかうまくいかない。
その様子を見た木崎が、ソヒョンの手元に唯一残ったプルコギ店の1号店を買おうと提案した。
善人を装った木崎のやり方に激怒し、ミンジェは断る。木崎は「親子そろって負け犬だ」と嫌味を言う。
その会話を聞いていたソヒョンは、1号店を売却しようと申し出る。
では「1200万」で買いますよと木崎。
1200万?ばかな。足元を見て買い叩く木崎にミンジェとソヒョンは失望する。
「嫌なら他に買い手を見つければいい。私だったら今すぐにでも振り込んで差し上げますよ。1200万なんてはした金だ」
(なんてひどいやつなのか…)
ソヒョンは冷静沈着に「わかりました。その値段で結構です」と売買を承諾した。
<天城の部屋>
【BGM:リスト「ラ・カンパネラ」】
世良が部屋に入ってきて、先程の木崎とミンジェ親子とのやり取りについて報告をしているが、イヤホンをつけて音楽を聴いている天城には内容が聞こえていない。
イヤホンを外して白衣を着て部屋を出ていこうとする天城に、世良は必死になって説得を試みる。
「天城先生、ソヒョンさんのオペなんとかなりませんか?韓国から来て、天城先生にしてもらいたいと思うんですよね」
「仕事だよ。ジュノ。木崎さんに経食道エコーやりに行くよ」
「え?必要あります?」
「ジュノはやっぱりジュノだなぁ~」
「ジュノですけど、どゆこと???」
<手術当日>
天城があれから姿を見せない。今日は手術の当日だ。
「何か感づかれたんじゃないですか?」と木崎が菅井教授に電話をする。
「いや。こちらからは漏れていません」
手術室への向かう。
ミンジェと木崎。
「早々に1200万振り込んでいただいてありがとうございました」とミンジェが謙虚にお礼を言うと、
「おいおい、悔しいだろ。ワンワーン」負け犬の遠吠えをしてミンジェをイラつかせる。
「そういえばパク社長も今日手術でしたよね。もう始まっているのかな?」と手術室内の様子をスクリーンで確認した。
「よかったじゃないですか、はした金の1200万で命が助かるのだから」
すると、突然、手術室のドアが開き、
「そのはした金とはこのことですか?」と手術中のはずのソヒョンが現れ、1200万円の現金が入ったアルミケースを木崎に突き返した。
オペ室内は撤収を開始しているところだった。執刀医役は高階だった。
ソヒョンにオペは必要なかったのだ。
「天城先生が治した心臓です。また病気になるなんてことあるわけないじゃないですか」と、ミンジェが木崎の耳元でささやく。
天城も手術室から出てきた。
「まだわかっていないんだ。自分が罠にかかっていることを」と天城。「罠?」と木崎はまだ気づいていない。
世良のタブレットには、KDグループの帳簿が表示されていた。
「どうして裏帳簿が!」と木崎が慌てる。
「やっぱりこれは本物の裏帳簿なんですね」とミンジェ。
天城は最初から木崎の金回りに関して疑っていた。
週末の混み合う時間帯ですら閑古鳥が鳴いているような店舗。KDグループが実は赤字まみれであるのではないかと感づいていた。
また、病室で木崎がUSBを金庫にしまって大事に保管していたが、それだけ厳重に管理したい中身は人に絶対見られたくないものだと確信を得た。
そして、ソヒョンと手を組み、偽の検査データを作ってミンジェや世良をも騙したうえで木崎に罠をしかけていたのだった。
【BGM:ジャック・オッフェンバック「天国と地獄」】
ソヒョンが1号店を売ると言えば、木崎はその資金を裏金から工面するために金庫からUSBを取り出し、PCで数字を操作するはず。24時間監視が可能な特別集中治療室なので、その一部始終はカメラでとらえられ、本来必要のない経食道エコーの検査で部屋を離れた時に当局の捜査員が入室し、木崎の不正の証拠を押さえた。
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木崎のKDグループは、売上の水増し、レビューも業者に発注して操作していた。
また、企業を買収しては、その売上を付け替えて粉飾決算をしていた。
「本当にお金に困っていたのはあなただったのね。木崎社長」とソヒョン。
高階と垣谷も天城より役割を依頼されていた。
「これで50億の出資は到底無理だ」
「待ってくれ!会社は赤字でも個人資産は別にあるんだ。何億でもあんたに直接払うから命を助けてくれ」と木崎が天城に土下座する。
問題はまだある。木崎はシャンスサンプルを不正に行っていたのだ。
「昨日、韓国でディーラーに確認をとったよ。あのルーレット台の黒には小さなアクリル板の枠がついていて黒には絶対に入らない仕組みになってたって。それを教えてくれた彼女には見返りにゴールドコーストのカジノを紹介したよ。あそこだったらイカサマする必要がないからね。しかし、神の下した天運を捻じ曲げるなんて、本当に虫唾が走る」
儀式が不正だった以上、天城のオペは本来中止だが、天城は「あんたはこれから生き続けて何十年も刑務所で罪を償い続けるんだ」と、オペを計画通り行うと告げた。
警察当局が手術室の入口で逮捕状を持って待っている。オペ終了を待って逮捕するのだ。
すると、木崎は打つ手はないことを悟り、オペ室に駆け込み、メスを手に自死をしようとする。
天城は顔色ひとつ変えず木崎に自死を続けてくださいと笑うと、「ひとつだけ忠告しておこう。今あなたがいる場所は、病院のオペ室だ。我々外科医が毎日この部屋で生と死の狭間に立ち、死に物狂いで患者の命を救っている。使えるものはなんだって使う。患者の命が助かるのなら、たとえ自分の命が削られようともなんとも思わない。あんたが胸に刺そうと、そんなの我々にとったら、ただのかすり傷だ。思いつく限りの死に方試したらいい。全部救ってやるよ。あんた、もう死ねないんだよ」と木崎を諭した。
天城は木崎にダイレクト・アナストモーシス手術を施した。
第一助手はミンジェだ。
「殺したければ殺していいよ」と天城が言うと、
「私は医者です。個人的な恨みがあってもオペでは最善を尽くします」とミンジェは答えた。
<某レストラン>
菅井教授、高階、治験コーディネータの椎野が食事をしている。
「エルカノの開発の件、正式にお引きお受けいたします」
「それはよかった」
「ごめんなさい。高階先生のこと天城先生に悟られてしまったかもしれません…」
「その件なら解決しています」(天城は黙っている代わりに偽手術を手伝わせたのだ)
<手術室>
L’opération est finie(ロペラシオン エ フィニー 手術完了)
Le cœur est si beau(ル クール エ シ ボー 心臓は美しい)
たとえ罪人でも罪なき心臓は美しい
<東城大の車寄せ>
ミンジェがタクシーに荷物を運んでいる。
ソヒョンが帰国するようだ。
KDグループは店舗を縮小しており、ソヒョンが手放したお店を買い戻せそうだとのこと。
「天城先生、ありがとう」とソヒョンが声をかけるが、
天城はベンチで寝入ってしまっていた。
木崎逮捕のニュースを菅井は教授室で見ている。
イラっとしてTVをオフするが、しばらく考えて、にやっとした(なんでか?気になる)
佐伯は、新しいスリジエハートセンターの模型を難しい顔をして見ながら、ふとブラックペアンに目を移した。
ブラックペアンを手に取ろうとするが、指が滑り、床に落としてしまう。(佐伯の手がわずかに震えている?)
天城は事故調査報告書に目を通している。
繋がれた子供の手と手のイメージが流れる。
そしてにやっと笑った。
ー感想ー
天城先生のような天才と凡人は、視野が違うのだなぁと思いました。AIを活用する視点でも、野田やその周囲が考える使い方は、全世界の医療データや症例を全部インプットしておくことがAIの最適解を見つけることに繋がると思っていたようですが、天城先生は、天城先生のような最良の手技やオペをインプットすることがAIに必要なんだとわかっていました。
これは監修の山岸先生の解説に詳しく述べられていて、なるほどそういうことなんだとわかりました。
ChatGPTなどのAIの使い方も、凡人が考えると、やれ危険だとか人間が必要なくなるとか言われますが、視点や視野をもっと高く広げていくと、その可能性や活用方法の最適解が見えるのだと思います。人間ではないとできないことがあることも気づけると思います。
4話の手術シーン、5話のエルカノや医者のプライドなどについても語られています。
山岸先生の解説で語られている、5拍に1回。メトロノームで合わせたオペシーンはこちらのことですね(^^♪
リアルで観た時にも緊張感となにかザワザワとしたものを感じましたが、撮影の裏側と秘話が分かると更にすごい!と感じるシーンですね、
天城先生は、金の亡者的な立ち居振る舞いをしていますが、ドラマ中の以下の言葉
ますます次回が楽しみ。
シーズン2 第1話から第9話までのネタバレ目次
第1話「神に愛された悪魔」
第2話「神に愛された悪魔VS少女の祈り」
第3話「成功率0%のオペの行方!?」
第4話「天才医師VS医療AI」
第5話「お前は死ねない!50億円オペの結末は?」
第6話「メスを持った看護師&去り行く医師」
第7話「手術失敗!裏取引の罠」
第8話「渡海と天城の秘密」
第9話「戦う人よ、諦めないで!」