南米・鳥獣虫魚・探遊 -32ページ目

12月シングー・チーム隊員募集!

あと1ヶ月くらいになってますが、年末のシングー・チームの追加隊員募集をもう一回載せます。




こういうのを狙う!


スケジュールは、以下の通りです。


14日:日本発

15日:ブラジル着、ベレン移動、アルタミラ着、アルタミラ市内泊

16日:ボートで港出発、フィッシング、キャンプ泊

17日:ボートで港出発、フィッシング、キャンプ泊

18日::ボートで港出発、フィッシング、キャンプ泊

19日::ボートで港出発、フィッシング、キャンプ泊

20日:午前中フィッシング、アルタミラ戻り、アルタミラ市内泊

21日:アルタミラ発、ベレン発、ブラジル発

22日:機中

23日:日本着


このチームは、増水で産卵集結に入ったカショーロを狙おうというのがメインです。もうあまり日時がありませんが、興味あったら下記にメールください。




シングーの大型カショーロ


grogbr2008★yahoo.co.jo


を@にして送信ください。迷惑メール対策です。


2015年度の隊員募集スケジュール

http://ameblo.jp/amazon-anglers-team

フィッシング・チーム隊員・募集のサイト

http://amatft.web.fc2.com/

AMAT美術館……フィッシュ・スカルやイラストが載ったエキゾチック・サイト

http://amatart.web.fc2.com/

速報!

シングー11月チーム、パート①(最下流)が終了して、明日からパート②が始まります。ちょっとアジトに戻ったんで、パート①の速報。




10キロくらいありそうな淡水エイ




シングー下流では、良型のピニーマ・ピーコックバス




アロワナも超バコバコでした。


ほとんど完璧に、まずまずのパーフェクト・フィッシング!


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怪人の近況報告

まぁ~ったくぅ、長々とブログを中断しとります(汗)。オガワは、死んだんじゃないかという黒いウワサも業界(どこの……?)に流れているという(喜んでいるヤツもいるでしょう)お話しも冥界の耳に届いておりません。実を言うと、(ホントは怠けているだけ、という説もあり)、某諸事情(?)と夢中になってやっていた作業があって、二股三股させることが嫌いなグランデ怪人、そっちの世界にハマッてました。けっこう実は、ブログに書かなくっちゃと思っていた懸案のお題、すなわち『6月のメシアナ&シングー』も気になっているんですよぉ。




最近ようやっと、「夢中になってやっていた作業」のほうの小道の奥に、一段落の淡い斜光が射してきました。このグランデ怪人が夢中になっていた作業の秘密をそっと少し話してしまいましょうか(笑)。これは何年も前から、ヤリたいヤリたい犯してしまいたいと思っていた領域でした。それはシルク・スクリーンでハンドメイドするTシャツ製作です。実はけっこう前から、小型のシルク・スクリーン印刷キットなるものも入手していました。問題は、それを開始するきっかけですな。



キリーフィッシュの採集風景


某日、UFPA(パラ連邦大学)のキャンパスにあるシングー魚類繁殖研究所のガブリエルから誘いがあって、近郊の川中島にシングー中流特産のキリ-フィッシュの調査採集に参加しました。

採ったシンフィソニクティス・レチクラータのカラー・パターンがちょっと気に入って、この魚のデザインのTシャツって、可愛いかもぉ? 、なぁ~んてインスピレーション。そして……



シンフィソニクティス・レチクラータの♂


UFPA動物学科、魚類セクションで修士を終えて博士を目指しているダイアニちゃんがシンフィソニクティス・レチクラータの繁殖メカニズムの研究をやっているんだけど、彼女にシンフィソニクティスのデザインのTシャツって欲しくない? って、何気なく聞いちゃったのが、ハンドメイドを開始するためのトリガーとなりました。



ダイアニ嬢にプレゼントした
Tシャツ


グランデ怪人は、一つのことを始めてしまうと、他のすべてをほったらかしにしてしまうという悪癖があ~る! それにシルク・スクリーンの原版やプリントなどには微妙なコツがあって、何度か失敗しながらの試行錯誤もあるだろうことも予見していた。そんなこんだで、もう3ヶ月ほどほども、こればかりシコシコやって遊んでいました(笑)。とりあえず第一号のシンフィソニクティスのデザインを完成、そしてこれは絶対に外せない第二号デザインがインペリアルゼブラプレコ。それから一気に12種類ものシングー・シリーズのモチーフをCG、そしてゴルゴ13(第13号デザイン)に、コリドラス“オガワエ”までやっつけたところです。



シングー
Tシャツのイメージ


とりあえずグランデ・オガワの近況報告でした。オリジナルTシャツについての詳細は、おいおいブログで紹介しますね。もちろん販売も考えていて、その準備もしています。



シングー
Tシャツのイメージ


さてさて、『6月のメシアナ&シングー』の報告、近々から開始しますね! チャオ!


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12月チーム隊員の募集

年末のシングー・チームが浮上しました。スケジュールは、以下の通りです。



14日:日本発

15日:ブラジル着、ベレン移動、アルタミラ着、アルタミラ市内泊

16日:ボートで港出発、フィッシング、キャンプ泊

17日:ボートで港出発、フィッシング、キャンプ泊

18日::ボートで港出発、フィッシング、キャンプ泊

19日::ボートで港出発、フィッシング、キャンプ泊

20日:午前中フィッシング、アルタミラ戻り、アルタミラ市内泊

21日:アルタミラ発、ベレン発、ブラジル発

22日:機中

23日:日本着



シングーのカショーロ


現在、1名の希望者がいます。詳細や参加費は、メールでご相談ください。


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シングーのビックーダ


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アマゾンの地質地史&宝石と古生物・その29

やあやあ、ちょっと見ない間に、20日間以上もナマけちゃいましたね。今日から釣旅行に出発するんで、「アマゾン地質……」のシリーズ、ラストを載せておきましょう。またブログはしばし中断します。


イタペクル層の化石たち


アマゾン堆積物のお話しからはちょっと外れるけど、隣接するパルナイーバ堆積盆地の化石を軽くだけ撫でておこう。ここの堆積物からは、数多くの化石が発掘されていて、オレの過去ブログでも何回か触れている。たとえば、昨年に行脚した恐竜発掘の一人旅だ。もし興味があったら、メソゾイック・ジャーニーというテーマのブログ(下のURL)、16回連載を見てちょうだい。


http://ameblo.jp/amazonfishing/theme-10083578619.html


最近は、恐竜学が進歩して、歯だけでおおまかなファミリーとか、おおむねこんなジーナス(属)だろうってのが判るようになってきた。怪人が訪問したカジュアル島の化石からも、いくつかの変わった分類群ブツが識別されている。それは、ヴェロキラプトル類とノアサウルス類の歯だ。ヴェロキラプトル類ってのは、もちろんジュラシック・パークの主役の一員。後脚のツメがカギ状武器になっているのが特徴だね。そのうち、こんな骨格が発掘されるかも知れない。



ヴェロキラプトル類の骨格


ノアサウルスは、「ノースウェスタン・アルゼンチンのトカゲ」って意味で、隣国のアルゼンチン産で記載された小型肉食恐竜である。今後にバルナーバ盆発掘で期待したいのは、アルゼンチン怪物の雄、メガラプトル類の発見であるね。メガラプトルは、長さ30センチに達するような巨大なカギ爪が特徴である。記載された当時、これをヴェロキラプトル類のように後脚のツメだと学者さんは考えた。



メガラプトル類のカギ爪


むかし、昔ぃのことだけど、始めてヨーロッパでイグアノドンが復元されたとき、サイみたいに吻部にツノがある爬虫類だと学者さんは考えた。



古いイグアノドン復元


ところがその後に良好な骨格が発掘されて、ツノと思われたのは、実は親ユビの大きな爪だった(笑)ことが判明した。余談だけど、イグアノドンはブラジル人だという異説がある。それは、いつも親ユビを立てて、安請け合いのオーケー・サインを出しているからである(笑)。



新しいイグアノドン復元


さて、メガラプトルの良好な骨格化石が発見され、後脚にあったと思われていた大きな爪は、前脚にあったことが判明してしまった(笑)。でもんで、系統もよく判らなくなってしまった。



新しく組み立てられたメガラプトルのツメは前脚にある


さてさて、そろそろこの、「アマゾンの地質地史&宝石と古生物」シリーズも終了の感じかな? おそらく、門外漢さんにとってかなり難解。怪人の戯言だったと思ってちょうだいね。


シリーズ終了



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アマゾンの地質地史&宝石と古生物・その28

ピラーバス層の化石たち


アマゾン河口の都市ベレンから陸路で200キロほどのところにサリーナスという町がある。ベレンからもっとも近い、きれいな海の浜があって有名な観光地になっている。



開放的なサリーナス海岸


サリーナスでもっとも有名なビーチは、アタライア海岸である。ここの先端のほう、下の画像の赤矢印のとこに、ピラーバス層の化石層が露出している。



アタライア海岸


ここの化石は、怪人も何度か採集したことがある。主に貝類が密集しているんだけど、なかなか保存の良いカシパンウニもあった。



カシパンウニの化石


知り合いの化石密売人Pから聞いたお話しなんだけど、このピラーバス層の某所に、良質のカニ化石がゴロゴロある秘密ポイントがあるらしい。



ピラーバス層のカニ化石


アタライア海岸から、かなりの量の哺乳動物化石も発見されている。主なものは、ジュゴン類、すなわち海牛(かいぎゅう)の仲間だ。そんな海の獣を食っていたのは、サメの類だろう。もちろんサメの歯化石も多数が見つかっている。



ピラーバス層のサメの歯化石


今後に期待されるサメ化石は、デカいメガロドンの歯だろうね。


続く


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アマゾンの地質地史&宝石と古生物・その27

マラジョ盆のお話し


昨日までやっていたアマゾン上流部の堆積物から、一気に最下流にお話しを飛ばそう。もっとも大西洋に近い部分にあるアマゾン堆積地帯が、マラジョ盆である。復習のため、アマゾン堆積盆地全体図を再度載せるね。



アマゾンの堆積地域


マラジョ(マラジョー)ってのは、アマゾン河口部にある九州よりちょっと大きい川中島の名前である。また余談になるけど、この島には、紀元前1000年ころから勃興して起源1400年ころまで栄えたマラジョ文化があった。色彩に優れた土器がたくさん発掘されているけど、その白眉はタンガと呼ばれる土器のパンティだ。



マラジョ文化時代のパンティ


これもまた余談だけど、ブラジルの水着メーカーから、ビキニ・マラジョってのがリリースされている。



マラジョ・ビキニのポスター


さぁ~て(笑)、マラジョ島付近から東方にかけての地質図を見てみよう。


126アマゾン河口部の地質図


マラジョ島は、表面を新しい(新生代第三紀の末期~第四紀)地層が広く覆っているんだけど、ボーリングによると、こんな感じになっている。



マラジョから東方沿岸にかけての柱状図


本来的にマラジョ盆と呼ばれる部分での化石報告には、パッとしたものが見当たらない。そこで隣接する堆積地域のお話しをしよう。柱状図でグラジャウとしたところは、アマゾン堆積物に隣接したパルナイーバ堆積盆地に含まれている。赤い文字で記したイタペクル層は、中生代白亜紀のアプチアン階~アルビアン階の層で、恐竜などの化石が東方で発掘されている。青い文字で記したピラーバス層ってのは、新生代中新世の沿岸性の堆積物で化石が豊富である。


続く


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アマゾンの地質地史&宝石と古生物・その26

ソリモンエス層のその他動物


ソリモンエス層から出土した魚類化石に、原始タライロンのパレオホプリアス・アシスブラジリエンシスがある。



パレオホプリアス右下顎化石


AMATスカル研究室にあるシングー支流イリリ川産の現生タライロン(ホプリアス・アイマラ)を化石と同じ部位で比べてみよう。



シングー・タライロン右下顎


サイズから推して化石のほうが4割ほど大きい。タライロンの全長70センチほどだったから、化石種が同じ体型だったとしたら、約1メートルあったと思われる。古代タライロンの種小名アシスブラジルエンシスは、アクレとペルーのマドレ・デ・ディオス県の境にあるアシス・ブラジルという町にちなんでいる。



ここが、アシス・ブラジル


怪人は、この国境を何度も渡ったことがある。化石もちょっと探したこともある。さて、ソリモンエス層からは、パレオホプリアス以外の淡水魚化石もいくつか発見されている。怪人が期待しているのは、この時代に生息していたピラルクの巨大個体の化石発見だ。これは、けっこう可能性がある。現在、サピーの捕獲圧によって小型化してしまった古代魚は、いったいどのくらいまで大きかったのかに興味がある。



AL誌別冊アロワナライブ、怪人記事に添えられたイラスト


よくTV番組なんかで、ピラルクは1億年以上前から姿を変えていない、ようなキャッチが使われているよね。メソゾイック(中生代)にいたご先祖も、現生種とそんなに違いがなかったかも知れない。そんなお話しを含めて、怪人は、2014年版・アロワナライブ誌にピラルクの白亜紀プレデーターについて記事を書いた。デカい捕食者がいるほど、被捕食者も巨大化するだろう。新生代のアクレ湖にいたピラルクの脅威は、おそらくプルーサウルスだったに違いない。



アクレの化石採集風景


さてさて、こんなところでアクレ堆積盆のお話を閉じようかな。


続く


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アマゾンの地質地史&宝石と古生物・その25

ソリモンエス層のハチュ相


ペーバス湖~アクレ湿地帯の時代(1300万年~800万年前ころ)は、巨大な爬虫類の楽園だった。デカワニくんも多かったけれど、巨大亀頭くんも種類が多かった。一昨日に紹介した巨大淡水の曲頸亀くんストペンデミスは、ソリモンエンス層からもソウザイという種が記載されている。比較的最近に掘られた大型亀頭は、さらに2種いる。



ソリモンエンス層の巨大ゾウガメ


まずは、ゾウガメだ。甲長は、1.65メートルもあって、最大1.3メートルくらいのガラパゴスゾウガメを凌駕した。学名はまだついていないようだけど、ちょっとセンスがない組み立て標本は作られている。



ソリモンエンス層の巨大マタマタ


甲長2メートルを超すマタマタ類の化石も発見された。これも余り格好がパッとしない復元だ。どうやら、アクレ大学の古生物学者は、美的感覚に少々欠ける(笑)。



アクレのカメ化石発掘風景


今後も新たな大型爬虫類化石が発見される可能性は高い。期待できるのは、スーパー・アナコンダじゃないかな? 史上最大のヘビとされるのは、コロンビアのティタノボア(推定15メートル)だけど、時代がちょっと古い(新生代の暁新世=5千万年くらい前)。それを凌駕するヤツがアクレ湿地にいたかも知れない。



現生の小さなイエローアナコンダくん


ソリモンエス層のアナコンダ属の化石骨片は、メチャにデカくないけど、いくつか見つかっている。


続く


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アマゾンの地質地史&宝石と古生物・その24

アクレの生物相


今日からアマゾン堆積盆の西端にあるアクレ盆堆積物のお話しに入る。アクレってのは、ブラジルに27ある州の一つである。場所は、下の地図を見てちょうだい。



アクレ(赤いところ)ってのは、ここにある


アクレは、19世紀の終わりころまでボリビア領だった。当時、アマゾン地方でもっともゼニが動いた天然ゴムの採取を目的に、ここに多くのブラジル・サピーが勝手に入ってきた。そして20世紀の始めにブラジルが権利をものにした。アクレ州生まれのサピー♀のことを、アクレアーナと称し情熱的という定評が高い。関係ないけど、2011年の美尻コンテストに登場したアクレアーナ、ミランダ・フレイタスちゃんの画像を載せておこう。



アクレアーナのミランダちゃん


余談はさておき、本題のアクレ盆の③ソリモンエス層の動物相を見てみよう。



新生代・第三系の分布(青)と断面図


ソリモンエス層の化石は、ブラジルのアマゾナス州の南西端から辺境アクレ地方で化石が多く産している。ここの定番化石ってたら、プルースサウルスに決まっている。



プルースサウルス・ブラジリエンシス


同属の巨大ワニは、全部で3種類が記載されている。一つは、ペーバス湖にいた、ネイヴェンシス種で、1300万年前ともっとも古い。もう一つは、ウルマコ湿地帯にいた、ミランダイ種で800万年くらい前ともっとも新しい。最後は、アクレ湿地帯にいたブラジリエンシス種で、1000万年くらい前とされている。いずれも、全長10メートルを軽く超えた怪物だった。



歴代巨大ワニ図譜


一番上が今のところワールド・チャンピオンのプルスサウルス属。2番目のモウラスクス属も南米中新世の大物でプルスサウルスと同居もしていた。三番目は昔は史上最大と言われていてたけど、王座から陥落した白亜紀USAのディノスクスくん。一番下が、現生の最大種の人食いイリエワニちゃん。


続く


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