南米・鳥獣虫魚・探遊 -26ページ目

ヨシ☆くん&ヨシ★くん+ケンちゃんのバコバコ日記:その19

中流でのキャンプ、二日目の朝がきた。隊員たちは、あまり経験したことなかっただろう激流のフィッシングに、始め少し戸惑っていたように思う。



ボートの上から攻める


激流にルアーを投げるときは、いくつかの手法がある。例えば、上手の流芯にプレゼントするのは良策と言えない。高速リールでも追いつけない速さで一気に手前に流れ下るから、一瞬でポイントから外れてしまうし、アクションなんぞやってるひまもない。フィッシュ・イーターに容易に食わせるためには、フィーディング・ポジションでルアーの滞水時間を稼ぎ、ロッド&リール操作で、もがくような小魚を演出することがキモの一つである。だから、流れのやや上手向こうに投げ、流芯を切るように引いてくるのは、有効技だ。



岩の上から攻める


いろいろなポイントでボートから陸からやってもらって、シングーの急流感覚を深めてもらおう。ブラピや小型ピーコがときどき釣れてくる。



ヨシ★くんのブラピ


カショーロが現れるのも、もう少しの辛抱と怪人はみていたけど、陽が上がってきたので、この時間帯に活性がよくなる秘蔵ピーコ・ポイントに入ることにした。そこは幅20~50mくらいの水路状プールになっていて、岩盤に囲まれ、狭いのに深みもあって、カケアガリも適当に傾斜していて、大岩のストラクチャーも入り組んでいるシチュエーション。タタクアラに入ったときは、かならず攻めるけど、いつも良型ピーコの数のでる実績がある。



こんな感じの岩場の水路プール


ヨシ★くんは、止水系ネグロ・ピーコの経験値があるから、水面トップ操作が上手だ。早々に黄色い水飛沫があがった。



シングー・ピーコでは、まあまあ個体


水面炸裂系の釣りって、視覚&聴覚にインパクトがあって、やっぱ楽しい。


続く


2016年度の隊員募集スケジュール

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ヨシ☆くん&ヨシ★くん+ケンちゃんのバコバコ日記:その18

インターリュードの演奏、キャンプ初日が明けた。熱心なヨシ☆くん&ヨシ★くんたちは、夜明けから陸っぱりに専念していた。キャンプでは、怪人はおおむね暗いうちにテントを出て、お湯を沸かす。まずは、熱いコーヒーが飲みたいからだ。おぉっと、キャンプ前でヨシ★くんがヒットさせたぞ。



陸っぱりで美味しいマトリンシャン


美しい魚体のシルバー・ドラド、現地名はマトリンシャン。ケンちゃんがコーヒーすすりながら、「ちょっとトラウトっぽいですね、脂ビレあるし……」とコメントすると、すかさずアマゾンの博物学者は、「英名は、サウス・アメリカン・トラウトって呼ばれることもあるんです」、と能書きをたらす。ケンちゃんの釣りたいテンタクルがピクピクと動いた(笑)。



キャンプ前でビックーダもでた


おっと、またヨシ★くん。今度は、まあまあの型のビクーダだ。明るくなってきたので、皆を呼んでカフェ・ダ・マニャンにする。そしてボートで出航だ。怪人が欲する目標のその1は、全員に河の牙、カショーロを釣ってもらうことにある。そこで、朝マズメは、まず実績のあるポイントにした。しかし、アタリはあったけどゲットできない。

ちょうどキャンプの近くに戻ったとき、珍しいことだけど、ボートのトラブルに会ってしまった。エンジンは快調だけど、ハンドルと船外機の接続部分が金属疲労かな、イカれたようだ。パイロットのネットは、オレじゃ直せないと言う。ボートを町まで戻さなくちゃならないようなトラブルは、今までで初めてのアクシデントだ(汗)。しかしぃ、ブーたれてても仕方がない。ネットが後ろに座って船外機を手動で動かす、手伝いのニイちゃんは操縦席に座って、エンジンを前進にしたり後進にしたり切ったりという操作をするという裏ワザで速攻アルタミラに戻すことにした。タタクアラをベース・キャンプに選定しといて、ホント良かった。ここは、キャンプ前の陸からでもそこそこいいヤツが釣れるからである。隊員さんたちを退屈させることがない。

ヨシ★くんは、岩場を歩いてルアーで攻めだしたけど、ヨシ☆くんは、振り出しノベ竿をだして小物釣りに興じた。彼は特に色々な小魚との出会いに興味を持っている。



モロコシ餌の小物釣り


ハンモックの上から観ていたら、ときどきヨシ☆くんが騒いでいた(笑)。頻繁にアタリをとって、ノベ竿が小気味よく曲がり、パクーやらレポリヌスが釣れていた。昼食を作って皆で食べた後、ほどなくしてネットたちが戻ってきた。思ったより早かったので、オレは超ウレシイ。うぉ~し、新しいボート&エンジン仕様で隊員さんたちに存分と釣りをして頂こう。その後は、ボート・トラブルは終わりまでなかった。



陸っぱりも気持ちがいい


ケンちゃんは、何でも釣りする派ではあるけど、フライ・アングラーだから陸からのアプローチが好きなようである。ベント急流のカショーロ・ポイントに再度入ったとき、岸辺に下りてテクテクと枝流れを攻めにいった。若い二人組みは、熱心にカショーロを攻めているけど、なかなか出てこない。おっと、ケンちゃんが何か釣ったようだ。



たまにルアーで釣れるパクー・ブランカ


ケンちゃんゲットの魚は、現地でパクー・ブランカと呼ばれるミレウスの仲間。それほどルアーを追うほうの習性じゃないけど、たまにヒットする。



一般にレッドフック・メチニスって呼ばれるミレウス・アーノルディかな?


怪人は見てなかったけど、後日にもらった画像をみたらパクー系を3種類釣ったみたい。



ミレウス系のパクー・デ・セリンガ


ケンちゃんが戻ってきたので、ボートで対岸に渡ることにした。底に中ぐらいの岩砕が沈んだフラット風のワンドがある。そして……



タライロンがでた


ケンちゃんのルアーが着水と同時に水面が割れた。おぉっ、跳ねた魚体は、黒いタライロン。隊員さんたちにも事前に伝えておいたけど、例年のシングー11月は、それほどタライロンが期待できないはずだったのにぃ、嬉しい誤算かな? 普通は11月に増水が始まって、タライロンはイガラッペの冷たい水を求めて移動するけど、今年は産卵行動も遅れているんだね。


続く


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ヨシ☆くん&ヨシ★くん+ケンちゃんのバコバコ日記:その17

第二章のオープニングは、休息日から始まった。シングー下流から帰った翌日、二人はホテルの朝を迎えた。こんところ良く使っているアルタミラのホテルは、その名もシングー・ホテル。古くから少し奥に本館があって、ベロ・モンテ・ダム関係の人材流入を見込んで、新館を河畔に建てた。すなわち、井上陽水ばりの「ホテルは、リバーサイド~、レジャーもリバーサイド~、うぅ~うぅリバーサイドぉ~」、べつに歌わなくてもいいけど(笑)。ここはポルト・セイスの港に近いことが利点だ。さて、今日は香港からケンちゃんが来~る、…… 筈だった(汗)。



これがケンちゃんの手配(?)写真


ヴィットリアからアジトに入ってPCに電源を入れネットに繋ぐと、ケンちゃんのマイアミからブラジリアに入る便が1時間半遅れ、ブラジリアから同日午後にアルタミラに入るコネクションが苦しい状況になっているとのこと。オレは急いで別便を調べる。午後にブラジリア⇒ベレンと飛んで、翌朝早い4時50分ベレン発、6時アルタミラ着ってのがベストと判定し、その由をケンちゃんに伝える。世界を飛び回っているケンちゃんなら大丈夫だろう。ヨシ☆くん&ヨシ★くんに、もし今日の午後便で着いたとしてもシングーの遡上に3時間強、キャンプ設営して今日の釣りはほとんどできないから、明日の早朝に出航しても大幅なロスはないことを説明して納得してもらう。そして、第二戦用のキャンプ飲み物&食材などの買出しを済ませる。



仲良く出発だ!


翌朝、ケンちゃん無事到着。空港から港へ直行し、即出発。今回のキャンプ予定地は、イリリ合流の少し上手のシングー岸(島だけど)、けっこういつも使っているタタクアラってとこ。ここは、地面がフラットで設営が快適だし、インディオ保護区内だけど、古くからジモピーのアントニオ爺さんが管理しているから、安全地帯でもある。予定通り、お昼前にタタクアラに到着。早々にテントとメッシュ・タープを張って昼食の支度にかかる。メシくって怪人は、小休止をさせてもらう。今回は珍しくも、オレの体調がややイマイチだった(汗)。



上流の部、第一号はケンちゃん


フライト遅れもあって、釣りしたくてしたくてウズウズしていたケン隊員、猛然と陸っぱりを始めた。出だしがスピニングにスピナーってのが笑えたけれども、テント前の岩場で早々のヒット! オレはファイト見てなかったんだけど、ヨシ☆くんたちのお話しでは、ロッド折れるほど曲がってましたよぉ、とのこと。


午後の4時ころタタクアラをボートで出て上流を目指す。前に何度かカショーロを出している急流のベント、この周りで陸からやボート上から攻めた。ピーコとか何かがいくつか顔を出したけど、カショーロが現れない。オレのエキジビジョン・キャスティングに2回ほど食ったけど乗らず。ヨシ★くんは、オレの手元をじっと見つめていた。カショーロが食ってバレたとき、彼はキャスティングの最初から見てました、と笑った。そう、それは正解だ。他人のスキルってのは、盗むためにあるんだ。今までカショーロを何十もゲットしている怪人は、チーム中にしゃかりきに釣る必要は今更ない。隊員さんに早く釣ってもらうため、模範演技をしているつもりなんだ。


続く


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カショーロ・フィッシング隊員・募集のお知らせ

本日から3日ほど旅行行脚しますので、ブログをちょっち休載します。


ところで……



5月のカショーロ



来る5月GWのシングー・フィッシング・チーム催行のお知らせです。狙いは、ベスト・シーズンの河の牙、ペッシ・カショーロ


シングー・フィッシング・チーム概要のページ

http://ameblo.jp/amazon-anglers-team/entry-12116322791.html


おおまかなスケジュールは、下記のようになっています。


4月29日(金):日本発

4月30日(土):ブラジル着、国内線でアルタミラ着、市内ホテル泊

5月1日(日):桟橋からモーター・ボートで出航し遡上、キャンプ設営、午後フィッシング、キャンプ泊

5月2日(月):終日フィッシング、キャンプ泊

5月3日(火):終日フィッシング、キャンプ泊

5月4日(水):終日フィッシング、キャンプ泊

5月5日(木):早朝フィッシング、アルタミラ戻り、市内ホテル泊

5月6日(金):アルタミラ発⇒サンパウロ着、サンパウロ発

5月7日(土):機中

5月8日(日):日本着



5月のカショーロ


GW時期のシングーは、カショーロのベスト・シーズンです。ビックーダも大型が狙えます。詳細は、下記メルアドにお問い合わせください。


grogbr2008★yahoo.co.jp 注:★の部分を@に変えて送信ください。迷惑メール対策です。



5月のビックーダ


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ヨシ☆くん&ヨシ★くん+ケンちゃんのバコバコ日記:その16

今日でプレリュードの最終章だ。キャンプ地からヴィットリア・ド・シングーまで30分くらい。そこに迎えのトラックが来ているという段取りになっていた。



キャンプ撤収前に記念撮影


余裕をもって設営を撤収し、ヴィットリアに戻ったのは午後4時ころ。港に着く前に携帯で、ボート・オーナーのジョアンジーニョに電話すると、トラックの到着は5時過ぎとのこと。今日はアルタミラに戻ってホテルに二人を入れて晩飯を食うというだけだから、まあ焦ることもない。トラック到着まで、小物と遊ぼうということに衆議一決。



よく楽しめたゲオファ


ヴィットリアの魚市場前の浜にボートを留めて、エサを投入すると底がとれた瞬間に玉浮きが沈む。極細シカケだったので、糸切れがあったけど、よく引いた魚は、ゲオファーグスだった。ゲオってのは、地球とか地面だね。プラスのファーグスは、食うものって意味だ。すなわち、「地面食い」。英訳は、アース・イーターだ。これは、この仲間が底砂を口で吸引して、エサとなる有機物を濾してからエラ蓋から砂を捨てるという習性からもらった学名である。



吉★くんも釣った


このゲオファの種類は、1840年にヘッケルが記載したアルティフロンスだと思う。シングーでは、下流部から中流、支流イリリ方面まで広く分布している。ここヴィットリアの町は、イガラッペ・ツクルイって流れの下流部水路に面している。古い探検時代は、ベレンから帆船でここまで遡って、イガラッペに入って遡上し、イガラッペ上流部で降りて密林の中を南に歩いてアルタミラの村まで到着するコースが定番だった。シングー本流は、途中に大激流があるから迂回したんだ。1810年代にプロイセンの王子だったアダルベルトもトゥルクアート神父の案内で、このコースを辿っている。その紀行は、「BRASILAMAZONAS XINGU」としてポ語出版されていて、怪人も読んだけど、面白くなかった(笑)。



ヴィットリア・ド・シングー港


さて、こんな感じにヨシ☆くん&ヨシ★くんたちは、プレリュードで大爆釣だったんでメデタシだったんだけど、次のシーズン、すなわち2016年8月以降の乾期に、このシングー下流域のポイントでチーム隊員を編成するかまだ考えていない。なぜならば、2015年11月に始まったシングー・ダムの貯水で、この辺りは一時だけど大減水の状況に入るからだ。それが、時期シーズンの釣り状況をどう左右するか、今は判らない。もしかしたら、魚が沸くように増えるかもしれないし、その反対かも知れない。一回、怪人が調査してみる予定でいる。


【第一章の終了】……お話しは、第二章に続く


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ヨシ☆くん&ヨシ★くん+ケンちゃんのバコバコ日記:その15

イガラッペから出て戻りがけに、吉★くんがまたピーコを釣った。大きなブラック・ピラニアが追ってきた騒ぎもあったけど、食わなかった。



モノクルス・ピーコを追加した


岸辺にアニンガの茂みがあった。アニンガってのは、岸辺に生えている高さ数メートルほどにもなる大きなサトイモ類。クワズイモってのもあるけど、この仲間は毒成分のシュウ酸カルシウムを含む種類が多い。サバイバルでも食わないようにしようね。サピー皮膚にもアニンガ汁は刺激があってかぶれるんだけど、こういう毒草に限って食草にする生き物がいるんだね。他の動物が食さないで避けるってことは、独占的に飽食が可能になるという進化戦略だ。オレが知ってる毒皿生物は、2種いる。ひとつは蝶々のヘリコピス・アシス、すなわちミツオシジミタテハ。もうひとつは、英名がホアチン、和名がツメバケイっていう大きな鶏くらいの鳥。



イガラッペのツメバケイの群れ(右下の葉っぱがアニンガ)


釣りをしていたら、岸辺のアニンガ林が騒がしい。ツメバケイの群れだ。余談になるけど、怪人はアマゾン初期時代、けっこう小火器をトレーニングした。軽いライフルで50mくらい離れてコーラ缶に当てられるベトコン撃ちも習得した。しかし、銃器による狩猟は、オレの趣味に合わなかった。もちろんサピーを殺ったこともない(笑)。標本用にツメバケイを撃ったときの気分は最悪だった。例えの意味が不明だけど、ハンターxハンターのクラピカが蜘蛛旅団のウゴーの心臓を鎖で潰したときのような気分だった(笑)。おそらく死活が掛からない限り、暖かい生き物に銃口を向けることはもうないだろう。でも、別の武器を使って「死ぬ・死ぬ」というのは、まだもっと聞きたい(笑)。



第一部、最後の昼食会


楽しかったシングー下流:「古代魚たちの舞い」の部のメイン・フィッシングは、終了としよう。キャンプに戻って、焼かせておいたピーコで昼食会としよう。


続く


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ヨシ☆くん&ヨシ★くん+ケンちゃんのバコバコ日記:その14

翌日になった。今日は夕方までにアルタミラに戻ることになっているけど、午前中はたっぷりと釣りができる。今日はモーターボートを駆使してシングー本流側の岸辺を攻める。早朝に吉☆くんに小型アロワナ、吉★くんにボーレンゲレラなどが食う。



下流のボーレンゲレラ(ビックーダ)は、大きくならない


水路の奥のほうまでボートで進むと、イガラッペ出口の入り江があったので中に入る。岸辺に水草絨毯と倒木が入り混じった美味しそうなポイントがあった。吉☆くんのミノーが落ちた瞬間にボイルで食った。一般に大きめミノーをアロワナがあまり食わないって記したような気がしたけど、例外はある。落ちた瞬間だ。それは、トップ状態であるからだ。



好サイズのアロワナ


イガラッペを遡っていくと、本流の水の影響のない、すなわち本来のイガラッペの流れに入った。水は、よく澄んでいる。手を入れるとヒンヤリと冷たい。流れはかなり速い。今の本流が下げ潮で干潮ピークが近いせいである。少し奥まで進んだけど、なるべく早めに撤退するよと隊員たちに告げた。浅くなりすぎで、戻れなくなったら困るからである。むかし昔のこと、やはり干満が利くトカンチンス河下流でイガラッペに入ったとき、上流まで進んでボートをもやい、歩いて古代インディオのサンバキー(貝塚)など観て遊んで戻ったら、ボートが岸に乗り上げていたことを思い出した。このときはエラい目にあったっけ。



珍パイクシクリッドがイガラッペで食った


きれいな水のイガラッペにミノーを投げていた吉★くんが、追ってると叫んだ。彼はネグロ・ピーコやシングー・ピーコ攻略のクセが少しついていて、ルアーのリトリーブが早めだけど、緩急が少なめだ。魚は何度かチェイスしているけど食い切れない。怪人が止めろと叫んで、それに吉★くんがビクっと反応した瞬間に食った。やっぱりね。



背ビレが美しいヤツだった


あれれ、こいつは今まで見たことないパイクシクリッドだ。背ビレが鮮明に赤い。新種かもしんねいぞ。


続く


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ヨシ☆くん&ヨシ★くん+ケンちゃんのバコバコ日記:その13

我々は再び、午前中にピーコがバコバコだったポイントに戻ってきた。こっち方向に出航した吉☆くんも先ほど叩いていると思うけど、それでもまだ反応があった。よっぽど活性の落ちない好条件だったのだろう。



デッコチの♂がきた


このシリーズでも書いたけど、ピーコ類は、シクリッド・ファミリーでベラ亜目(あもく)に分類されている。同じ目(スズキ目)内でも、スズキ亜目魚族とベラ亜目魚族には、少々の違いがある。後者は前者より色彩がカラフルなものが多いこと。後者に含まれるナポレオンフィッシュやカンダイ(コブダイ)のように多くの大型種は、成熟した♂のオデコにでっこちが発達すること。この萎えることなく勃起した肉塊の役割は、サピーの尿道海綿体のようなどっかのG♀スポットをつんつんずいずいと刺激して濡れる気を起こさせることにあ~る。



またデッコチがでた


このラーゴ・カジュイにいるモノクルス・ピーコ♂は、比較的小型で成熟するようでもある。しかし、一般にシクラ属(ピーコックバス類)の性成熟は個体差が大きい。大きくなってもチョメチョメに興味を持たない極東島サピーのような晩熟もいるし、子供のくせにナニヌネノが好きな早熟もおる。コブダイと同じように、♀性先熟かな? すなわち子供のときはフェミニン♀だったのに、大きくなると性転換してマッチョになる。個体によって♂になる時期が違うのではないだろうか? おぉ、学術的だゼ(笑)!



吉☆くんのカヌーに会った


別カヌーと合流して釣果を聞くと、まずまずの感じらしい。午前中より少し活性は下がってるみたいだけど。しかし、もう充分に釣ったよね。



意気揚々と凱旋の徒につく


午後の5時前にラーゴから引き揚げることにした。暗くなってからの密林歩きはシンドイもんね。


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ヨシ☆くん&ヨシ★くん+ケンちゃんのバコバコ日記:その12

小休止の後、ネットが冷えたドリンクをもって戻ってきた。喉をうるおし、フィッシングを開始する。怪人は吉★くんと同船した。午後の部は、船を左右に分けて離れ離れにした。おおむね必要な写真は、もう撮れているからだ。うちらのカヌーは、ラーゴの吐き出し方面にバタバタ発動機で進め、そこから戻ることにした。



右水面から走ってきてトップに炸裂!


いかにもアロワナが出そうなポイントを指示して、吉★くんに投げてもらうと、やっぱ一発ででた。いるとこには、いるんだよ。



けっこういいサイズ


ヤッパ今年は、ピーコの調子がいい。吐き出しポイント近くにもいた。ちなみに怪人は、この年の9月に新しい一眼レフ・デジカメを入手した。古きフィルム時代にはキャノン、ペンタックス、オリンパスの一眼レフを使い壊した経験を持っている。フィルムのときは、連写するのも頻繁にできなかった。ポジフィルム、いわゆるスライド用のコダック・エクタクロームを使っていたから、フィルム代もそうだけど、現像代がバカにならなかったのである。ムダ撃ちは、極力避けていた。そして、やっぱり機材が高くて重かったという印象も残っている。



格好いいジャンプ


今まで使っていたコンデジでは、こうゆうジャンプ写真をなかなか撮れなかった。やっぱりデジ一眼は、使いやすい。キモは反応の早さだね。ファインダーで覗いたほうが、液晶を眼から離して見るよりも、機材を固定しやすいし、スピード対応もできる。だから、ピンを素早く合わせてシャッター・チャンスを逃さない。



ピーコでポーズ


一眼デジも初期のころは、バカみたいに高かったし、けっこう重かった。時代のデジタル化が進み各社の競争も加わり、リーズナブルで軽い機種がでるようになった。購入したキャノンは、本体が約400グラムしかなくて軽い。本体価格は、上級コンデジと、それほどの大差もない。交換レンズの一部は、それなりにお値段も張るけど。


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ヨシ☆くん&ヨシ★くん+ケンちゃんのバコバコ日記:その11

吉☆くんがミノーでピーコだしたから、怪人は少し遊ぶことにした。#8のフライロッドをセットする。フライは、キールに巻いたストリーマーをつけた。



ヒット・フライとなったピーコック・キャンディ(仮称)


陸から張りだした浮き草のベッドは、アマゾン低地の定番シチュエーションである。怪人がアマゾンに渡った直後、マナウス近郊ヴァルゼア(低湿地)でこういう状況でのピーコのフィーディング・ポジション学びをやっている。アマゾン低地の浮いている草の絨毯は、ほとんど禾本(かほん)科、すなわちイネ科植物である。ここの種類は、主にカッピン・カナラーナと呼ばれるヒマラクナ属が多かったけど、お米の原種であるアホイゼイロもある。この原種米は、サピーさまも食えるけど、小さい。



ピーコック・オン・ザ・フライ


カッピン・カナラーナの張り出しと水面の境を狙ってフローティング・ラインを飛ばす。わずかに沈めてリトリーブを開始したら、水草がズワっと動いた。さあ来るぞ、ゴン! 



きれいなモノクルス・ピーコをゲット


怪人は、おおむね状況が最良のときにしかフライを振らないことが多い。ブラインドで長時間もフライを投げていられるパシエンシア(忍耐)がな~いからである。10分ほどで、2本のピーコをフライで釣った。



ふらでぴっ(ふらい・で・ピーコ)


この時点で、午前11時10分。そろそろ腹が減ってきた。レナット小屋のほうに戻ってお弁当にしよう。怪人のフィッシング・チームでは、昼食の後に小休止タイムを必ずいれる。おおむね、その時間帯は暑いし、魚の活性もよくない。身体を休めて、夕方の好タイムに頑張ったほうがイイのだ。隊員には、選択を自由にしている。休んでもいいし、しゃかりき釣りしててもいい。でも長期フィッシングの場合、体力の温存ってのも大切だ。この日は暑かった。思ったよりドリンク類の消費が早くてアイス・ボックスの底が見えていた。そこで、ネットくんにキャンプに戻らせて冷えた飲み物を持ってこさせる段取りにした。オレは日陰の地面に横になって昼寝。


続く


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