ヨシ☆くん&ヨシ★くん+ケンちゃんのバコバコ日記:その38
楽しかった第三章、「愛のプレコ日記」の初日の舞台が終わり、アルタミラのリバーサイドのホテルの部屋に戻ると、そこに…… 吉★くんが、なぜかまだいた(笑)。残念無念という文字が日本語で、彼のオデコにエンボスになっていた。
やあ、ひさしぶり。で、何でいるの? まず、チケット購入した日本のエージェントに電話したけど、現地で処理して欲しいと言われたこと。最近の安売りチケット会社は、そうゆうフォローまでやってくれる訳もない。空港に行って調べたら、アルタミラ⇒マナウスのチケットがすごく高かったので予算オーバーでもあったこと。そう、間際の航空券って、すごい割高なんだ。んだもんで、今回のマナウス行き、ネグロ攻略は、とりあえず諦めたとのこと。
じゃあ、明日いっしょに来たら? 吉★くんは、喜んだ。ただし、待遇は奴隷だよ(笑)。という成り行きで、明日は3人での行動が決まった。さて翌日。昨日は、本流の流れのプレコを攻めたけど、今日はまずイガラッペを狙うという作戦である。イガラッペってのは、先住民トゥッピ語源で、「カヌーの通る水路」、ってな意味がある。すなわち細くて小さな河川や水路。密林から流れてくる細流なんかを指す。
重なった葉の層で陽光をさえぎられた密林の林床を流れるイガラッペは、オープンな本流の水よりも水温が低い。当然、本流と違う種類の魚種が多い。熱帯魚の有名どころで言うと、コリドラスやアピストグラマなんかも、そういう環境に適応している。我々は、アルタミラ対岸の上手、小1時間ほど遡った辺りに流出しているイガラッペの出口に向かった。今日のパイロットは、またネット。当日にヒマだという兄貴のニルトンも加わって、採集パワーがアップした。イガラッペで採集できた魚族などの画像を並べながら、お話しを進行しよう。
美しいピンクテールカラシンの一種でおそらくカルセウス・エパクロス
イガラッペのアウトレットって、たいてい底が柔泥になっている。だから、そこを歩くと足がズボズボと泥に沈む。ビーサンは一発で足からもがれるし、クロックスでも少しマシなくらい。こんなときに威力を発揮するのが、ネオプレーンでできた鮎タビである。怪人は、自分の鮎タビをネットに貸して、イガラッペを遡行せずに、付近の写真撮影をしながら待つことにした。
イガラッペの岸辺に、いろいろな水草が生えている。水上になった水中シダ、すなわちミズワラビ、いわゆるウォータースプライトもある。
続く
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ヨシ☆くん&ヨシ★くん+ケンちゃんのバコバコ日記:その37
スタースパングルプレコって名前も怪人の創作である。スタースパングルってのは、星条旗のことであるね。
体型や地色の暗色なんか違うけど、スパングルの基本的な模様は、オレンジフィンカイザーと似たパターンを持っている。もちろん2つは別属に分類されるけどね。スパングルは、平たい(体高が低い)んだ。
次から次に登場する美麗プレコ種に、吉☆くんも大喜びだ。こういう特殊ガイドって、JTBや近ツリのツアーじゃ、ぜってぇに出来っこないよ。
ひとしきりのプレコ採集と撮影を済ませて、余興のフィッシングもやることにした。昼食のオカズも欲しいしね。
実は吉☆くん、上流ではいろいろな種類や大物も釣っているんだけど、なぜだかビックーダだけはオールでバラしてランディングしていない。こういうことって案外とあって、過去にもそういう隊員がいたことがある。寝るときの枕の方角なんかの、シングーに吹く風水が影響しているのだろう? この下流がわにもビックーダはいるぜ。
しかし、その後も粘りをみせる吉☆くん、ついにビックーダを掛けた。ジャンプで見えたのは、けっこう大きいサイズだよ。そして慎重に慎重に寄せてきて、ランディング寸前の寸前、それは見事にさわやかにバレた(笑)。
老獪で周到な怪人は投網も準備してあった。それで大きなプレコもいくつか捕獲した。他にピーコも釣れていた。女優の壇蜜さんを含めプレコ飼育愛好家さんたち、残酷シーン? でゴメンネ。でもぉ、シングーの清流プレコ焼きってグルメのフランス・サピーもびっくりの美味なんだ。ブルゴーニュ地方特産のロマネコンティを賞味するための料理としてだって十分通用するに違いない。
続く
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ヨシ☆くん&ヨシ★くん+ケンちゃんのバコバコ日記:その36
ややや! ちょっと見ないうちに2週間くらい空白にしちゃった!
実は、3月13日から旅行していたんだけど、出掛けにブログ入れて、旅行のお知らせを入れるべぇ、としたらネットがつながらなかったんじゃよ(汗)。ごめんね。じゃ、再開しちゃおう。
さてと、さらに時空盗聴を続けよう。1987年のシングー河畔でヒゲもじゃ新種のブッシーマウスが採れたようだ。M氏がO氏にネーム・アイディアを聞くまでもなく、二人でゲタゲタと笑っている。真っ黒で頭が潰れた容姿…… M氏は、マツブッシーと決めた(笑)。
余談だけど、ほとんど熱帯魚マーケットに登場しないマツジャウーってのがいる。ジャウーが分類されるピメロドゥス系じゃなくて、アリウス・ファミリーすなわちハマギギ科の一員である。これも頭が潰れている(笑)。熱帯魚世界のゴッド・ハンドと神格化もされていたO氏でも過去に一回しか捕獲したことがないブツである。その貴重な個体は、さあ車に積みましょうと岸辺に収容箱を何段か重ねた上段にいた。いくつかの箱を運んでいる最中に、予期せぬ強い風が吹いた。ヤマセってやつかね(?)。揺れた上段箱が落下して、ものの見事に一匹しかいなかった幸せなマツジャウーは野生に戻ってしまった(笑)。
UFPA(パラ連邦大学)の魚類セクターの修士やってるアラニー嬢が論文で、アカリゼイロたちが語ったプレート・ヴェーリョ(黒い老人という意味でマツブッシーの現地名)の動態を記述している。インペリアルゼブラの潜んでいる岩の割れ目付近には、この黒いヒゲモジャたちが、まるで白黒ストライプ天使を守るナイト(騎士)のように囲んでいるってやつ。ある種の共生があるのかも知れないし、ないのかも知れない。今インペは絶滅の道を歩んでいるから、これを証明する手立ては、おそらくもう存在しない。
1987年のM氏とO氏の探索で、2種類のスペラカンティクスもゲットしている。一つはロイヤルスポットグローボ(学名は、スペクトラカンティクス・ズアノニー)、もう一つがスノースポットグローボ(学名は、スペクトラカンティクス・プンクタチッシムス)であるね。
この2種も、背ビレ最後の条と脂ビレの棘の間に処女膜(?)がある。アマゾンの博物学者であるO氏は、パラアンシストルス属かと思っていたんだけど、2014年にスペクトラカンティクス属として記載された。パラアンシストルスとスペクトラカンティクスは、エラ穴の大きさなんかに違いがある。
スノースポットグローボは、スターライトグローボとよく色彩が似ているけれど、体型が違うんだ。
マグナム系のプレコは、1987年の暮れころにグランデ・シングー探索隊がゲットした種類である。11月の吉☆くんとの観察採集では採れなかったけど、ゴールドエッジマグナムという大型種がいる。迫力のある体型をしていたので、怪人がマグナムという名を勝手に捏造した(笑)。
続く
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ヨシ☆くん&ヨシ★くん+ケンちゃんのバコバコ日記:その35
吉☆くんとの熱帯魚観察の初日は、アルタミラの下流方面にした。熱帯魚界の魔人松坂大兄&グランデ・オガワが始めて、オレンジフィンカイザーやスターライトグローボなど多種の美麗プレコや金字塔のインペを採集した周辺である。そこはダムの注水が始まって満水になったら(すでになってしまった……涙)、テラ(地球)上から永久に消えてしまう美しい清流地域だ。ここに生息する魚族も、もういくばくの余命もない。我々がこれから観察する熱帯魚は、悲しいことに半年もすれば全て絶滅する。では、今回採集できたプレコ類の画像を並べながら、第三章のお話しを進行していこう。
この地域のオレカイ(オレンジフィンカイザープレコ)小型個体は、美しい
アクアライフ誌の2015年2月号に、こんな記事が載っていた。『3年ほど前からシングー河畔のアルタミラ市を拠点アジトとして活動をしている筆者だが、いろいろな方々から「何でアマゾンでも。そんな無名の僻地に……?」、と何度も聞かれた。筆者は「熱帯魚界の金字塔を発見したのだから、その末路を見届けるのもオレの役目」と、格好つけて答えている(笑)。』 なになに、筆者ってだれかな? おっと、アマゾンの博物学者ことグランデ・オガワ大先生だ! 失礼しました(大笑)!
成長につれイエロー・エッジが小さくなっていくオレカイ、中型個体
それはさておき、第三章のボートのパイロットは、Ⅰ&Ⅱの章で仕事したネットの兄貴のニルトンである。彼も昔アカリゼイロ(プレコ採集漁師)やってたから、プレコ採りはお手のもの。適当に良さそうなポイントで潜って、次々に被写体をゲットしてくる。
この辺りのオレンジフィンカイザーの個体群は、ほんとに綺麗だ。近々に絶滅してしまうだろうことが、残念でならない(涙)! ここで、このプレコが何でカイザーと呼ばれることになったかを、グランデ財団が開発したスペース・タイム・ワイアタップ(時空盗聴器)を使って調べてみよう。タイム・スイッチを1987年10月某日。ポイント・ピンをシングー河畔に合わせて盗聴を始めよう。熱帯魚魔人M氏と若き日の某グランデO氏の会話が聞こえてきた。M氏がO氏に聞いている。プレコには、キングとかクイーンって名がついてる種類がいるけど、今捕まえたプレコに、新しい称号が欲しいね。何かアイディアないかい? O氏が答えた、ドイツ語で皇帝のことを、カイザーっていうんだよね。それで決まった(笑)。
ついでにグローボの意味も盗聴しちゃおう。M氏がまた聞いている。今捕まえたプレコ、丸っこいよね。何か面白いネームない? O氏が答えた。丸っこい⇒地球みたいな球体⇒ポ語の地球という意味を持つ語にグローボってのがあるよ。それで決まった(笑)。
若き日のO氏はグローボの背ビレ最後の条と脂ビレの棘の間に、処女のような膜があることに気がついて触っていた(笑)。そして、おそらくパラアンシストルス属に違いないと知覚した。
続く
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ヨシ☆くん&ヨシ★くん+ケンちゃんのバコバコ日記:その34
だもんで、怪人が知ってる昔の近郊ポイントが現在、どのようになっているのか判らない部分も多い。もう一つ、ポルトガル語が達者に使えない旅行者が、タクシーなどで田舎の河川を探索することの面倒な問題もある。短い日数では、けっこう単独行動は難しいですよ、というのがオレの返事だった。代替案として、どうせアルタミラに来ているんだから、ここ付近のイガラッペなりシングー河なりを怪人のガイドでやったほうが、ずっとずっと良かんべぇ、というアイディアもだした。
シングー流域は、知るサピーぞ知る熱帯魚の宝庫である。プレコ系が有名だけど、ドワシク(ドワーフ・シクリッド)マニアには、パジェとかフィールフレックなんてレアものが知られている。ということで、吉☆くんは、2日間ここに滞在して熱帯魚観察することになった。うまくいけば、あのインペ(インペリアルゼブラプレコ)も顔を出すかも?
一方、真摯なアングラーである吉★くんには別の計画があった。今年は、アマゾン一帯に水位が低い。おそらくネグロ河のピーコもベスト・コンディションに違いないと読んだ彼は、もしできるなら、アルタミラ⇒ベレンをアルタミラ⇒マナウスに書き換えて、国際便も延期してネグロを攻めちゃおう、と目論んでいたのだった。こういうところは、休暇が自由にならないサラリーマンでない学生の強みである。
グランデ怪人は考えるんだけど、はっきり言ってアマゾン・フィッシングは、学生さんに特にお奨めなんだ。遠いから、楽しみまくるためには、どうしても長期の時間が必要。学校は会社と違って、長くズル休みしたってクビにゃならない。がんばってバイトすれば、資金を作るのも難しくない。高価な国際航空便を1回で長く滞在したほうが、コスト・パフォーマンスもいいでしょ。若いうちにアマゾン・フィッシングを知り、そして偉大なグランデ理論に触れられること(笑)は、人生の未来が最高に明るいものにもなる。良いことずくめだゼ。若者よ、大志を抱け!
続く
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次年度・新機軸:フィッシング・チーム案
あの美しいレッド・ピーコを釣ろうチーム!
今年は難しいと思うけど、来年のフィッシング・チームに組み入れようと思っているのが、マット・グロッソ州北部の釣り場である。利用するインフラは、タパジョース河の支流クラーロ川にあるロッジになると思う。メダマは、この付近にしかいないツクナレ・フォゴ、すなわちレッド・ピーコックバスだけれど、魚種は多い。
カショーロ、タライロン、マトリンシャン、パクー・デ・ボハッシャなどもルアー&フライで狙える。
RTCやジャウーなどの大型ナマズも多いところだ。
おおむねのスケジュールは、こんな感じになるだろう。これは現時点の国際線&国内線フライトから導き出したものだから、ホントの催行ときには、少々の変更可能性がある。
①ヨーロッパ系国際線利用例
1日目:日本発
2日目:サンパウロ着、クイアバへ移動、アルタフロレスタ移動、陸路ロッジに移動
3日目:終日フィッシング、ロッジ泊
4日目:終日フィッシング、ロッジ泊
5日目:終日フィッシング、ロッジ泊
6日目:終日フィッシング、ロッジ泊
7日目:陸路ロッジからアルタフロレスタ、クイアバへ移動、クイアバ泊
8日目:クイアバ発、ブラジル発
9日目:機中
10日目:日本着
②中東系国際線利用例
1日目:日本発
2日目:サンパウロ着、市内で釣具屋へ行ける、サンパウロ泊
3日目:クイアバへ移動、アルタフロレスタへ移動、陸路ロッジに移動
4日目:終日フィッシング、ロッジ泊
5日目:終日フィッシング、ロッジ泊
6日目:終日フィッシング、ロッジ泊
7日目:終日フィッシング、ロッジ泊
8日目:陸路ロッジからアルタフロレスタ、クイアバへ移動、サンパウロへ移動、ブラジル発
9日目:機中
10日目:日本着
これも現時点での為替レートで概算したものだけど、参加費は下記の感じになると思う。
参加者1名の場合:お一人5000ドル見当
参加者2名の場合:お一人3500ドル見当
参加者3名の場合:お一人3000ドル見当
このチームが気になったら、怪人にメールすること。
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ヨシ☆くん&ヨシ★くん+ケンちゃんのバコバコ日記:その33
インターリュードの反省&諸評などして、第二章「シングー上流」の舞台の幕を閉じようかな。写真は、適当に貼りつけていく。
今回、ケンちゃんの国際便が遅れて、半日ほど釣り時間を損したことを書いたね。便遅れの原因は判らないけど、昨年から我がアマゾン・チームの隊員の便が遅れたり、飛ばなかったりしたことが何回かあった。最近の航空会社は、安売り競争に奔走していて、客数が採算割れになるくらい少なかったとしたら、簡単に欠便にしてしまうようになった。文句を言えば、飛行機の調子が悪かったからと開き直られるのがオチ。死にたいのかい、と言われちゃオシマイ。
これに関しては、怪人も手も足もでないけど、問題があったときに別便をさがせるオプションが重要だね。次に反省したいのが、臨機応変で解決はできたけど、モーター・ボートに不具合が起きたこと。機械だから壊れることもあるのはあたりまえではあるんだけど、できるだけ貸しボート屋オーナーのジョアンジーニョにギャーギャー言っておくよ。メンバーが多くなくても、2台ボートを使えば、この問題はかなり解決できるんだけど、現場経費の支出で大きな割合を占めるのが、ボート・チャーター費とガソリン代なのである。これを倍にすると、すなわち隊員さんの参加費にダイレクトに反映してしまうのがネック。
フィッシングに関しては、演出が上出来だと自画自賛できるかも。当初予定のカショーロ全員ゲットは、軽くクリヤーしたし、さらにキューマルもでた。
そして怪人も想定してなかったタライロンも出現。ピーコも大型がたくさんでた。さらに10数キロのRTCもランディング。時期がよかったとか、時合いが決まったとか、もあったけど、怪人の読みが核心を突けたのが大きいかもね。まあ自然相手の遊びだから、少し外すこともまだあると思うけど、最近は好漁が多くなったのは事実だ。
隊員さんたちがたくさん釣って喜ぶのは、主催している怪人にもウレシイことである。もっともっと釣り場、時期&釣法を研究して、もっともっと釣ってもらえるように精進しよう!
余談:フライ・アンアグラーであるケンちゃんと2017年の3月~4月ころ、地の果てパタゴニアで再会する約束をした。狙いは、メートル級のシーランブラウン&スチールヘッドである。
【第二章の終了】……お話しは、第三章に続く
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ヨシ☆くん&ヨシ★くん+ケンちゃんのバコバコ日記:その32
予定通り、予約を入れておいたリバーサイドにあるシングー・ホテルに3人を収容した。「ホテルは、リバーサイド~、レジャーもリバーサイド~、うぅ~うぅリバーサイドぉ~」、もちろん歌わなくてもいい(笑)。今晩が、ケンちゃんとのお別れパーティになる。ケンちゃんリクエストは、シュラスコ食いまくり。そして流石の社会人、太っ腹を披露して、今夜は私が奢りま~す、と格好がいぃ~い。
アマゾン怪人は内心で、“やったぁ! ド高い高級シュラスカリアに行こう!”、などサモシイことを企む小人物ではな~い。ホントのこと言えば、アマゾンのド田舎街には、高級なレストランなど、実はな~いのである(笑)。
極東の島国にもシュラスカリアさんがあるらしいけど、本場方式と違うかも知れない。本来の正統シュラスカリアさんは、ロジージオという形式を持っている。つけ合わせの野菜やサラダ類、煮込み料理、スパゲッティやご飯などは、店内の一角に並んでいて、お客が好きなだけ皿にとってくる。焼肉のほうは、ガルソン(店員)が丸焼き肉塊を大きな金串ごとテーブルに持ってくる。お客が指定した部位をその場で切って供する。
ガルソンは違う種類の焼けた肉を、入れ替わり立ち代り、これでもかこれでもか、もっと食えよもっと食えよ、と急旋回で運んでくる。もちろん、食べ放題である。しかし、ブラジルでも近年は方式が変わってしまった店も多い。ポルキロと呼ばれる、いわゆる重さ売りシュラスカリアが増えた。
アルタミラ市内には、いくつかのシュラスカリアがあるけど、大半がポルキロ式に転向して、現在は中心街からちょっと離れた街道にロジージオが一軒だけ残っている。ホテルとの往復はタクシーを使った。
ちょっと食いすぎ感はあったけど、皆さん満足顔だった。明日は、ケンちゃんとバイバイか。
続く
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ヨシ☆くん&ヨシ★くん+ケンちゃんのバコバコ日記:その31
RTCの記念撮影をひとしきりやった。何回か書いてるけど、シングーにはRTCが多い。でも、隊員たちはルアーばっかやってるから、なかなかチーム中に大きめのヤツが釣れない。
やっぱり大型魚って魅力あるよね。今年(2016年)の10月には、ナマズ・メインで狙うチームが決まっている。ポイントは、有名なイリリの大激流を予定している。ジャウーもいるし、ピライーバも期待できるポイントだ。貴兄も貴女も参加してみない?
この日の晩餐の余興に、本日の殊勲だったヨシ★くんに、泥汗臭い(笑)怪人のタライロン・Tシャツをご贈呈した。
さて翌日になった。今日が楽しかったシングー・フィッシングの第二部、インターリュードの「シングー上流の猛魚たちとの攻防」の最終日である。たいへんに良~く遊びました。午後にはアルタミラに戻る予定であるから、フィッシングは本日の午前中、軽く流す感じで……
トップを多用しているヨシ★くん、よくピーコを釣るね。ネグロで鍛えたペンシルのチャカチャカ巻きが効果を発揮しているんだ。知り合いのボンバダ・テルちゃんの影響だろう、ブラジル製のルアーの特性を生かしている。
お話しは変わるけど、テラ(地球)の都会サピーは、サプリメントって好きだよね。ケンちゃんも色々とピルを持っていたようだ。サプリに多いのは、生体活動の助っ人ビタミンCの含有だよね。天然ビタミンC摂取は、古くレモンが好まれていた。その後、レモン含有の34倍という売りでアセロラが登場した。アセロラは、ブラジル熱帯で広く栽培されている。ちなみに極東の島国で飲まれているアセロラ系のドリンクって、ま~ったくアセロラの味がしないのは、どうした訳だろう。
ところで、レモン果汁の50~60倍って、スーパー・ビタミン果物がアマゾンにある。最近ちょっと有名になってきた、カムカムである。南米植物に多いフトモモ科。ちなみにサピー・フェミニンのむっちり太もも、とはまるで関係がない(笑)。有名百科事典ウィキのカムカム記述では、「ペルーのアマゾン川流域の熱帯雨林に産し……」、って産地を断定するかのように書いているけど、これはまったくのマチガイ。標高が400mくらいあるアマゾン全域で自生している。ネグロ河流域、ギアナ高地の斜面、そしてブラジル高原の斜面、そうシングー流域にも生えている。果物は、サクランボみたいな感じ。
疲れなおしにみんなに天然サプリを供した。美味しい風味もあるんだけど、ナチュラル・カムカムの欠点は、すっぱ過ぎること。安物服につくと、漂白シミができるくらいに酸が強い。
前日のこと、アルタミラへ行っていたアントニオ・ファイトーゾが戻ってきた。このタタクアラのキャンプ付近を管理しているブラジル人。挨拶をして、また来るからね、と約束をした。
昼食をとったら、資材を片してアルタミラへ帰ろう。第二幕も終了が近いぞ。皆さん無事で良かったよかった。3時間ほど下って町に戻った。
続く
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ヨシ☆くん&ヨシ★くん+ケンちゃんのバコバコ日記:その30
本日、早朝4時くらいから午後1時(ブラジル時間)まで停電でやした。もち、シングー・ダム発電所の工事影響でやす。でもんで、ブログを日本時間で1日、すっぽらかさずをえませんでやんやんした。さてさてさて……
カショーロは、やはり巌流島初日ほどはチェイスが多くない。バルバードが釣れたのを見たケンちゃん隊員、ネットが使っていたタックル(怪人の道具です)を奪ってナマズ狙いを始めた。でも、激流側でヨシ☆くんがカショーロをバラしたりする雄叫びが聞こえたりして、末路の哀れな小次郎のように、まるでときめく少女のように、その心が揺れ揺れてしまった(笑)。そして遂にナマズ・ロッドを岩に置いて、再びルアー・タックルを手にしてしまった。
『ケンタロウ敗れたりぃ! ナマズ・ロッドを置くこと、それすなわちナマズを釣るチャンスを逃すこと!』、五輪書通りに武蔵ヨシ★くんが心の中で叫んだ(ような気がした……)。そして、彼が交代でナマズ・タックルを握った。エサをつけて遠投。2~3分もしないうちに、ナマズ特有のアタリ。フッキングも決まった。重く強引な疾走が始まった。「デカいですよぉ!」 ドラッグがギャーギャーと悲鳴をあげている。怪人は、ラインを少し出してゆっくりやろう、とアドバイスしたけど、止まる様子がない。ヨシ★くんが叫んだ。「ラインがもう終わっちゃうぅぅ~う!」 すかさず怪人は、止めろぉ!、と叫ぶ。そしてスプールに強く当てたヨシ★くんの指が見事に火傷した(笑)。
怪人のナマズ・タックルのリールは、ABUアンバサダー6500Cである。それほど大きなリールでないから、PEの巻き量も100mくらい。これはマズいぞ。怪人はネットに大声で、ボートを出せ!、と指示する。ボートで追っかけながらのファイトなら安心できるからだ。しかし、ボートをまわすのに少し手間取った。「早くしてくれぇ~!」、悲鳴に近い泣き声をあげるヨシ★くん。幸いなことに、ナマズが止まってくれた。よかった、間に合った。
おっと15キロくらいありそうな腹白の野生RTC。
時に午後の6時14分。歴代最高のカショーロ、そして大きめRTCをゲットしたヨシ★くん、本日の殊勲賞ノミネートに違いない。敗北した小次郎ケンちゃんは、肩を落としグぅの音もでない。だから、怪人は、パーを出すことにした(意味がオレでも判らない)。
キャンプに戻るボート上でのグラちゃん・ケンちゃんの掛け合い漫才。グラちゃんが、ヨシ★くんをからかう。ボートを出すのが遅れたときって、彼って、「早くだせよ、こら。じじい、モタモタすんじゃねぇよ!」、って言ってましたよね。ケンちゃんが、言ってた言ってたと合いの手をだす。「何やってんだよ、こら。早く出せって言ってるだろう、ハゲ!」、とも怒鳴ってましたよね。怒鳴ってた怒鳴ってた(笑)。
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