南米・鳥獣虫魚・探遊 -22ページ目

2015年暮れのシングー釣記:その10

本日の午前中で楽しかったシングー・フィッシングも終わりになる。有終の美を飾りたい。再び岩の上のヒトとなる。アタリは、まだ続いている。キーちゃんもフッキングのコツもだいぶ上達したようだ。



おっとアタリをとった。


あんまり大きそうじゃなくて、簡単に寄ってきた。ひらめいた尾部が赤っぽい。



ヒドロリックス・タタウアイア


キーちゃんが上げたのは、レッドテール・カショーロだ。USP(サンパウロ大学)魚類学のモニカおばさんが記載したタタイアイア種。よく釣れるアルマータス種よりもやや小型で、尾ビレがオレンジ色を呈している。トカンチンスやアラグァイア水系でも2種は同じところに棲んでいる。



無心の境地でアタリを聞く


次にきたのは、アルマータス種だったけど、やや小型。



続けてアタリをとった


そろそろ終了の時間が近づいた。そろそろキャンプに戻って昼食にしよう。



食事時にニルトンのイトコが加わった


メシが終わったら、資材の撤収である。その前に記念撮影しちゃおう。



はい、ポーズ


こんな具合で12月のシングー・フィッシングが終了した。次回は、シリーズの最終回ね。


続く


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2015年暮れのシングー釣記:その9

さて翌日、再度セアラの急流をやってみる。キーちゃんは、エサ釣り専科でやっている。ここを攻めるのも3日目だけど、アタリはまだ続いている。さすがにチェイスは次第に浅くはなっているけど。



セアラ急流の頭を攻める


おっとキーちゃんがアタリをとった。ジャンプしたのは槍の穂先ビックーダだ。



なかなか良サイズのビックーダ


キーちゃんのサポートは、ニルトンに任せよう。そんな感じで、じっくりとキーちゃんがエサ釣りを始めると、怪人はヒマになる。一昨日にピーコがでた岸壁ぎりぎりにルアーを投げちゃおうかな? しかし、なんでお客さんに良さそうなポイントに投げさせてやんないんだい、という批判もでるでしょうね。もちろん理由があ~る! 残念ながら、現在のキーちゃんの実力では、そのポイントに正確に落とせるスキルがない(汗……でも、ホント)からである。下手すりゃ崖の上に飛んで、引っかかるかも。時間ロスだけじゃあない、ポイントを荒らすと老獪な大型魚だったら、もう決してでてこない。キモは、一発で的確なピンに落とすことなんである。だから怪人は涙を飲みながら(?)、ルアーをキャスト。もちろん、1秒で水面がボンバ・ダ・アグア!



ルアーは、値段じゃない


それにしても、サンパでたわむれに買った300円ルアーが大活躍したね。



ごめんなさい


このビックーダ、腹の中の卵巣が成熟していた。これも焼いて食おう。



ビックーダの卵


エサはまだ残っていたけど、セアラのポイントを少し休めたほうが良かろうと考え、ちょっと移動。気分を変える意味もあった。浅いプール場で、キーちゃんがパクー・ブランカをルアーで釣った。



パクー・ブランカ


ほんとは大きめピーコを釣ってもらいたかったんだけど、そう簡単にはウマくいかない。しばらくしてから、再びセアラの急流に戻った。


続く


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2015年暮れのシングー釣記:その8

昨日の続きで、ここからロリカリア科のナマズね。



パラアンシストルスの一種


パラアンシストルスの特徴である背ビレと脂ビレをつなぐ処女膜が見えるでしょ。文献では、アウランティアックス種とされることあるけど、明らかに違う。



小型のオレカイ


バリアンシストルスの一種のオレンジフィンカイザーのイリリ下流タイプ。



大型のオレカイ


上の種の成魚である。このサイズは、焼いて賞味するのが正しい。



食用のプレコも採る


前に書いたけど、カイザー系プレコは美味である。



ロリカリアも採れた


ブラジル・アマゾン地方では、細いロリカリアを食うという風習はないけど、ペルー・アマゾンではスープにしたのを飲んだことがある。



キーちゃんも楽しんでいる


熱帯魚の趣味も持つアングラーには、シングー河は最適なところであ~る。


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2015年暮れのシングー釣記:その7

この日もまた昼食前後に川に入って遊んだ。11月に入手したジャパニーズ・テクノロジーを凝縮したような(笑)小魚採集のアイテム、すなわち四手網を使った。流れに沈めてキーちゃんと二人で追い込むと、いろいろなカラシンその他が入った。画像を並べながら簡単な紹介を入れていこう。



ヒポマスティクス・ジュリー


Hypomasticus julii は、渓流棲のアノストムス科の一員。腹部側面に並ぶ赤点列は、シングー魚族の最高権威グランデ氏でもその意味が判らない。撃墜マークかも知れない。



おそらくミレウス・ショーンブルキィ


Myleus schomburgkii は、バンドを持つセラサルムス科のパクー系扁平魚。



ブリコン・ペスに似たヤツ


Brycon aff. pesu は、シングーにたいへん多いブリコン属の小魚。泳がせ釣りでもっとも多用する魚の一つ。



これも種不明(おそらく未記載)のブリコン


このブリコン属の一種の特徴は、脂ビレ(背ビレと尾ビレの間にある丸いヒレ)が黒いことである。



ブリコノップスの仲間


この仲間の種の同定は、至難の業である。



アスティアナックス系の一種


広範囲のブラジルでランバリと総称されるアスティアナックス類は地味系の小魚だけど、こいつは特上に美しい。



モンクホーシャ・ヘイコイ


Moenkhausia heikoi は、熱帯魚界で法螺吹き男爵(インペは、オレが発見したと盛んに吹いて、広くひんしゅくを買っている)として知られた人物を種名に冠しているけど、怪人は30年以上前にこのテトラを発見している(笑)。


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2015年暮れのシングー釣記:その6

前日、カジュエイロ下流の流れで少時間だけどフライを引いて、2回のアタリの感触があった。セアラのポイントにもかなりの数のカショーロ群が入っているようだ。ちょっとフライ・デ・カショーロなぞをやっつけてみよう。



シングーのフライ・フィッシング

今回の12月フィッシング、怪人は事前に少々のカショーロ対応フライを巻いておいた。



タックル&ヒット・フライ・パターン


9フィートのシングル・ハンドを改造してダブルにした#10ロッド、ラインは先端6メートルが鉛線入りの18ポンドのレッドコア、ランニング部にテーパーなしフローティング・ラインを20m、そしてバッキングにPE100m。最近カショーロ用に組んだシステムである。リーダーは、モノフィラ・ナイロン25ポンドでワイヤー・リーダーをつけてフライをセット。




寄せてくる


あまり投げないで(疲れるから)、流れにラインを乗せて流して急流を逆引きしてくる。シングーの急流であっても、先端がトローリング用の重いラインになっているから、適当な深さを維持して引いてこれる。



ボガで抜く


何投かした後、手前ほんの数メートルくらいのとこでガツンと来た。そして流れに乗って下流に突っ走った。ディスク・ドラッグを調整しながらリール・ファイト。何度かの応酬で数刻、カショーロが浮いてきてボガでランディング。



フライ・デ・カショーロ


ブログ文中、パイロットのニルトンが遊び過ぎって書いたけど、実は今回は、怪人も遊んでしまったね(笑)。


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2015年暮れのシングー釣記:その5

その日の夕方は、ナマズ釣りをすることになった。天空で白く燃えていた熱帯の太陽が、西の空に傾き、オレンジ色に変色すると河畔でカエルの合唱が始まる。



静かにアタリを待つ


明るい内にポイントを見ておいたので、暗くなってからも何度かポイントを移動した。



岩にも乗った


ホントは怪人は釣りたくなかった(キーちゃんに釣ってもらいたかったんだ……)けど、大きくないRTC(レッドテールキャット)が一つでた。



大きくもないRTC


さて翌朝のこと。昨晩もニルトンに小魚を捕らせてあったんで、午前中は生餌をふんだんに使える。今日もセアラの急流に入った。



まず怪人


早朝に2本、ポンポンと釣れた。



次にキーちゃん


チーム人数が何人かいると、けっこう怪人は忙しくなる。皆に魚を釣らせてあげたいから、レクチャーするし、できるだけ眼をみんなから離したくないから、きょろきょろウロウロしたりする。自分勝手な釣りは、あまりやってるヒマがないし、多くのアングラーがポイントを叩いているから、釣れそうなスポットもほとんどなくなる。しかし、今回はお話しにあるように、隊員さんは、1名である。遠くに離れないで眼を届かせながら、少しオレも楽しませてもらった。



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2015年暮れのシングー釣記:その4

また一晩明けた翌朝、また下流のポイントを試してみる。昨晩、ニルトンに投網で捕らせた生きエサが豊富にあった。



また遊んでいるニルトンくん


アタリはたいへんに頻繁にあるんだけど、キーちゃんは今一つ攻めあぐんでいて、エサを盗られてばかりいるのを尻目に、ニルトンが掛けた。



お客を優先にしなさいよ!


ニルトンが使ったタックルは、怪人のマル秘(?)の奥の手シカケである。ナマズ釣りに使うナツメ型オモリをラインに通して、フローティング・ミノーを強引に深層対応にしたもの。ワームをつければテキサスだけど、名づけてシングー・リグ(笑)である。こいつは案外と効果的なんだ。遠投が利くし、カショーロ泳層への沈みも効く。カショーロ・ポイントで二人が遊んでいる間、裏のほうにある浅いプールを怪人は攻めてみることにした。そして、意外な魚がでた。



これが出るとはね……


あれあれ、11月に続いてこいつが出ちゃった。もちろん今年が特別に水の引きが大きかったことによるんだけど、怪人でも過去12月に釣ったことがない。このタライロン、実は最初は中型ピーコだった。ピーコが咥えた瞬間に強引な接吻でルアーを奪ったのである。これは過去にも経験したことがある。これホントのお話しですよぉ。



季節はずれのタライロン


ボートに戻ってみると、生きエサが切れたみたいだ。じゃあ、またルアーね。ちょっと移動してプールのようになっているところに入った。キーちゃんは、ピン・ポイントを攻めるキャスティングに苦戦していたけど、ビックーダを掛けた。



キーちゃんにビックーダ


この日は暑かったんで、早めにキャンプに戻って、水浴びをすることにした。ニルトンくんはエサ仕掛けを持って裏手に消えて、ほどなくマトリンシャンを1尾もって戻ってきた。こいつは塩焼きに最適な魚だ。釣ったピーコといっしょに薪火にのせる。



美味しそうなキャンプ料理


魚を焼けるのを待つ間、清流に入ろう。気持ちがいいぜ。



シングーの水浴び


始めのほうに書いたけど、キーちゃんはアクアリストでもある。潜ってシングー名物の美麗プレコでも観察しようじゃないか。



プレコをゲット


11月チームのメンバーは、プレコ手つかみ最低だったけど(笑)、彼はほどなくモノにした。ちょっとしたコツだけなんだけどね。


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2015年暮れのシングー釣記:その3

一晩明けた翌朝、とりあえず昨日のポイントに入る。小魚を投網で捕って、泳がせもやってみよう。昨日攻めたことも理由だろうけど、エサでもアタリがあるけど、乗りがよくない。キーちゃんは、攻めあぐねているように見える。



ポイントをエサで攻めたけど


怪人はちょっと休止して、ボート・パイロットのニルトンにエサ釣りをやらせた。ジモピーとしての経験値を持っている彼は、うまくアタリを取った。



ニルトンのファイト


アタリの回数が頻繁なので、投網で捕ったエサがすぐになくなってしまう。補給がたいへんだったけど、今回のチームは隊員さんが一名なんで、まだまだラクチンである。これが数名でやってたりしたら、一日に軽く100や200以上のエサが必要になる。なんたって、ピラニアなんかのエサ盗りも多いんだ。まあエサがなくなったら、ルアーにすりゃいいけど。



小さなピーコを釣ったキーちゃん


午後は、上手にあるセアラと呼ばれる急流に移動した。うちらがボート上から釣り始めると、パイロットのニルトン君はいち早く岩に登ってお客を無視して釣りを始めた。典型的なブラジル式の個人の乗り(笑)を見せ、うわぁ~、デカいツクナレをバラしたぜぇ~、などと一人ではしゃいでいる。キーちゃんは持参したミノーを瀬尻に飛ばす。おぉっと、キタね!



カショーロ・バトル


けっこう大きめみたいだよ。なかなか寄ってこない。遊んでいたニルトンを呼んで、ランディングを手伝わせる。怪人は写真係りだ。



カショーロ・ランディング


このカショーロ、けっこう太っていた。まだ産卵前の個体だね、塩焼きに最高だ。



キーちゃん殊勲


怪人は一安心して、キーちゃんが投げていたのと反対側の岸壁ぎりぎりをついて、ボートからペンシルを投げてみた。このペンシル・ベイト、先日にサン・パウロ旅行していたとき、某有名な某釣具店、某スゴイビッグフィッシュで、ダンボール箱に入ってバッタ売りしていたシロモノ。完璧にサミーさんのパクリで、メイド・イン・チャイナと印刷してある。お値段は、9レアルで当日換算で、約300円。でも昨日もビックーダ釣ったし、フックが弱いけど、ま~るで悪くない。水面でボンバダ・アグアが炸裂し、ピーコが食った。水面系ヒットの定番でメソッドある一呼吸置いたフッキングしたら、見事に乗った。



ピーコが炸裂!


よしよし、美味しいオカズが増えたぜ。


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2015年暮れのシングー釣記:その2

キーちゃんは、島(八丈でしたっけ?)の生まれで、海釣りが好きで、淡水ではワカサギなどをやると言っていた。以上のデータから察することができるけど、キャッチ&イート派である。一般に海屋さんたちは、ルアーのアキュラシーが得意ではない。極東釣界で著名な海屋(ディープ・ジグ系)さんを案内したことあるけど、ピン・ポイント狙いは下手(失礼!)だった。その代わり、生粋のルアー屋と違って、エサを使うことに余り頓着しない傾向がある。



キーちゃんタックルは、スピニング・オンリー


キーちゃんも、この2つの法則にピッタシ当てはまるアングラーだった。シングーでも、できるだけキャスティングが上手なほうが釣果があがるんだけど、これは仕方がないから、できるだけ魚影の濃いポイントを攻めてカバーしよう。さらにヒット確立を上げ、アキュラシーの必要性も少なくなる釣りメソッド、すなわち小魚の泳がせも併せてやってもらおうか。さて初日のこと。カジュエイロから少し下った急流に入った。



カショーロがガンガンとチェイスしてきた


初めは、キーちゃんに適当にルアーを投げてもらって様子を観察し、彼の力量を計ることにした。同時に怪人は、ポイントにルアーをとっかえひっかえしてアタリ・パターンを読む。とりあえず、ラパラのCDマグナムのブルーから試してみたところ、一投ごとにアタリがある。でも、ちょっと食いが浅いなぁ。ロッド・ワークをいろいろ思索しながら、まず一匹目をゲット。



キーちゃんもルアーで釣った


一応のメソッドを読んだ怪人は、キーちゃんを呼んで、彼のボックスに見当たらなかったCDマグナムを貸すことにした。リーリングのコツを指示してやってもらうと、やっぱアタリがあるけど、やっぱ食いがちょっち浅い。それでも、そんなに時間がかからず彼にもヒット。彼のタックルは、かなり頑丈だからファイトに不安なくランディングできた。やっぱ12月のカショーロは、隊員に釣ってもらうのが容易だね。初日に軽くクリアーだ。



水面系でビックーダ


ここのポイントは、それほど大きな急流でなく、やっぱり攻めれば攻めるほどチェイスが浅くなってきた。かなりの大群がいるんだけど、スレ始めたのである。怪人は岸の裏手の浅場に降りて、トップ・ウォーターで狙ってみる。とりあえず、晩餐の材料となるピーコも欲しい。でも水面を割ったのは、ビックーダちゃんだった。


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2015年暮れのシングー釣記:その1

2015年の某日、極東島国では未成年に分類される青年(キーちゃん)からメールが入った。ブラジルの治安の不安が隠せないけど、アマゾンで釣りをしてみたい、というのが最初のアプローチだった。それに対して怪人は、某国の『海外危険情報なんとか』は、怖いことを書き過ぎだ、と答えた。さらに彼は、海外経験がないことも不安材料だった。怪人は、海外旅行の出入国の手続きは、まったく難しくないこと。書類さえそろっていれば、話しをする必要もないこと。過去のチームには高校生さんもいた、など返事した。そんな感じで、彼も乗り気になった。始めは、11月に決定していたシングー・チームの一部に参加したい感じだったんだけど、彼の都合で12月に単独での催行という形になった。



カショーロの活性が上がる時節


例年の暮れ、すなわち12月のシングー上流は、カショーロの活性がグングンと上昇する時期である。すでに源流マット・グロッソ地方の雨期が始まり、微妙な水質、微妙な水温低下で、性的に刺激され、産卵のための集結&産卵前後の荒食いが始まるからである。牙男軍団の食欲が、本来の猜疑心を負かしてしまう。



ポルコン下流のキャンプ地は、よく利用されている


フィッシングのためのポイントも増えてくるので、乾期のピーク時期にメインにしていたイリリ方面まで行かなくても、よくヒットする急流が近場にできる。いや、急流でなくても意外にチェイスがあることもある。そんなわけで、アルタミラから2時間以内で行けるカジュエイロという場所を設営場所に選んだ。このカジュエイロには、なかなか快適なキャンプ場所がある。けっこう釣り遊びの連中が利用することも多い、ポルコンの急流の下流がわである。ここをベースにしよう。



過去に利用したポルコン下流のキャンプ


このキャンプ地の裏側には、素敵な急流の瀞場があって、小魚が多く、プレコもたくさん生息している。そうそう、今回参加のキーちゃんも熱帯魚好きだった。


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