南米・鳥獣虫魚・探遊 -18ページ目

アマゾンのマホガニー・その4

怪人がアマゾンに入ったころは、マホガニー材なんて普通の家具として扱っていた。始めてアジトにしたベレンのアパートのドアですら、この材を使っていた。アマゾンから外国へ材木の輸出もジャンジャンやっていて、この時代に大儲けしたサピーもたくさんいたようである。

 

ブッタ切られたマホガニー

 

ブラジルのビッグリーフ・マホがワシントン条約Ⅱ(2002年)に入る以前から、有名な環境保護団体である某グリーン・ピースは、アマゾンものマホガニー材の入港地でよく暴れていた。アマゾンのマホガニーは、一般森林にはもう少なく、インディオ保護地区に侵入して密伐採していることも多かった。環境系団体系って、先住民の密林ドラッグ系スピリッツを信奉するから、そんな意味もあって(?)暴れてたんだと思う。

 

ギターに使われたマホガニー

 

マホガニー材の輸出規制がキビしくなると、心配を始めたのがギター・オタクたちである。エレキやアコースティックの有名ブランドでは、この型番は、「●●●・マホガニーであ~る」、ってのを売りにしていて、オタクたちの伝説になってきた。でも賢い有名なブランドだったら、材料は秘密裏にちゃんとストックしているに決まってるよ(笑)。輸出規制で入手困難になったから、値上げしま~す!、という戦略にオタクがロックを踊らされるんだ。

 

アルタミラ近郊で違法ストックされていた大量のマホガニー(2002年2月)

 

シングー流域は、ブラジル・アマゾンでも有数のマホガニー資源を誇っていた地域である。もちろん、かなり以前から野生樹の伐採は禁止になっているけど、2002年ころまでは、超盛んに密伐採があった。材木の移動ってのは、どうしても目立つから、おおむね官憲に捕まるはずだけど、大物は捕まっていないから、大金額のワイロが飛び交ったに違いない。

 

ブラジリアン・マホガニーの苗

 

清く正しく、正統派的に、適した土地を買って、種子を拾って、苗を育てて、しっかり植えて育てれば、将来的に大金持ちになれる明るい道は、もちろん残されている。しかし、まあ、その光が射してくるのは、おそらく歩き始めてから30年~40年後のお話しになるだろうけどね……(汗笑い)

 

小シリーズの終了

 

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アマゾンのマホガニー・その3

種子殻が多く落ちていた風上方向(シングー岸辺方向)を眺めたら、独特の樹皮をしたマホガニー樹が立っていた(寝ている訳ないけど・笑)。

 

ビッグリーフ・マホガニーの樹肌(UFPAキャンパスにて)

 

高さ10mくらいのところの枝に茶色い果実が成っているのが観えた。そこで翌日のこと。一眼レフ+望遠レンズ、三脚を持参して写真を撮った。

 

UFPAキャンパスのマホガニー果実がパラソルのように開いている

 

果実の形は、ユニークである。枝先に果実の柄がついていて、カーブしたそれが上を向く。外殻は厚くて丈夫だが、どうやら先に落ちるようだ。中心にナス状の芯があって、種子殻はそれに重なって張りついているけど、それがパラソルのように開くと熟成のようだ。ちなみにスモールリーフ・マホガニーの果実は丸形、ビッグリーフのそれはやや棒状である。


UFPAキャンパスで拾ったマホガニー果実

 

風が吹くと、重なったパラソルが崩れて種子殻が分離する。種子側が下になって、ヘリコプターの羽ようにクルクル回転して風に乗る。

 

タミレス+種子

 

マホガニー樹は、魚類繁殖研究ラボのすぐそばにある。写真撮影したとき、ラボで研究していたセニューリータ・タミレスに、ちょっと手伝ってもらった。

 

ピトゥーナTシャツ+タミレス

 

ユニークな髪形をしている彼女は、ピトィーナ・シングーエンシス(卵性メダカ、いわゆるキリーフィッシュの一種)の孵化メカニズムを専門とする研究生だ。

 

モルフォ・ポルチス・タミレス

 

余談だけど、彼女にタミレスって学名のチョウチョがいるのを知ってるかい? と聞いたことがある。淡く青く輝くモルフォチョウのポルチス種の亜種タミレスのことだった。怪人は、この美麗種の飛翔をパラナ州クリチバ付近で2回ほど観たことがある。

 

続く

 

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アマゾンのマホガニー・その2

ビッグリーフ・マホガニーは、南米に一風変わった分布を持っている。現在は伐採によって変化しているけれど、有史以前の分布地図を載せよう。

 

ビッグリーフの天然分布だったところ

 

ご覧のようにビッグリーフのマホガニーは、まるでギアナ高地を避けるように自生している。その理由として、同樹を食害するメイガ科の蛾の一種、Hypsipyla grandella が挙げられている。本種の幼虫は、マホガニー類を含むセンダン科のセドロとかアンジローバといった類の新芽部分を激しく食害する。

 

Hypsipyla grandella の幼虫

 

スターウォーズのエピソード3に出演してた暗殺用の猛毒蟲をイメージさせる、なかなかキモイ幼虫であるね。Hypsipyla grandella のアマゾンの北岸からギアナ高地にかけて生息する群は、年に5回も羽化するライフ・サイクルがあって、年がら年中で羽化して産卵、すなわち数も多い。だもんで、ギアナ高地方面にマホガニーが定着できなかったんだという。

 

Hypsipyla grandella の成虫

 

メイガ類は、いわゆるシンクイムシと呼ばれる植物の害虫であるけれど、極東島では往々にして釣りのエサにも使われてる。「釣具屋で買った使い残しが羽化して害虫が広がる!」と心配するかも知れないけれど、プヨプヨ生きた釣りエサも、今やハイテク時代に入っている(笑)。すなわちホルモン操作で蛹にならない幼虫をエサとして売っているんだ。

 

マホガニー種子の殻とタネ

 

アルタミラ分館のキャンパス・1で白髪&白髭のオジさんが「落穂拾い」をしていた辺りの地面を探っていたら、種子殻がたくさん落ちていた。マホガニー類の種子の殻は、プロペラ型をした軽い木質である。UFPAで拾ったのは、長さ10cmほど、幅は3cmくらい。長方の片側がやや厚くなっていて、砕くと中に楕円形で薄い白っぽい種子が入っていた。

 

続く

 

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アマゾンのマホガニー・その1

先日、UFPA(パラ連邦大学)アルタミラ分館のキャンパス・1を訪問したら、いかにも学者っぽい風貌の白髪&白髭のオジさんが地面を盛んにイジくっていた。それで、ミレーの名画「落穂拾い」をイメージしたんだけれど、魚類養殖研究ラボ主任のマッセーロに聞くと、モギノ(Mogno)の種子をコレクトしているんだと言う。モギノっちゅうのは、センダン科(栴檀科、Meliaceae)のスウェイタニア属(Swietenia)の樹類のことである。英名は、マホガニー類であ~る。貴兄&貴女も名前を知ってるかもしれない有名な銘木だね。

 

赤っぽいマホガニー材

 

マホガニーは、ウォールナット、チークとトリオになって世界三大銘木と呼ばれることも多い。さて、ここで脱線して(笑)、クルミ科(Juglandaceae)のウォールナットの軽い注釈。英名の Walnut を和訳すると、ずばり胡桃(くるみ)である。種子の仁は、栄養価が高く、旧石器時代からサピーに利用されてきた。材質は落ち着いた暗色、丈夫で粘りがあって狂いが少ないので、高級家具材として重宝されている。

 

暗色っぽいウォールナットの材

 

近年のアマゾン地方では、ポルトガル語では、テッカ(Teca)と呼ぶアジア熱帯原産のシソ科(Lamiaceae)のチーク(Teak)の植林が多くなった。葉っぱが大きい特徴があるから、遠目にも判りやすい。材には油性があって水に強い。怪人もこの材でパイプを作ったことがある。

 

白っぽいチークの材

 

さて本題のマホガニーだ。中南米原産の樹として、最高級材の名を欲しいままにしている。樹高20~45m、直径2mくらいに成長する高木で3種類が知られている。すなわち……

 

1.Swietenia mahogani ・・・スモールリーフ・マホガニー

2.Swietenia macrophylla ・・・ビッグリーフ・マホガニー

3.Swietenia humilis ・・・メキシカン・マホガニー

 

もっとも高級とされているのが、キューバを主要産地としていた1.のスモールリーフだ。しかし市場に材木として出回ることは超々にマレである。現時点でマホガニーとして流通しているのは、ほとんど2の ビッグリーフだと思ってよいだろう。

 

続く

 

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シングーのシクリッドのいくつかについて・その5

本日のお題は、これだ! ⇒ シングーのエンゼルフィッシュ

 

天使の英語は、エンジェルだ。ポルトガル語では、アンジョ(anjo) 。スペイン語ならアンヘル(ángel)となる。もともとスペイン語の地名だった、ロス・アンヘルス(天使たち)は、英語圏や極東島では、ロス・アンジェルスって言うね。さて、エンジェルの定番コスプレは、デビルマンと同様に背中に羽が生えてることに決まってい~る。

 

ブラック・エンジェルのイメージ

 

このヒラヒラのコスプレ感をもったアマゾンのお魚が、いわゆるエンジェルフィッシュということになる。同魚族は、プテロフィルム(Pterophyllum spp.)って属に含まれるんだけど、3種が記載されている。すなわち、スカラレ(P. scalare)、アルタム(P. altum)、レオポルディ(P. leopordi)である。最後のレオポルディ種は、熱帯魚トレード世界では、デュメリリ(P. dumerilli)とされることが多いんだけど、これはマチガイとされているね。ウィキペディアでのレオポルディ種は、マナカプルーからサンタレンの間とかを産地に挙げているけど、怪人はそこらで観たことがない。オレの知見にあるのは、ギアナ高地に近いロライマ州のブランコ川(ネグロ水系)しかない。

 

ロライマ州で採集したレオポルディ

 

レオポルディは、同属で一番体高のない種だけど、 一番体高のある種がアルタムだ。オリノコがメイン産地で、ネグロ河にもいるとされている。ネグロのヤツは、ネグロ・アルタムと呼ばれる個体群だけど、実はスカラレじゃあねえのぉ? という疑問符もある。ネグロ・アルタムは、イガラッペ(細流)が流れ込む付近などに多くいて、ご飯粒で釣ったこともある。

 

体高のあるアルタム

 

体高に関して、レオポルディとアルタムの中間的な種がスカラレである。本種の分布は、アマゾンの河口部から、コロンビアやペルーの濃霧森林地帯までの本流系、その他、たいへ~ん広い。どちらかと言えばアマゾン本流系の魚族に思えるんだけど、シングーでは本流系のアロワナやディスカス、カワイルカなどがいない最後の急峻ベロ・モンテよりも上流にも生息している。見た目よりも遊泳力や適応力が強いんだね。

 

シングーエンゼル・その1

 

シングーの種は、典型的なスカラレだと思う。それほど大きくなくても性成熟する。大学ラボで写真を撮ったモデルの出身地は、市の対岸のカパセッチ島内の沼地だ。オレも行ったことあるけど、日中の表面水温は、軽く40℃を超えている厳しい酸欠環境だった。しかし、シングー本流の流れのあるところにもいるし、市内のちょっと汚染した水路でも群れを観たことがある。

 

シングーエンゼル・その2

 

写真のその1&その2は、ペアである。大学ラボ水槽内で子供もとれている。

 

短期シリーズの終了

 

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シングーのシクリッドのいくつかについて・その4

今日からちょっと旅行します。ブログも明日からちょっと中断になります。

 

本日のお題は、これだ! ⇒ ブルー・リップなゲオファーグスくん

 

開高健さんのオーパ!で有名になったムクインというヤツがおる。好んで湿った陰部で血を吸うツツガムシ系のダニだね。こいつのことを、フレンチ・ギアナのおフランス語では、ベト・ルージュ(Bête-rouge)と呼ぶ。

 

ベト・ルージュの一種

 

フランス語の「ルージュ」ってのは、単に赤いという意味を持つ単語である。そのルージュが極東島で口紅と同義になってしまったのは、無知な島国サピーが勝手にルージュ・ア・レーブル(Rouge à lèvres)を略しちゃった所産と言える。もちろん、レーブルは唇のことね。

 

ルージュ・ア・レーブルが怪しい♀サピーくちびる

 

なぜ♀サピーが口紅を塗るかの理由は明確である。くちびるの色合いとチチクビ、そしてゲニタの色はほぼ同じである、という説は、かのアインシュタインも相対性理論で説いている(説いてないかな?・笑) 私のあそこは、こ~んな色なのよ、素敵でしょ、と♂サピーを誘引するフェロモン戦法の伏線である。それはさておき、アマゾンのシクリッドの中にもレーブル・ルージュなのがいる。例えば、レッド・リップ・サタノペルカである。

 

レーブル・ルージュなサタノペルカ

 

サタノペルカは、サタン(悪魔)+ペルカ(スズキの仲間)という意味なんだけど、たいへんに温和なケンカしない優しい魚族である。それがどうして悪魔魚になったかの理由は昔々、ヘッケルさんという魚類学者が1840年に、ある種の種小名にジュルパリという名を与えたことに起因する。ジュルパリ、あるいはユウルパリってのは、ネグロ河奥地などの先住民ミトロジーに伝わる最強の悪魔の名前なんであるね。そこから派生して、学名が末代まで呪われたんだと考えられる。

 

仮面ライダーのポーズをとるジュルパリくん

 

サタノペルカは、以前は近縁のゲオファーグス属として一緒に分類されていた。ゲオってのは、ジオと同じで「地面」のことを意味している。ファーグスってのは、「食うもの」ってな意味だね。英訳すると、アース・イーターで、この属の魚を英語圏で実際にそう呼んでいる。ブラジルでは同属魚を、アカラ・パッパ・テーハ(Acará Papa-terra)と呼ぶサピーもいるけど、これは「土をほじくるシクリッド」というような意味あいで、学名や英語よりも正鵠を射ている。

 

シングーの大学養殖ラボで撮影したブルー・リップ・ゲオファーグス

 

写真モデルさんは、ゲオファーグス・アルギロスティクタスGeophagus argyrostictus)である。2014年に上梓されているカマルゴたちの論文でのシングー魚族リストには、同属は2種が載っていて、もう一つがゲオファーグス・プロシムス(Geophagus proximus)だ。proximus を日本語英語でカタカナにしたら、プロキシムスだろうけど、ここではポルトガル風読みのプロシムスとした。プロッシモ(próximo)は、「次の」という意味。例えば、来年は、próximo ano (プロッシモ・アーノ)だね。

 

ゲオファーグス・プロシムスだろう

 

上写真は、シングーの最下流域、ヴィットリア・ド・シングーの街の港で釣った個体だ。

 

続く

 

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シングーのシクリッドのいくつかについて・その3

クロビア・シングーエンシス(Krobia xinguensis

 

今日の主役は、シングー産のクロビア属シクリッドとしよう。この属に近縁な系統にエキデンス属(Aequidens spp.)がいて、アマゾンのそこかしこのイガラッペ(密林床の細流)から本流、湖沼に広範囲に生息している。

 

シングーのエキデンスの一種

 

上の写真も怪人が養殖ラボで撮影したもの。ご覧の通り、体側と尾柄に黒斑がある丸っこいシクリッドだ。シクリッドの研究は、かなり細分化されていて、以前はエキデンスでまとめられたようなものが別属に移されている。

 

♂らしいクロビア・シングーエンシス

 

クロビア属もエキデンスにごく類似したシクリッドだね。シングーエンシス種は、赤い小さな斑点があることが特徴になっている。

 

♀らしいクロビア・シングーエンシス

 

画像のクロビア・シングーエンシス両魚の全長は、約10cm。産卵時期になると。もっと赤い斑点が強く浮き出るようであるね。

 

クロビア・シングーエンシスの若い個体(全長数センチ)

 

ところで、ブフルキナ属(Bujurquina spp.)もエキデンスによく似た属である。ブラジル全般にシクリッド類は、インディオ語源のアカラ(Acará)、あるいはなまって、カラ(Cará)と呼ばれている。ポートアカラって通称名の魚もいる。ペルー・アマゾンでは、シクリッド類一般のことをブフルキ(Bujurqui)って呼ぶんだけど、その名を基に設立されたのがブフルキナ属ってことになる。

 

ブフルキナ属らしいシクリッド

 

上写真は、以前に怪人がタパジョス水系の遊水地で水中撮影したものだけど、種名を知りたくて熱帯魚全般に詳しい、知ってるサピーなら知っている高名なエロコバ先生に聞いたことがあって、ブジュルクイナ(極東島的な発音)属に間違いないとの教えをもらった。エロコバに突っ込んで「エキデンスとブジュルクイナの違いは、何だい?」、と質問したら、色が汚いのが前者で、色彩豊かなのが後者である、という高説をうけたまわった……(笑)。

 

おぉっと、今日はかなり正当な魚類談義になってるぞ! 緋色の糸は、どこだ!

 

続く

 

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シングーのシクリッドのいくつかについて・その2

今日は、カケタイア・セプタビリスの続きだね。カケタ河ってのは、コロンビアにあることを前回に記した。極東の島国では、この国は怖い国の代表、麻薬カルテルで有名である。コカノキってのは、ブラジルのテッフェ辺りから上流のアマゾン地方に自生している。葉っぱから抽出精製されるコカインには、中枢神経を刺激して精神を興奮させる作用があるのは、ご存知の通りだから、先進国ではもちろんご禁制の麻薬。で~も、ペルーやボリビアでは、今でもコカ茶は極めて日常的な飲料であって、午後のティー・タイムに欠かせない。だからして、スーパーでもティーバッグを売っている。

 

市売のコカ茶

 

ウィキペディアを見ると、コカノキってのは、前回登場した珍蝶アグリアスの幼虫の食樹!、と断定的に決めているけど、怪人は半分くらいはアヤシイ説と見ている(笑)。コカノキの自生のないところにも、アグリアス蝶は広く分布してるしね。

 

ウンビーちゃん

 

本題のおさかなの話しに入ろうか。カケタイア属には、4種ほどが知られていて、もっとも有名なのがウンビーちゃんだ。カケタイア・ウンブリフェラ(Caquetaia umbrifera)の愛称であるね。産地のコロンビア北部では、モハラ・アスールと呼ばれ、USA&EUのアクアリストは・ターコイス・シクリッドと呼ぶ。ウンビーちゃんは、たいへん美しく大型に成長するカケタイアの最大種である。30年くらい前の極東島ホビーでは、サウス・アメリカン・シクリッドと呼ばれていて、産地がどこか不明な謎の種類だった。そのころのアクアライフ誌の編集長から、何か情報はないかと聞かれたことを記憶している。

 

今回、怪人が撮影したカケタイア個体(全長約15センチ

 

さぁ~て、いよいよシングー河のセプターちゃん(カケタイア・セプタビリス)を語ろう。怪人は、セプタビリスと思われる種をトカンチンス下流やタパジョース下流、そして遥か遠いペルーのイキトス付近でも観たことがあるから、その分布はアマゾン下流的で広い。写真モデルになってくれた個体だけど、実はアルタミラ市内の大学キャンパスの真ん前で、養殖ラボの所長マッセーロがミミズで釣ったものだ(笑)。最近の怪人は、しばしばマッセーロと近郊熱帯魚採集に行くようになっている。

 

続く

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シングーのシクリッドのいくつかについて・その1

アマゾンの博物学者ことグランデ怪人は、ライフワークとしてシングー河の魚類を研究している。最終的な集大成として、『シングー魚族・大全』というのを完成させて、ネット上で無料で公開することを考えているけど、それが完成するのが早いか? あるいは怪人が即身仏になるのが速いか? を現在、知人の死神リュークさんと相談中である(笑)。

 

まあ、今はできるだけ生体画像を集めようと思ってやってるけど、最近パラ州大学魚類ラボで、いくつかの魚写真を撮ることができた。その中で、いくつかのシクリッドについて緋色の研究をしてみよう。まずは、この種から……

 

カケタイア・セプタビリスCaquetaia spectabilis

 

極東島に住んでいるサピーは、英語信奉者群だから、ラテン語系の言葉について詳しくなくて、トンチンカンなカタカナ書きをすることがよくある。例えば、スペイン語(ポルトガル語も同様)の「que」は、二重母音(複母音)と言って、一音で発音するから、「クエ」とか「クェ」と読まないで、「ケ」と表現するのが正しい。だから、Caquetaia 属は、カケタイアと表記していただきたい。

 

怪人の先輩ベイツおじさん

 

グリーンディスカスの集積地として有名なテッフェは、初代・アマゾンの博物学者であるヘンリー・W.ベイツが長期滞在したころ(1850年代)は、エガと呼ばれていた。この付近でベイツおじさんが採集して記載した珍蝶に、アグリアス・ヒューイットソニウス・ヒューイットソニウス(Agrias hewitsonius hewitsonius)がある。

 

テッフェ産のヒューイットソニウス

 

この亜種は、今でも珍品だけれでも、最近のことテッフェの下流にあるコアリ(ここもディスカスで有名な地)の天然ガス採掘工事があったとき、以前に昆虫の町だったオビドスから流れてきたインセクター(昆虫採集屋)がけっこう数を採った。

 

アカウアカリちゃん

 

さて、テッフェの近郊、アマゾン河の北岸に注ぐジャプラ河という大支流がある。このジャプラにマミラウアという保護地区があって、ウアカリ・ロッジってゆうインフラがある。ここの売りは、プロの酔っ払い、いつもサル酒を飲んでいるアカウアカリちゃんの観察だね。

 

ジャプラ・カケタ流域

 

ジャプラ河の全長は、2100kmもあるけど、ブラジル内は700kmくらい。ここもグリーンディスカスが多く生息しているけど、ロイヤルと呼ばれる美しい変異個体は、たいへん少ない。おそらくロイヤル系は、駄もの2000~3000尾に1匹くらいしか出現しないだろう。河川の上流側の1400kmほどは、コロンビア領となっている。そしてコカインの国では、ここをカケタ河(Rio Caquta)と呼んでいる。伏線としての前置きが長くなったけど、シクリッドの一種であるカケタイア属は、この河川の名前をもらっている。

 

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セーハ・ガウシャのトゥルッタ……その18

さてさて、翌日の早朝。ロッジの気温計を見ると、じゃじゃ~ん、マイナス3度(笑)。本格的な寒波だ。今日は午後のバスでポルト・アレグレに戻る予定で、午前中ちょっと釣りやっても良いかな?、っても思ってたけど、数を相当に釣った満足感あるしぃ、休息することにした。10時ころに、ちょっと付近を散策する。

 

散策した付近の景観

 

丘陵のとこどころに岩盤の露頭が出ている。後でリオ・グランデ・ド・スル州の地質図を見たら、この辺りの地質は、パラナ盆、サン・ベント層群、セーハ・ジェラル層って中生代白亜紀の体積物地帯だったけど、火山活動の影響を受けているのか、きれいな地層はあまりなかった。地殻変動でできた岩の割れ目に水晶が結晶している。あまり大きくはないけど、散策の遊びがてら、いくつか拾っておいた。

 

こんな水晶を拾って遊んだ

 

ロッジからサン・ジョゼ・ドス・アウゼンチに戻る途中、シルベーラ川の上流をチェックした。面白そうな渓相もあったけど、またここに来るかなぁ? 長距離バスに乗って、一路ポルト・アレグレ市に向かった。……まあ。今回の単独釣行脚は、こんな感じに終わったんだけど、軽く総括でもするかな?

 

こんな釣り場でロッドを振る

 

ご存知のように、オレはアマゾンのシングー河畔にアジトを持っている。そして、もちろんフライ・ロッドも振っている。最低でも7番、普通8番~9番、ときに10番というヘビー・ウェイト系を使ってカショーロやビックーダ、ピーコたちが狙える。そんな環境にいるのに、わざわざ遠くに旅して、ちまっこく4番ラインで小さなトラウトなんか……?、と思われるブログ読者もいることでしょう。でも、オレはサイエンティッフィック系フライの感触って好きなんだよ。

 

小さいけど数はでた

 

それと、南ブラジルには、アマゾンにない遊びもある。まずは、特有のパンコーラ(タンスイコシオリエビ類)やアマゾンに皆無的なクワガタムシ類、そして深緑系エキノドルスの自生などの探策ができること。さらに、この周辺には、いわゆる金髪碧眼系美女も多いしぃ(笑)。世の中には、しゃかりきに釣りばっかりのサピーも多いけど、それじゃツマらないと思うよ。もっと気持ちを優雅に持とうよ。

 

けっこう遊べたセーハ・ガウシャのトゥルッタ

 

そんな感じで個人釣行の短報告の幕を閉じる。

 

シリーズ終了

 

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