タイイング・ベンチ・シリーズ・1
テレストリアルってのは、『地上に住むもの』のような意味。一般にFF(ファイナル・ファンタジーじゃなくてフライ・フィッシング)世界では、陸生昆虫を意味する。アント(蟻)とかビートル(甲虫)のたぐいだね。我々のテラ(地球)では、陸上植物の出現と繁茂に伴って、昆虫類が爆発的に進化した。ハチノコとかイナゴとか極東サピエンスも食うけど、昆虫ってのは意外に美味しいし、栄養もある。まあエビとかカニも同じ節足動物だしね。だから昆虫に遅れて進化した魚族も、淡水に入って好んで食うようになった。
昆虫食いで最も知られたのが淡水に棲むトラウトの類だ。ご存知のようにトラウトは冷水魚、すなわち寒冷地にいる。寒いトコは、一般に小魚が豊かでない。だから虫食いになったんだろう。彼らはほとんど虫しか食わなくても、それが豊富なら60センチ以上に成長できる。
新大陸の熱帯、アマゾンではどうか? 昆虫は水中に小さなものが多いから、多くの稚魚の重要なエサになっている。しかし、ある程度魚体が大きくなると、細かい虫だけでは栄養が不足する。だから、流域に豊富な果物、小魚を摂取する方向に大半が進化した。しかし、昆虫をたいへん好む魚族もいる。その代表種が古代魚のアロワナだ。彼らの食事の60%以上は、テレストリアルと考えられる。ヘビも食うけど。
昆虫を好むたぐいは、カラシン目(もく)にもいる。代表選手は、ブリコン亜科(あか)のブリコン属(シルバー・ドラド類)。FC2ブログにブリコン類の解説を載せているんで、興味があったら見てちょうだい。果物食いのパクー類もしばしば昆虫を食っている。
さて、ここまでが伏線だ(笑)。
今日はタイイング・ベンチの1.としてグランデ・オガワのフォーム・テレストリアルを紹介しよう。フォームってのは、PVA(Polyvinyl Acetate Glue)スポンジのこと。ブラジルでは、60cmx40cm、厚さ2ミリの板状もので、1枚1ドルくらいで、どこの文具屋でもいろいろな色を売っている。PVAの特徴は、軟らかくて気孔が90%もあって軽くて安いこと。グランデ・オガワは、10年ほど前からこの素材をフライ・タイイングに使っている。
タイイングでは、まずモチーフをイメージする。南アメリカ大陸のビートルで魚がよく食っていると思われるのは、スジコガネモドキ類やコガネカブト類である。まあカナブンやハナムグリみたいなヤツ。なぜかって理由がある。水辺に多くて美しい花を咲かせるナンベイスイレン類は、芳香でこれらのビートルを誘引するのだ。誘われたドジな虫が水面に落ちることも多い。魚族もそれをちゃんと知っている。
さてタイイングを始めよう。マテリアル&ツールは写真のようなもの。フォーム材、コットン・ネット(綿棒)、フック、ドールアイ(人形の目玉)、瞬間接着剤など。
まず綿棒の軸に切ったフォームを巻いてアブドメン(腹部)を作り、木綿糸で基節を巻く⇒
ソラックス(胸部)をアブドメン同様に巻いて⇒黒いセファロン(頭部)を巻いてに小さなドールアイを接着する⇒ソラックスに古いスピナベから抜いたゴムヒモを3本通しレッグ(脚)を作り、背部に切ったフォームを翅鞘(ししょう)のように張りつける。これで本体が完成。
次にフック部。雑に雌鳥などのフェザーを適当に巻く。
ワイヤー・リーダーをフックにつけて、本体の綿棒チューブに通して先端に輪をつけて、ド完成!
なんで本体とフックが別かって、もちろん理由がある。その昔(今から10数年前)、グランデ・オガワは、アラグァイア河支流リオ・クリスタリーノで8番のフライを振っていた。フライは、コルク素材で丹念に作ったポッパーだった。ライズがでて、なかなか引きのいいパクーの一種が掛かった。うひひ。ところがランディングしてみるとハリはあるけど、フライがない!(笑)。ポッパーのコルク部、フェザー部はすべてパクーの頑丈な歯によって破壊されていたのだ。せっかく何時間もかけて作ったポッパーだったのにぃ・・・ この日からグランデ・オガワは、手間の掛かるようなフライのタイイングをやめた。そして、簡単にできるチューブ式フライを考えた。チューブの利点は、魚が掛かったときに本体とフックが外れることにある。
●脱線だけど、今回のタイイング中に流したBGMは、ガット・バルビエリのジャズ・テナー。70年代のイタリア映画「ラスト・タンゴ・イン・パリ」の主題曲は彼の作品。この映画は、マーロン・ブランド主演だったけど、まあポルノ系である。グランデ・オガワは、ノーカットをブラジルで観たけど、好きなんですよ、アルゼンチン出身のガット・バルビエリのゴリゴリ・ラテン風のノリ。日本では、ガトーと記述されるけど、発音はガット(猫のこと)でしょう。
さてこのフライで何を釣るか? 後日報告いたします!
旅行グッズ・1 電気湯沸し
旅行は、大好きである。グランデ・オガワもサピエンス系DNAが入っているから、新しい事象を知るという喜びを持っている。サピエンスってのは、考えるモノという意味だったよね、たしか。
地質時代に絶滅したヒト属に、エレクトスって種がいたなぁ。昔はピテカントロプス・エレクトス(直立猿人)と呼ばれてた。オガワには、古代種の血も混じってる気がする。なぜなら、しょっちゅうエレクトしてるからである(笑)。
脱線はさておき、旅行だ。アイテムは、いつも研究している。キモは、利用度が高いことはもちろんだけど、もう2つの重要ポイントがある。軽いこと&コンパクトなことだ。
グランデ・オガワは、コーヒーが大好きである。眼が覚めたら、とりあえずコイツが欲しい。体内時計を釣り師ヴァージョンにセットしてあるので、旅行中は明けがた前に覚醒することが多い。ところが、ロッジやホテルの厨房や従業員は、まだ深い夢の底で船を漕いでいる。アサイチのコーヒーは、自分で作るっきゃない。
湯沸しポットを持ち歩いていたこともあった。やっぱちょっとガサばる。日本のアウトドア用品に、小型のものがあるけど、オレは海外・辺境居住者だから、取り寄せが面倒だ。壊れたら次の入手にも時間がかかる。プライスもお安くない。何かいいグッズがないか探していた。
アルタミラの街の1.99屋で、これは使えるってのに出会った。「いってん・きゅーきゅー・や」ってのは、100円ショップ・ブラジル版だ。1.99レアル(約1.33ドル)ものだけでなく、もうちょっと安い&高いのも扱うけど、いわゆるメイド・イン・チャイナの安物・雑貨屋である。
アケッセドール・ダ・アグア、すなわち湯沸器。ちなみにお値段は、5.99レアル(約300円)と、すご~く安かった(笑)。
重さはたったの80グラム。地元入手&安価だから、ラフ使用で破損しても再現性が高い。使用中に金属コップや水に触れたらもちろんシビれる(笑)から、安全世界一の日本じゃ売ってないかもね。早々使ってみると、500ccが1分で沸騰するスーパー・スグレもの。
使用バリエーションもテストしてみた。まずインスタント・ラーメンだ。これも上出来だった。
シングー河のロッジでは、プレコなどの水中写真を撮っていると、リンゴガイやデボンガイが拾える。これを茹でて、ピンガ(ブラジル焼酎)+醤油(共にグランデ・オガワの旅行アイテム)で煮込んだら、けっこうな肴になった(笑)。コッフェルでスキヤキなどの鍋モノも今度やってみようっと。
神秘のコルビナ・ストーン
イシモチって魚をご存知でっか? 日本の沿岸にも生息しているスズキ目(もく)、いわゆるニベの仲間だ。英語では、ドラム・フィッシュと称する。スペイン語&ポルトガル語圏では、この仲間を一般にコルビナと呼んでいる。
●和名は、もちろん「石を持っている」という意味だね。石っていうのは頭骨の中に入っている耳石(じせき)のことである。耳石は、平衡感覚や音響を感じる器官のパーツの一つで、多くの魚類が持っているけど、一般にサイズが小さくて目立たない。しかし、イシモチの仲間は、それがたいへん発達している。
●英名は、ドコドコと叩くような音を発することからきている。イシモチの仲間は、耳石を震わせて太鼓を鳴らすことができる。けっこう大きな音がするんで、釣りあげたときなど釣り人の前でドラム・ソロを演じてくれる。
●ラテン語系のコルビナっての語源は今は知らない(笑)。誰か教えてちょうだい。ブラジルでは、ペスカーダと呼ぶこともある。
イシモチの仲間は、海水起源だけど、沿岸系だ。汽水(海水と淡水が混じった水)にも強い。淡水まで泳いで進入することのできる種類もいる。さらに純粋な淡水環境で生きていける種もいる。南米大陸の大西洋の沿岸にはイロイロなイシモチ類がいて当然、地質時代から淡水順応への進化を育んできた。南米淡水には淡水イシモチ類がおそらく10数種類以上いるけど、主なものは下写真の白銀色のプラジオスキオンという属だ。同属には、2種類以上がいるけど、違いは微妙で今は重要でない。
アマゾン水系でもプラジオスキオン類は、かなり広く分布していて上流のペルー・アマゾンにもいる。止水にもいるけど、流れがからむところを好み、急流にも強い。シングー河水系にもいる。ルアーでも釣れる。
アマゾンの淡水イシモチであるプラジオスキオンは、小骨が少なくて美味しいことにも定評がある。古来より先住民インディオたちもよく漁獲していた。もちろん彼らも、音響を発すること、それが頭骨内の奇妙な石によるものと気がついていた。
神秘的ホワイトのプラジオスキオンの耳石(コルビナ・ストーン)
昔のインディオたちは携帯を持ってなかった(今は持ってるぜ・笑)から、太鼓を通信機として使っていた。音響が意思を伝えるってことをよく知っていたから、コルビナの発するドラム音は仲間や伴侶と会話するためと考え、耳石はそれを実現するためのパーツ、すなわち電子機器のシリコンのようなものと理解したんだね。
アマゾン流域のインディオたちはいろいろなアクセサリーを好んで作って使ったけど、もちろん素材は天然モノである。アメチストのとこで触れたけど流域には宝石類は多くない。金剛砂もなかったから石材を磨くのも容易でなかった【硬度7の石英を何年もかけて磨いた超貴重品のムイラキタンてペンダントはあったけど、これはそのうちに紹介しよう】。てなわけで、コルビナの持っているキレイな白い耳石は、インディオ・アーチストやパジェ(シャーマン=祈祷師)の感性アンテナに触れたわけ。
シングー河流域のある部族では、コルビナ石でペンダントを作った。コルビナのストーンは、頭骨内に左右シリメントリックに入っているんで、アクセサリーはペアができる。インディオの伴侶や恋人は、戦いに出陣する戦士にその片方を渡した。遠くにいても相手の心が聞こえる。まあ神秘携帯だね。
★コルビナ・ストーンのパワーがグランデ・オガワの神秘アンテナに触れないわけがない。ということで、この素材を使ってアクセサリーを製作中である。種類はペンダント(セット)とイアリング(ピアスもあり)。ペンダントはインディオ風に、イアリングは至便なイアホン式(笑)に使う。完成したら販売します。
愛しい相手の現状や心を知りたい貴兄&貴女。お一つどうですか? モーテルに入ると携帯は切られちゃう(笑)けど、コルビナ・ストーンには切断スイッチがな~い!
シングー河のアメチスト
ワイン色のアメチスト(紫水晶)をご存知でしょう。ギリシャ語で「酔わない」を意味という。アメチストを削ってグラスを作って、水を注ぐとワインそっくり。でも、いくら飲んでも、ちっとも酔っ払わないぞ!(アタリマエだ!) ……というのが語源と語られていますな。
ヒーリングは、「冷静さをもたらす、感情や欲望のコントロールできる、禁酒禁煙、ダイエット、人間関係の解決、恋の駆け引き、邪気払い、家内安全」などなどパワー万能系。古来よりバチカンの聖職者たちもお守りにしてた。そういえば、「ダヴィンチ・コード」に登場した悪~い司教もデカい石を持ってたね。
アメチストは世界中で産するポピュラーなジェムだけど、他国を圧倒しているのがブラジル。アマゾン地方ってのは比較的新しい堆積盆地が広いから宝石類は多くないけど、ブラジル高原に続く岩盤にアメチスト産地が散在している。
アマゾンのアメチストで最も有名なのが、アラグァイア河畔パウ・ダルコだ。紫色が濃いという特徴があって、最上級品質にランクされている。世界的に有名な英語のブ厚い宝石教本では、1979年の発見逸話をこう記述している。「ある日のこと、ボア狩りをしていた村人が穴に逃げ込んだ。大蛇を捕らえるために砂浜を掘ったら、見事な紫水晶の結晶がころげ出た……」 しか~し、一般のブラジル人は、田舎でもヘビを食わんから、ボア狩りするなんて聞いたことがないぞ(笑)。明らかにお話しを面白くするためのウソだね。パウ・ダルコ・アメチストをお客に売るときに興味を引かせるネタとして、宝石業界がデッチあげたに違いない。この宝石は、大蛇の化身なんですよぉ、とか言って。濃いパープルは、たしかに神秘的だけどね。
グランデ・オガワは今までに、トカンチンス河水系のマラバ周辺、タパジョース河水系のクルア・ウナなどで小片を拾ったことがあるけど、もっともたくさん掘ったのは、シングー河畔である。最近、10年近く前に出会ったお宝の産地に、記憶を頼りに行ってみた。
あれれ、ないねぇ。昔は岸辺に転がっていたのに。丹念に探していくと、小さな結晶があった。確かにここに違いない。風雨と共に岩塊にコケがむして、見つけにくくなっていたのだね。浅い川底の転石を洗うと、あったあった。地主のオバちゃんと話をして、拾ってもいい許可をもらう。ついでに鉱床のあった位置を正確に教えてもらった。
シングーのアメチストは、おそらく先カンブリア代か古生代初期の地殻変動でできた亀裂空洞に結晶したものと思われる。特別な宝石質ではないけれど、グランデ・オガワはアマゾンのヒーリングを感じるね。近い将来、こいつでペンダントを作ってみたい。
日本では、釣り最中に遭難があったるするんですよね。シングー・アメチストのアクセサリーは、邪気払い&安全釣行・祈願アイテム。
そう、大蛇の化身なんですよぉ(笑)。
シングー河の流域には、他にもアメチストが採れるとこがある。新産地もまだ眠っているだろう。奥地探索で、パウ・ダルコ級を拾いたいなぁ。
9月のフィッシング・チーム
今年の乾期、9月シングー・チームが終了した。
参加隊員は、Fパパイ(親父)&Fフィーリョ(息子)の2名。実はこの二人、まったくの釣りの素人さんたち。しかし、グランデ語録には、「私はダレの挑戦でも受ける!」というのがある。もちろん、燃える闘魂のパクリだ(笑)。
アマゾンの釣りは、だれでも楽しめるトコに美点がある。8年くらい前だけど、釣り素人の女の子7人のシングー・フィッシング・ガイドした経験がある。このとき数キロのRTC(レッドテール・キャット)も含め、全員が楽しく遊んで釣った。オガワの自慢語録の一つに「我がチームにボウズなし!」というのもある(笑)。ピラルク・フィッシングでもボウズさんは出してない。
さて9月チーム実釣は、スピニングのキャスティング・レクチャーから始めた。感のいい2人で、かなり早く覚えてくれたけど、やっぱ飛距離がでない。ロング・キャストの必要なカショーロ狙いをカットし、ビックーダ&ピーコで授業を進める。足場もしっかりしたトコを選んだ。
ロッジからボートで20分くらいのとこでビックーダ・ポイントに遭遇できた。10メートル・キャストでもガンガン当たる。このポイントだけでビックーダ60センチ~70センチを10数尾ゲット。
そして同じポイントでシングー・ピーコックバスの50センチ、2キロもでちゃった。
魚がいないと思われるのがヤだから、オレっちも少しは投げた。結果、タライロン3キロくらいのが2つ、ピーコがいくつか、その他でしたね。
やっぱりだけど、各自ラインを何回かブッタ切られた。特にFフィーリョのは、明らかに大きいと判るタイガーシャベル。これは残念だった。9月のシングー・チームのお二人。たいへん面白かったと言ってくれました。めでたし・めでたし。
そうそう、お二人ともブラジル娘が美人揃いなのにも驚いていたね。そういえば、グランデ語録に、「B(ブラジル)は、3C(中南米美人三国)に負けない!」というのもあった(笑)。また来てね!
タライロン・アート
2011年度版のタライロン・ヘッドの作製にとりかかった。組み立ててると、けっこう興奮(?)した。格好良すぎるのだ。何が良いって、その歯の形状と並び、扁平な頭頂など、いかにも怪物ってイメージが強烈。知人のブラジル人に見せたら、「じ・じ・ジノサウロ・・・ド・シングー…(シングーのきょ・きょ・恐ぉ~竜)」って驚いてた(笑)。たしかに、そんな感じ。
今組みたて中なのは、全長75センチと60センチのもの。全長70センチのカショーロ・ヘッド(写真の右)が可愛く見えます(笑)。
◎そうそう、かなり以前のこと。タライロンをモチーフにしたシャツ・デザインを作ったこともあったっけ(笑)。
今回で一応、タライロン話しは終了しましょう
X・スタイルのTフィッシング
ロッジ付近の釣りに関して言えば、8月から11月ころ、水位が下がって水が澄んだころが良いようである。ようである、って曖昧なのは、まだグランデ・オガワも研究中だからだ。
今のところ以下の2つのシチュエーションをつかんでいる。
●止水になった岩場のプール
シングー河では水が引くと、タイド・プールみたいのがそこかしこにできる。実際に下写真のトコで3.5キロを釣った。プールのタライロンは、岩の下に隠れている。ルアーは、トップがいい。沈むルアーは、根がかりしやすい。これはと思った大きな岩があったら、ちょっとしつこく、その周りを攻める。水面をかき回す音に誘引されて、岩下からのっそりでてくる。ボイル炸裂音の迫力は最高だ。
●イガラッペと呼ばれる小さな支流
シングー河の本流の水はなま暖かい。しかし、イガラッペは密林を流れてくるので、かなり冷たい。大きなタライロンは、どちらかっていうと、クーラーが効いたとこが好きなようだ。実際に写真のトコで10キロ級を釣った。
●その他のポイント
★1: 10月過ぎからスポーニング前の集団を作るようである。一回だけ軍団にチェイスしたことがあるけど、大きめのプールにうようよいて、ガンガンとヒットした。興奮してたんで、ほとんどバラした(笑
★2: スポーニングは1月~2月に違いない。産卵場所は、イガラッペである。遡上の時期に大群をつくって流れ出しに集結する。
◎タライロン・フィッシングは、これからメストレ(巨匠)になっていく予定でいる。成案ができたら、また紹介しましょうね。先週は、3キロ級を2尾釣りました。
次回はタライロン雑記
タライロンを解析する・3
●どこまで成長するか?
ウェブ上に52キロだというキャプで写真が載っている。産地は、マット・グロッソ州のタパジョース水系とされている。しかし、この写真、ワイドが強すぎるぞ。オッチャンがどのくらい後ろにいるのか、よく判らん(笑)。52キロは、ちょっとマユツバ。ブラジル人は、こういうお遊びが大好きだ。魚体の若さから推察すると、10キロ以下かな。
信じられる最大は、20数キロってとこかな。概観は細身みたいだけど、胴が太いので意外に重い。全長60センチだと、約3.5キロある。80センチだと12キロ近い。
●生息地はどこか?
◎アマゾンの北岸
前述のようにホプリアス・アイマラの模式標本(学名がついたときに使った標本)は、フレンチ・ギアナ産である。古くからフレンチ・ギアナ、ガイアナ、スリナム地方にデカいのがいるのが知られていた。そこらではアイマラ、あるいはアニョマラと呼ばれている。アイマラ・フィッシングには、釣友のツボちゃんが、フレンチ・ギアナまで入っている。
三国に続くヴェネズエラのオリノコ水系支流にもいる。コロンビアのオリノコ水系にもいる。まだ余り調査が進んでないけど、ブラジル側のギアナ高地にもいる。グランデ・オガワは、巨大群のいる新産地をアマゾナス州内でも2011年に見っけている。産地はまだヒミツだけど、マナウスから陸路でいける。デカいのがいるね。ちなみに、アマゾン北岸群を、ノーザン・タライロンと呼ぶことを提唱しよう。
◎アマゾンの南岸
有名どころは、タパジョース水系とシングー水系。あまり下流にはいない。以前のこと、シングー河の最下流のポルト・デ・モス産のホプリアスがタライロン・ネームで入ったけど、ガセだった。中~上流に多くて、源流の小河川にもいる。
学者さんは、トカンチンス河も産地に挙げていて、日本にも小さいのが入った。しかし、グランデ・オガワは、現地で巨大化するホプリアスのウワサを聞いたことがない。トカンチンス河産がホンモノかどうか不明。
ノーザンと同様に、アマゾン南岸群を、サザン・タライロンと呼ぶことを提唱したい。ノーザンとサザンの違いは検証中である。
●知能は高いか?
タライロンを含めたホプリアス全般は、まるきりのバカである(笑)。腹が減ってると危険を感知する知性もない。
●食味は?
現地での評価は、案外と高い。カラシン特有の小骨はあるけど、小さくて気にならない。肉は柔らかめだけど、ホクホクして美味しい。グランデ・オガワは好きだね。
次回は、シングー河のタライロン・フィッシング
タライロンを解析する・2
ホプリアス・アイマラ、すなわちタライロン。下顎パッチ以外の特徴を挙げよう。ホプリアス属には上顎骨の内側に歯の密集したエクトプテリゴイドと呼ばれる骨がある。一般にその骨の前方に、エクトプテリゴイド・アクセサリーという付属物がある。アイマラ種には、それがない。しかし、これも難解過ぎるぜ(笑)。
そのほか、概観から観れる特徴は、タライロンは眼球比率が大きいこと。下顎を下から観るとU字型に湾曲している(並ホーリーは、V字型)など。
★一番分かりやすいのは、エラ蓋外縁のビロビロのところにある黒斑だ。タライロン以外の種には、この斑点がない。体長が10cmあれば、これが確認できる。
次回もタライロン解析が続く















































