英語で働きフラ語で遊ぶ!ハングルどーする!? -3ページ目

これも本当のフランスの姿「バティモン5望まれざる者」

Bonjour, Yuri♪です。

今日は、社会派のフランス映画をご紹介します。

「Batiment5 望まれざる者

 

 

まずは予告編をどうぞ。

 

 

あらすじ:パリ郊外、移民の人々が多く暮らしている

公共住宅、通称Batiment5の老朽化が進み

臨時市長となった政治家は再開発事業を推進する。

一方、Batiment5に暮らす女性は、市役所で働き

移民家族をサポートする仕事をしている。

行政側の一方的な行いに腹を立てた女性は、

市長選挙への立候補を決意するが…

 

フランスのニュースでは、

バンリューと呼ばれる郊外で

移民出身の若者が暴力騒ぎをおこしたり

犯罪またはテロ未遂事件などを引き起こす

というのを、しょっちゅう目にします。

 

なので、彼らに対してネガティブな印象を

持ってしまうのですが、

この作品は、ここで暮らす人々側の視点で

描かれています。

もちろん、暴動や犯罪はいけませんが、

移民出身者の生きにくさ、行政の不備、

警察もしくは憲兵隊の振る舞いには

確かにウソでしょ??と思うことが多く、

前作の「レ・ミゼラブル」を見た時は、

警察組織に疑問を持ち、

本作では、行政や政治家に

「こいつら、汚ねーな(失礼)」と、

見る目が変わってしまい

彼らの怒りに納得してしまうのです。

 

行政側(悪徳政治家)の人間として

ジャンヌ・バリバールが出演しているのですが、

彼女って、なぜあんなに

振る舞いは上品なのに、腹黒く

ずる賢い女性がピッタリなんでしょうか?(笑

今回も、「感じ悪いな―」と思って

見てました。(でも、大好き!)

 

先日、セーヌ川の水質問題についての

記事を読んでいたのですが、

戦後、住宅不足のため

突貫工事で、郊外に団地を建てたのですが

その際に、水道網や浄水場の設営がなく、

下水をそのままセーヌ川に流しているところが

未だに相当あるのだそう。

現在、セーヌ川で、水泳競技を行いたいがために(爆

必死で、セーヌ川上流のエリアの

水道設備を行っているのです。

こういうことを知ると、Batiment5の状態も

さもありなんと思ってしまう今日この頃。

 

閑話休題

 

パリ・オリンピックに備えて、

パリも、グレート・ロンドンにならい

グラン・パリ計画が進んでおり、

パリが拡大しています。

プチ鉄子の私としては、

新たな交通網がどんなものか

楽しみにしているものの、

郊外地区の不動産が値上がりして、

今回の物語のように、

そこを追われる人々が増えるんじゃないかと

危惧してもいます。

 

フランス語を学習している方は

ぜひ、美しいパリのもう一つの顔を

知っておいた方がいいんじゃない?

と思いながら、ではでは今日はこのへんで。

 

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ベルギー発フィルム・ノワール「ティアーズ・オブ・ブラッド」

Bonjour, Yuri♪です。

今回は、久しぶりに

フィルム・ノワールといいますか

バイオレンスやアクションたっぷりの

フランス語の映画をご紹介します。

(厳密にはベルギー映画)

 

それが、「ティアーズ・オブ・ブラッド」

でも、原題は

「Entre la vie et la mort」

生死の境をさまよう・・・感じ

 

まずは、予告編をどうぞ!

 

 

あらすじ;

一人の若者が地下鉄のホームから転落する。

運転手のレオは、直前で事故を食い止めるが

その後、若者は銃で撃たれた傷がもとで死亡する。

その若者は、疎遠だった息子のユーゴだった。

警察は死亡したユーゴが強盗事件に関与しているとして

捜査を開始する。

一方、レオは自宅に戻ると、突然男に襲われる。

レオは警察の目を欺きながら

真相を追求していく。

 

まず、いきなり知らない男に襲われるものの

相手が逃げ出してしまうほど、

このレオが強いのに驚き、

暴漢に襲われたのに直後に来た警察に

何も言わないことに不信感を抱く私。

その後も、彼の行動が理解できずに

モヤモヤが続くんだけど

少しずつ、本当に少しずつ

事実が明らかになってくると

そういうことだったのか!と

感心した。

この謎が解けていく展開が

とても面白かった。

メキシコ系の男性とのやり取りも

緊迫したストーリーの中で

ちょっとだけ、癒しになった。

 

さて、日本版のタイトルにもなった

「ティアーズ・オブ・ブラッド」ですが

確かに、主人公は血の涙を流すけど

この設定って、別に無くてもよくない?

と思いました。

彼の設定はラストシーンで

”なるほどねっ”とは思うけど

たいした意味はない。

 

 

あっ、そうそう。

映画の舞台はブリュッセルです。

隣国とはいえ、やはりフランスとは

景色が違うんですよね。

 

劇中、この分子構造模型みたいな建物が、

妙に気になって気になって…(笑

 

BRUXELLES, TRADE MART - PARCO DELL'ATOMIUM

近くに映ったTrade Mart Bruxellesの文字を頼りに

調べたところ、Atomiumという建造物で

1958年のベルギー万博の展示物として建設。

メインの球体にはレストランがあり

ブリュッセル市街地や周辺のパノラマビューが楽しめるそう。

SFっぽいから、

最近建てられたのだとばかり思っていました。

 

そして、映画のエンドロールを見ていたら、

「コロナ禍、映画を撮るのを

許してくれてありがとう」と

監督が謝意を記しているのを見て

ジーンとしました。

映画の完成は2021年。

まだ人と接触するのもはばかられる時期です。

そんな中、あんな激しい映画を撮ったのかと思うと

彼らの苦労がしのばれます。

 

あの頃がウソみたいだと思いながら

ではでは今日はこのへんで。

 

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痛っ! 怖っ!なフランス映画「またヴィンセントは襲われる」

Bonjour, Yuri♪です。

フランス映画と言えば

愛やエロスがテーマになることが

多いのですが、

今回は、ちょっと毛色の違う

フランス映画をご紹介します。

 

「またヴィンセントは襲われる」

原題:Vincent doit mourir.

ヴァンサンは死ぬことになるだろう

って、ずいぶん物騒なタイトルだこと。

でも、その通りなストーリーです。

 

 

 

 

あらすじ:

デザイン会社に勤めるヴィンセントは

(仏語ではヴァンサンね)

ある日、会社の研修生に襲われケガをする。

数日後、今度は別の同僚から。

だが、その同僚は当時の記憶がなく

なぜ彼を襲ったのか分からない。

そのうち、通りすがりの人からも

襲われるようになる。

どうやら、自分と目が合った人が

襲ってくると気づいたヴィンセントは

人里離れた父親の別荘に暮らすことにした。

とは言え、完全に人と接することなく

生きることは不可能。

果たして、彼はどうなっていくのか?

 

一見、ゾンビっぽい物語ですが、

ゾンビなら、外見をみれば

それだと気づきますが、

この映画だと、普通に接していた人が

豹変しますからね。

 

何度も攻撃されていると

彼は被害者なのに、

まるで、彼に原因があるんじゃないかと

思われる様子が、見ていて辛くなった。

会社や、近所の人々と距離を置かざるをえず

孤立していく様子は、

襲われる恐怖と同じくらい、

怖さを感じました。

 

そんな辛い状況の中、

彼の救いとなるのが、ワンコ♪

役名はスルタン。

本当の名前はスージー。

(エンドロールに名前が載ってました)

Le film Vincent doit mourir sort au cinéma

 

ヴィンセントを攻撃する人が

近くにいると、吠えるという賢い子。

この子のおかげで、

少しは危険から身をかわせたし

孤独を紛らわせることもできた。

 

そして、彼と目が合っても

変身(?)しない女性が現れた~!

それが、↑の写真の女性、

ウエートレスのマルゴ。

さて、2人の恋の行方は?(ナイショ)

 

どういうオチ 結末を迎えるのかと

思っていましたが、

よく分からない形で終わりました。

 

今後、ハリウッドでリメイクされるそうなので

もう少し説明のつく設定で製作されると

意外と感動巨編になるかも?と思いながら

ではでは今日はこのへんで。

 

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Netflix シティハンターをフランス語字幕で見ると楽しい♪

Bonjour, Yuri♪です。

Netflix 実写版シティハンター

皆さん、もうご覧になりました?

配信1週目で、32の国と地域で

1位を取ったというほど大人気。

字幕や音声の選択欄には

驚くほどの言語がズラリ。

 

1回目は普通に日本語で楽しんで、

2回目はフランス語字幕を付けて見ました。

想像通りの翻訳もありましたが

へぇ~と思わせる意訳もあって

勉強になりました

 

やっぱり、皆さん気になるのは

あのシーンでは?

 

 

そう、”モッコリショー”のくだりでしょ?(笑

 

モッコリショー

La danse de la banane

モッコリショー、モッコリショー

La banane, la banane

リョウちゃん、リョウちゃん

Nicky, Nicky

モッコリショー、モッコリショー

La banane, la banane

行くよー

C'est parti

みんな、一緒に!

Tout ensemble

もう一つおまけに

Un cadeau pour la route

うー、モッコリショー

La banane, ouais!

 

翻訳者の苦労がしのばれます(笑

 

ちなみに、冴羽リョウはNicky Larson

香ちゃんは、Laura

兄の槇村は、Tony Marconi

フランス実写版の槇村は

ラファエル・ペルソナだったな~

この役はハンサム限定なんだな。

 

もう一つ、気になったのが

ウーバーのCMでも使われていますが

このシーン、面白かったですよね。

 

ウーバーイーツで~す。

ヤンニョムチキン、頼まれた方?

 

こちら、通常のフランス語バージョン

Votre Uber Eats e la!

Qui a commande du poulet frit coreen?

”韓国式 鶏のから揚げ”と訳してますね。

英語やイタリア語も同様の訳し方でした。

 

 

こちら↓は、耳の不自由な方向けの

字幕ガイドつきフランス語版。

面白いことに、

Qui a commande les nouilles?

Levez le doigt!

ラーメン頼んだ方は手を挙げて!って感じに

 

そして、韓国語版。

”ヤンニョムチキン、シキジン ブン?”

そのままでしたね(あたりまえか

 

 

ぜひ、皆さんも、いろんな言語で

シティーハンターを楽しんでみては

いかがでしょうか?

というわけで、ではでは今日はこのへんで。

 

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イタリア映画祭 笑って泣いた作品「別の世界」

Buongiorno ! Yuri♪です。

GWの後半に、もう一本イタリア映画を見たのですが

こちらも、とても良い作品だったので

ご紹介します。

 

「別の世界」

原題:un mondo a parte

 

 

何年か前のイタリア映画祭で見た

「環状線の猫のように」の監督

(リッカルド・ミラーニ)とのことでしたので

絶対面白いはず!と思ってチョイスしたら

やっぱり大正解でした。

 

あらすじ:

大都会ローマの暮らしに辟易していた

小学校教師のミケーレ。

ついに異動が認められ、

山間部の田舎の小学校に赴任する。

慣れない田舎暮らしや

そこに住む人々の価値観に四苦八苦。

そんなミケーレだが、

村の小学校が廃校の危機に瀕していると知り

同僚の教師や村人たちを巻き込んで奮闘する…

 

田舎暮らしを求めてやって来たミケーレだが

地元の人からすれば、

豪雪地帯なのに、つるつるのタイヤ

薄着でローファーでやって来たミケーレは

自分たちとは違う、都会もん。

前任者と同じく、すぐに逃げ帰るだろうと

思うのも当然。

 

ところが、あっという間に

適応する様子が、おかしくって!

もう都会人の面影すらなかった(笑

 

最初は、ローマの小学生にバカにされるほどの

情けない教師かと思っていたけど

廃校をさせまいと、奔走するミケーレは

頼りがいのある、男らしい教師に見えるから

不思議~。

 

「廃校になると、その街も終わる」

廃校になると、住人たちが出て行き

街が衰退してしまう。

これって、日本にも当てはまることだなぁと

胸が痛くなった。

少子化のために、学校が統廃合を繰り返し

私の出身地も、県庁所在地だけど

だんだん、街に活気がなくなっていくのを

目の当たりにしているから。

 

さて、廃校にしないためには

通学する子供を増やすことが肝心!

というわけで、おおっ!と思える作戦を

考えるのです。

「今から妊娠しても間に合わない!」

とのセリフに

吹き出しそうになったわ(笑

 

そして、1年の赴任が終わり

同僚、生徒たち、村の人々ともお別れのミケーレ。

見ている私が、感傷的になり

彼らの別れが、つらくて悲しくて涙が出た。

 

雪一色だった村は、夏には緑豊かで、

太陽はまぶしくて、とても素敵な場所でした。

山をくだる道すがら、野生動物の姿が見えるのですが

冬場は、遠吠えが怖かったオオカミたちが

まるで、ミケーレに別れを告げているように見えた。

 

エンドロールの時に、

出演者たちの、出身地と職業が

顔写真とともに表れ、

メインキャストはプロの俳優ですが

子供たちや、村の大人たちは

地元の人たちだったことが判明。

これも楽しい驚きでした!

 

イタリア映画祭って

いつも良質な映画が上映されるってことを

あらためて感じました。

どうか、この映画が一般公開されるといいなぁと

思いながら、ではでは今日はこのへんで。

 

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