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アルジャーノンにシャンパンを

♪信じられない速さで 時は過ぎ去ると 知ってしまったら
どんな小さなことも 覚えていたいと 心が言ったよ♪♪
というわけでブログはじめました。
ちなみに、はつかねずみのアルジャーノンとは関係ありません。面識もありません(^-^)/。

【8月10日(日)】

 

さて、この日は東広島市志和町にあるまぼろし亭に、ワインラバー8人(女性6男性2)が集合しました。ボクが前回来たのは、佐野に転勤になる直前のこと。お久しぶりです。

いつものように、ワインは1人1本持ち込み。これは我が家持参の、高畠ワイナリーのロゼスパークリング。7月にこのワイナリーに行ったとき、現地で調達したものです。

 

野菜と鶏の炒め。野菜はケール、オクラ、ピーマン、枝豆など。鶏は胸肉のほか皮やモツも入ってる。シンプルで素材を生かす味付け。

 

次はラングドックのロゼ、Jardin de Roses 2023。見た目どおり、上品でエレガントなワイン。

 

そうそう、この日はワインで特筆すべき事態が。今までもここに来るときは事前調整無く持ち寄ってて、それでも赤・白・ロゼとうまく分散してたのに、今回はなんとロゼ5本(うち泡2本)、赤3本、白無し!!という結果に。それも、みんないろいろ考えて選んだのがこれって、嗜好も思考も似てるってことか?。次回は裏の裏の裏をかかねば(笑)。

 

天然のブラックタイガーとコリンキーと胡瓜。ブラックタイガーに天然物がいたとは知らなかったなぁ。味も彩もGoodなひと皿。

 

今回はロゼ祭りということで、さらに2本開いてます。

左側は、あの“ドルガバ”がコラボしているシチリアのワイン DONNAFUGATA 2021。さすがお洒落なエチケット。

右はPERRIER JOUETのロゼシャンパン。やはり別格の美味しさ。このタイミングで開けたのもよかったな。

 

広島の山間部の自然の中で鶏を育ててる“ふぁーむbuffo”さんの鶏胸肉と、万願寺唐辛子の炒めもの。このあたりも、充分ロゼの守備範囲。

 

貴重な(笑)赤の登場。しかもボクの大好きなアルザス。

TRIMBACH  Cuve7 PINOT NOIR 2020

見慣れた黄色ではなく、白いエチケットはより美味しい証。

 

ミズイカとパプリカ。

 

ここで最後のロゼを。

Le ROSE de GISCOURS 2022

色は淡いが、果実味+ミネラル感もあるしっかりモノ。実に美味い。

 

おつまみで出してくれた焼き豚。

 

次のワインはFREEMAN AKIKO'S CUVEE PINOT NOIR 2021

カリフォルニア・ソノマコーストでKEN FREEMANとその奥さん(AKIKOさん)が造っているワイン。

これもいいワインだったなぁ。華やかさのある果実味に、軽い酸味とタンニンのバランスがいい。もっと寝かせても面白いかも。

ちなみにこのAKIKOさん、カリフォルニアでワイナリーと畑を所有する、唯一の日本人女性醸造家とのこと。すごい!!。

 

茄子の炒めもの。一瞬、ご飯が欲しくなった(笑)。

 

太刀魚の甘酢餡掛け。野菜はキャベツ、トマトとつるむらさきの素揚げ。中華料理なので基本的に揚げるか炒めるかなのだけど、それでももたれないのは、油はもちろん、野菜を中心とした素材の良さもあるんだろうね。

 

最後の1本は我が家持ち込みのSABLE 2023。これは先日ワイナリーステイした、カーブドッチワイナリーで買ってきたもの。散々試飲した結果なので、味は間違いなし(笑)。

 

ピリッと花椒の効いた麻婆豆腐。癖になる辛さが堪らない。ここではホントにご飯が提供されました。

 

彩り野菜のビーフン。〆にはこういうのがいい。

 

これもbuffoさんの鶏のスープ。

 

この日のラインナップ(順不同)。

 

デザートは定番の大学芋。いつもはこれに合わせてデザートワイン持ってくるのに、この日はすっかり忘れてた(泣)。セラーの中に甘いやつあったのにな。

 

12時スタートで16時過ぎまで、よく飲んでよく食べてました。普段なかなか会えない人とも喋れて楽しかったし。

朝から降ってた雨がますます強くなって、八本松からの帰りの電車、ボクたちが乗ったのが運転見合わせギリギリのタイミングだったらしい。よかったよかった。

【8月9日(土)】

 

連休初日に広島に帰省。フライトが20分以上遅れたうえ、空港からのリムジンバスも事故渋滞に巻き込まれて家に帰る余裕がなくなり、キャリーケースを引いたままお店に行く羽目になってしまった。

まだこのときは降ってないけど、帰る頃は結構な雨でした。

 

まずはいつものYEBISUで乾杯!!。

 

ヤリイカと山芋の素麺。細くスライスされた山芋が、ホントに素麺みたい。暑いこの時期、最高のスタートです。

 

鱧の焼き霜造りは梅おろしで。湯引きとは違う食感がいい。

 

早々に冷酒にチェンジ。

 

石川県鶴野酒造の谷泉。震災復興の「能登の酒を止めるな!」プロジェクトで、新潟県天領盃酒造とコラボしたお酒。しっかり米の味がするが、重くはなく適度なキレがある。

 

山口県産イサキのしゃぶしゃぶ。肉厚のイサキはもちろんだが、この出汁が秀逸。

 

鮎の一夜干し。鮎だけでも、肝を乗せても、もちろん肝だけでも、どの食べ方でもお酒が止まらないヤツです(笑)。

 

ここからお鮨3貫。

チダイ。歯応えがあり旨味も乗っている。

 

広島県神石高原町三輪酒造の神雷(しんらい)森の唄。葡萄から採取した酵母で醸したお酒とのこと。

 

酵母の違いまでは分からなかったが、これも米の旨みとスッキリ感のバランスがいい。

 

トキシラズの漬け。脂の乗りと漬け具合が絶妙。

 

しんこ酢締めは3枚重ねで。しんこはコハダ(コノシロ)の稚魚で、今が旬です。

 

姫サザエの肝ソース。肝に卵黄と油を混ぜたソースは、マヨネーズっぽい。これもお酒の消費が進むヤツ。

 

山口産のもずく酢。もずくは南のものは太く、北へ行くほど細くなり、中国地方はその中間くらいのイメージ。あってるかな?。

 

「古伊万里です」って出された酒器、どう見ても古伊万里じゃないよな、と思ってたらお酒の名前だった(笑)。

 

佐賀県古伊万里酒造の前(さき)flow。キリッと冷やしてスイスイ飲める、まさに夏酒。

 

そうこうしているうちに、シャリがひと口出てきて、先ほどの肝ソースに合わせるというニクい演出。美味いに決まってる。

 

お鮨に戻って

白甘鯛。さすが高級魚、唸る美味しさ。

 

肉厚の鯵。

 

広島産の釜揚げしらす。カラスミと海苔で風味付け、鬼おろしのザクザク感もいい。

 

キスの昆布締め。おろしてこのサイズとは、かなり立派なキスですな。昆布締めはやっぱり旨い。

 

手渡しされたのはウニ。持ち変えることもできず、このままひと口で(笑)。

 

お酒も順調に消費。

 

熊本県酒造研究所の香露(こうろ)惑星9号純米type-A。軽いガス感とフルーティな香り。上品な甘味は酵母のせいかな。

 

とうもろこしの茶碗蒸し。濃厚ポタージュのよう。

 

2日間酢締めしたニシン。旨味が濃縮されて、これも旨い。

 

立派なサイズの車海老。食べ応えあり。

 

そして煮穴子。やっばりここの煮穴子は絶品です。あってよかった。

 

味噌汁。

 

最後は干瓢巻き。干瓢もだが、海苔が美味しい。

 

玉というより、もはやカステラです(笑)。

 

最近はなかなか予約が取りづらい鮨松さん。今回も帰省したタイミングで伺えてよかった。やっぱり広島に帰ったときは、ここは外せない。次回も楽しみにしてます。

【7月20日(日)】

 

今回のドライブの最終目的地は、ここCAVE D'OCCI WINERY。そして宿泊はワイナリー内にあるTRAVIGNEです。

チェックイン時のウェルカムドリンクは、スパークリングの“むささび2023”。このワイナリーの動物シリーズの中のひとつで、まろやかな酸味に泡しっかりめ。この日も暑かったので、これは嬉しい。

 

ロビーの正面は葡萄畑。いい景色です。

 

15時からの宿泊客限定のワイナリーツアーまで少し時間があったので、隣接するショップでいくつか試飲。いいワイン造ってるなぁ、という印象です。

 

そしてワイナリーツアー。まずは畑からだけど、猛暑の炎天下で日傘は必須アイテム。海が近いので砂質の土壌と、海からの風がワインに適した葡萄を育てるのだそう。フムフム。

 

ひと通り製造工程の説明があり、地下の貯蔵庫へ。ここは樽熟成させてるエリア。地上とは違い、涼しくて快適です。

 

こちらは地下のセラー。このワイナリーは1992年(ボクらが結婚した年でもある)創業で、さすがにそのビンテージのワインは無いらしいが、かなり貴重なボトルも保存されてるとのこと。

 

ツアーのあとはお決まりの試飲タイム。さっき有料試飲したのと被ってたりして(笑)。いくつか飲み比べると、好みの銘柄が絞られてくる。ここでしか買えないものを何本か購入、広島に送る手続きをしてひと仕事完了。

 

ちなみに泊まった部屋はこんな感じ。1Fで窓の外にはテラスがあります。

 

そのテラスの先は葡萄畑で、そのまま歩いて行ける。非日常を感じるには、最高のロケーションです。

 

そしてディナータイム。

まず、先ほど見学した地下のワインセラーに案内されて、そこでアミューズとアペリティフが供されました。

 

鉄鍋の中にはアオサとクリームチーズのサブレと、蛸とジャガイモのクリケットのフィンガーフード。

 

ワインはFUNPYのロゼスパークリング。ベリー系の果実味とシャキッとした酸味が印象的。

 

飲み終えると、階段を上ってレストランへ。そう、地上のレストランと、地下のセラーや貯蔵庫が繋がってるんだな。

窓際のテーブルに案内されました。まだ外は明るいので、葡萄畑を眺めながらのディナーです。

 

ワインはもちろんペアリングでお願いしてます。

最初はスパークリングのブランドブラン。シャルドネ100%の瓶内2次発酵で、ブラインドならシャンパンと言ってしまいそう。

 

野菜の旨みを感じるコンソメスープ。中には枝豆が沈んでます。

 

2019 bijou ソーヴィニヨンブラン

柑橘の香りなのだが複雑さがある。酵母の影響かな?。

 

アワビのヴァプール フェンネルのエチュベ

アワビとフェンネルの蒸し料理。下にはアボカドが隠れてて、トマトのジュレがかかってる。この風味、食感の豊かさが、複雑なワインとうまく合ってる。ワインに合わせた一品としては秀逸。

 

2019 ツヴァイゲルトレーベ

次が野菜料理なので、赤が出てきてちょっと驚いた。軽く爽やかで適度な果実味。これならいけるか?。

 

新発田産グリーンアスパラのプランチャ焼き

立派なアスパラの上には、鰺のスモーク。さらに、ドライトマトと溶けたチーズが付加されて、なるほどこれならこの赤にピッタリだな。ちなみにガラスのお皿は、佐渡島で作られたものとのこと。

 

2021 bijou メリタージュ

カベソ、メルローのボルドー品種で果実味豊か。ただタンニンは無く、なめらかな味わい。

 

若鮎のぶどうの葉包み焼き

鮎を一度解体して、成形したのち葡萄の葉で包んでローストしている。この旨味、苦みがボルドーテイストに合う。蓼酢をイメージした、蓼の葉のトッピングもGood!!。

 

2022 bijou シャルドネ

適度に樽が効いて、風味が豊かになっている。これも美味しいシャルドネだなぁ。

 

甘鯛の鱗焼き 滓と甲殻類のアクセント

甲殻類の旨味濃いスープが絶品。付け合せの胡瓜はワインの滓に漬けたものらしく、粕漬っぽい。

 

感心していると、その胡瓜の滓漬けを持ってきてくれた。このまま1本食べてみたい気が(笑)。しかし、これだけ滓を調達できるのもワイナリーならではですな。

 

カベルネソーヴィニヨンの枝葉で燻したジビエのロースト

燻香にカベソの香りはキャッチできなかったが(笑)、その演出がいい。

 

2018 bijou メルロー

奥行きのある果実味で、かつ力強さも備えている。抜栓のタイミングを見計らってたのかな。

 

ジビエは十日町市の鹿肉とのこと。シャリアピンソースが無難にまとめてるのだが、燻香をまとったジビエとメルローをつなぐのは、じつは付け合せのビーツだったりして。

 

西蒲原産 コシヒカリのリゾット

西蒲はこのワイナリーがある地区で、ホントの地産地消です。

 

シャルドネのムースリーヌ ごとらってアイスクリーム

“ごとらって”はワイナリーの敷地内にあるジェラート工房。自家製アイス、美味しくいただきました。

 

恐らくショップでは売っていない、ここでしか味わえない銘柄とビンテージのワイン。そしてそれらに絶妙にマリアージュさせた(ここはワインに料理を合わせたのが明白)地元食材を使った料理。ワイナリーのレストランだからできる、最上級のディナーでした。これを楽しむためだけにここに来る価値、全然アリです。

 

食後はロビーのソファーに移動して、コーヒーでリラックス。

 

さらに部屋に戻ってから、ルームサービスでもう1杯。

 

これがやりたかったんだな(笑)。

ライトアップされて、幻想的な葡萄畑を眺めながら、テラスで飲むワインはもう最高。部屋にはテレビもラジオも無いけど、Bluetooth対応のポータブルスピーカー(円筒形のやつ)があるので、iPhoneと接続してお気に入りのプレイリストをBGMで流せるし。さらに、こんなロケーションなのに、蚊がまったくいない。快適過ぎる・・・。

 

 

 

【7月21日(月)】

 

翌朝も快晴(朝から暑い・笑)。

 

朝食は前夜のディナーと同じところ、同じテーブルで(たまたまだろうけど)。

まずはガーデンプレート。様々な葉っぱが盛りだくさん。味付けは塩とオリーブオイルと白ワインビネガー。元気な野菜の香りと食感がいい。苦手なフルーツもあっだど、少しでよかった(笑)。

 

葡萄の枝葉が飾られたプレートには、自家製天然酵母のパン、生乳のヨーグルト、ジャム、蜂蜜など。

 

メインプレートはオムレツ、自家製ハム&ソーセージ、温野菜。

ゆっくり1時間近くかけて、Breakfastを楽しみました。

 

いつまでも居たくなるのを我慢して、9時にチェックアウト。これから6時間かけて広島に帰るmywifeを新潟駅まで送り、ボクは北陸道~関越道~北関東道をまったく渋滞に捕まることなく快適走行。途中、赤城高原SAの小休止1回のみで、13時過ぎに佐野に帰着しました。

 

いゃ~この3連休、楽しかった~!!

 

 

本日の記録

走行距離 311.5km

走行時間 3h51min

平均速度 83km/h

平均燃費 16.2km/l

 

本日のコース

 

ちなみにボクのPorsche、年間走行距離はだいたい2000kmちょっとなのに、この3日間で1000km近く走った。よく頑張りました(笑)。