寝る子は育つ -2ページ目

失恋

アキュートが小5の秋から、同じテニスクラブのお友達と組始めたダブルス。

なんとなく始めたのに、なんだかんだと成績を残し、半年で関東大会まで進めた。

練習仲間として、同じ小5の友達としてはとても仲良しな二人だけど、ダブルスのパートナーとしては、アキュートはいつも葛藤して、気持ちを保つのが大変だった。

だから関東大会が終わって、アキュートがU14の年令区分に上がるためにパートナーを解消した時は、もちろん円満だったし、正直ホッとした。







アキュートがテニスの試合に出始めた頃、試合会場でいつも華々しく勝っている少年がいた。

イケメンでテニスもカッコイイ。そして誰よりも強い。アキュートと同じ年なんて信じられない!

我が家はみんな彼に憧れた。まさに「神」。







試合会場ではだんだん顔ぶれを覚えてくる。

子ども同士の距離が縮まってくると、応援してる親同士も距離がちぢまる。





少ーしずつ「神」の彼と縮まってきた。

一緒に練習することが出来るようにもなった。

距離が縮まっても、やっぱり彼の印象は変わらない。彼のママもとても良い人だ。









そして今年の夏。

勇気を出して、ダブルスのパートナーになりたいとお願いした。まさに「告白」の気分。

返事を聞くまでドキドキした。





結果はOK!







天にも昇る気持ち!









ダブルスの練習は1回しか出来なかったけど、

試合は2つ出て、

最初はベスト4。

2つ目は優勝!!

夏休み最後の試合を優勝で終わることができて、ホントに嬉しかった。









夏休みが終わり、秋へ。



試合の数が激減するが、

地道に続けながら、

早くも冬休みの試合のエントリーが始まる。







彼はどうするのか…。



夏休み以来、連絡を取ってない。









また勇気を出して連絡してみた。







返事は「少し待ってほしい」











なんとなく予想はしていた。

というか、夏休み中から不安はあった。









彼は強い。人柄も良い。顔も広い。

組みたい友達は沢山いる。







でも、でも…











そして待っている間に、

なんとアキュートと「組んでほしい」と、思いがけない所から声がかかった。

名前も顔も知っているが、挨拶すらしたことがない。

知らない子だけど、「告白」されることは正直嬉しい。









神の彼にまた連絡した。

返事が欲しいと。











返事は











「ごめんなさい」

















予想はしていたけど、



悲しかった。

寂しかった。

悔しかった。











それでも私からは明るく返事をした。





「また機会があったら組みたいですね」って。













そんなやり取りを終え、

ふと一人になった時に、

この心のモヤモヤが、初めての感じじゃないことに気付いた。





なんだ?この感じ。











わかった!













失恋と同じだ。











フラれた時と同じ気持ちだった。



気付いたら泣けてきた。

涙がたくさん出てきた。



泣きながら「懐かしいなぁ」なんて思いながら。







40も後半、別に誰かに恋した訳でもなく、不倫した訳でもなく、

子どものことなのに、

こんなに切ない気持ちになるなんて、

なんだかなぁ…









この「失恋」の気持ちが、



いつか懐かしく感じられて、

笑い話になって読めるように

書き留めておこう。

6年前の反省文

1年後、3年後、5年後、10年後…
たぶん忘れないだろうけど、
もし忘れてしまった時の自分へ。


今、「このハゲー!」の言葉が有名になった、暴言と暴力で訴えられている女性国会議員が話題になっている。


次から次へと出てくる罵声の音声データ。
酷い言葉に耳が痛くなるが、
胸がチクチクする。






アキュートが小学校に入る頃まで、
夫はほとんど家にいない仕事人間。
仕事だけじゃなく、仕事を理由にして夫・父としては全く存在していなかった。
夫は外で元気な、母子家庭状態。


今より生活費も多く、それなりに楽しんでいた。
アキュートと二人きりでも、全く苦に思ったことは無い。




アキュートは小さい頃から、私が怒ってもすぐに「ごめんなさい」と言う子では無かった。
私が怒った理由、自分が怒られた理由を、ちゃんと納得出来るまで、とにかく反発してくる。


早く納得させたくて、私の主張の方が正しいんだと言い聞かせたくて焦ってくる。


でも納得しない。


時間はどんどん経ってくる。
イライラしてくる。
次は何を話せば分かってくれるだろう?
考えていると、


「なんで何も言わないの?」
どんどん追いたててくる。
まだ4〜5才の子どもなのに。



私が話し出すと、
アキュートも同時に反論してくる。


冷静になろうとする余裕が全く無くなる。


イライラMAX。



もうダメだ。



私がアキュートの肩を強く押すと、
後ろにバランスを崩し、しりもちをつく。



そこからは、私が一気に荒い酷い言葉で、
子どもには何を言う隙も与えず、大声をはりあげる。まさに罵声。



今まで反論してきたアキュートが一気に泣き出す。



泣き声に負けないくらい大声で、私はまだ言い続ける。






最初は泣きながらも反発してきたアキュートも、
疲れてきたのか言葉は出なくなり、とにかく泣くだけに。






私も大声を出し過ぎてむせたり、疲れてきて、
言葉が出なくなる。








アキュートの鼻をすする音だけになる。








しばらく時間が経ってやっと
「ごめんなさい」
アキュートがボソッと話す。




そこからやっと、冷静になって話し合いになる。




近所の人は、私の大声とアキュートの泣き声を何度も耳にしているはず。



……こんなことが、何度も繰り返されてきた。






国会議員の罵声録音テープを聞くたびに、
この頃の私を思い出して、
胸がチクチクする。



アキュートとの ほぼ母子家庭状態。
子どもといる時間は苦では無かった。
でもきっと心の奥底で、夫が居ないこと、パパに頼れないことに、ストレスをためていたのかもしれない。
その不満が、アキュートとの言い合いの時に爆発してしまっていたのだ、きっと。





アキュートが小学校に上がってからは、
夫も仕事が変わり、気持ちも入れ替え(たはず?)、
家にいる時間も、アキュートと関わる時間も、
別人のように増えた。


生活費は減った。
好きなように買い物が出来なくなった。

夕食もきちんと3人分 作らなくてはいけない。

夫は家には居るが、
相変わらず家のことは何もしてくれない。




不満はまた増えたが、

家族「3人」としての時間が増えた分、
それはどこかでチャラになっている。



やっと「家族」らしくなってきたからか、
アキュートが小学生になってからは、
全くあの罵声を出していない。


相変わらず納得するまで謝らない。
アキュートとの言い合いはまだある。
なかなか気持ちが伝わらずイライラする。
でも、罵声へのスイッチは一度も入らない。





このニュースを見ながら、アキュートに話した。
「お母さんも、アキュートにこんな風に怒っていたよね…。ごめんね」
イヤなことを思い出させて、落ち込ませてしまうかなぁと思った。


「え?!そうだっけ?」
まさかの返答。


言い合いした記憶はあるけど、
どんな風に言われたかは覚えてないらしい。


私に気を使ってくれてるのか?
ホントなのか?





ホントに覚えていなかったとしても、
脳の奥の奥の奥の方ではきっと何か残してしまっているはず。
私はこれを一生 謝らなければいけないし、ずーっと悔やむことになるだろう。



人を、たとえ言葉でも傷つけてしまったことは、
とりかえしがつかない。
子どもだから許されることはない。



これからアキュートも思春期。


これからがホントの親子の闘いが始まる。





その時にまた罵声を出さないよう、
自分を戒めるために、
この文を書いておいた。

勝てない日々

昨日はグレードの予選。
2回勝てば本戦に行けたが、
2回戦目でたまちゃんに負けた。
しかも0-6。

勝手に「勝てるかも」って思ってた。
とんでもない、完敗。
しかも自滅。

その日のパパは夜寝るまで、いや、翌日の朝まで不機嫌で、ずーっと家の中はいやな空気。


県ジュニア、小学生選手権含めて、
グレードの試合は今年7回目。
1回戦か2回戦で負けてしまう…。
2回以上 勝てない。

見てる私たちも悔しいし歯がゆいが、

やってる本人が一番辛そう。
っていうか、つまならそう。


去年の夏、グレードの試合じゃないけど、
草トーナメントで何度も優勝したり、ベスト4に入ってた頃は、
とても楽しそうにイキイキ、のびのび、テニスをしていた。

でもここ最近は、
緊張したり、「負けたらどうしよう」「勝てるかなぁ」と、
ネガティブな気持ちばかり。
そんな気持ちでますます体も固くなり、

練習ではとーっても上手なのに、
その力が10%も出せていない。


そんな試合を見て、普段 練習の姿も見てるパパは、怒りがおさまらない感じ…。


私ももちろん歯がゆいけど…



まだ11才のアキュートの、始まったばかりの人生。
これくらいのことでクヨクヨしていたら、この先 何十年、身がもたない。


アキュートが生まれてから、
ずーっと途切れずに何かに悩んできた。
生まれてすぐの悩みは「なんで泣き止まないの?」「なんで夜 眠ってくれないの?」

そんな悩みはすぐ過ぎた。次に何を悩んだのか忘れてしまった。


今 悩んでること、
きっと来年の今頃は、違う悩みに変わってるかも。


「あー、そんなこと考えてたなぁ」って
書き留めておきたくて。