柴田是真 《四季花鳥図》 明治時代 19世紀
@東京国立博物館 常設展
今日の1枚のアート(←勝手に名付けた)
今回は昨年秋に東京国立博物館の常設展にあった、柴田是真さんの屏風をご紹介。
日本古来の伝統的な四季花鳥図のモチーフを取り入れて画面を構成しています。
モチーフの数を厳選して、余白を大きくとっているような気がします。
柴田是真といえば、幕末から明治にかけて、蒔絵の作者として、また絵師としても活躍されてた作家さん。
ウィーン万国博覧会等にも出品し、また国内外の多くの展覧会などでも、多くの賞を受賞しています。
●右隻(右側)
●左隻(左側)
▼右側 部分
鳥の描き方も、リアルに描くというより、デザイン化しているようで、それがまた現実感というより、非現実的な別の魅力を出しているようです。
▼左側 部分
余白がとてもあることで、上品な印象を受けます。
緑と赤の補色の彩りがとても鮮やかな印象ですね。
蒔絵師としての活動ばかり、取り上げてきましたが、こんな綺麗な絵も描く作家さんだったんですね。
琳派ぽいところも感じられるし、本当にマルチタレントですね。
■柴田是真さんの他の記事
▼他にもこんな記事を今まで書いてきています。
▼こちらにもちょっと書いてあります
■四季花鳥図の記事
▼酒井抱一の記事
▼根津美術館の展覧会 芸愛の四季花鳥図の記事があります
最後まで読んでいただきありがとうございました。