能登和倉万葉の里 フルマラソン、走った！


能登和倉万葉の里マラソン、走ってきましたー！



石川県七尾市、能登半島のマラソンです。

コースはだいたいこんな感じ。

地図で見ると「おお…！」となりますな(笑)

「42キロ」と数字で言われたときの「よく分からないけどすごい」の感覚とは違って、もう少し具体的にその距離を想像できるから余計に「…！！」と感じる。



■ スタート

スタート前、参加賞でもらった帽子を装備。


ランナーたちはランニング用の機能的なかっこいい服(か、コスプレ)だ。

私は彼らの服を真似て、家にあったなんとなく似ている服を組み合わせて ランナーっぽい雰囲気だけ醸し出す…！

(しかし着ているものはほぼ寝間着である)



エントリーのときに記入した予想タイムから、速い人は前に、遅い人は後ろに並びます。

遅い人が前にいたら 速い人がたくさん追い越さなくちゃいけないから手間だものね。

私は最後尾。
私はゼッケンナンバーも後ろから２番目の「５３１８」です。

ビリケツ覚悟！




ゼッケンに「どこの県から来たのか」が書かれています。
私の「愛知県」を見て声をかけてくれる人がけっこういて楽しかった。

「今日って名古屋でもマラソンだよね。遠くからこっちまで来てくれてありがとうね！」って。


「ここのマラソンは前にも参加していて、食べ物はおいしいし 人があったかいし 景色も素晴らしいし…！リピーターで来たんですよー」
なんてお話ししたりしてね(笑)



遅い人は「よーいどん」からスタートラインまで５分くらいかかりました。

あすか「始まった…(笑)」



■ とても景色がよい

大きな橋を渡ったり 海沿いの道を走ったり。
とても景色のよい大会です。

(最後尾軍団が先を行く軍団から離れて人がまばらになってきた頃合い)


杉に囲まれた道も進みます。
少し風が吹いたときに スギ花粉のシャワーが肉眼で観察できました。
スギ花粉アレルギーの人はこの大会は厳しそうです…！



■ 諦めたままで走る

半分まで来たときの顔。

なんとも言いにくい表情です。


スタートから２キロで
「あれ…膝が痛い… いつもは５キロで痛くなるのに」

５キロ地点で
「うわ…腿も痛い。いつもは１０キロ過ぎで痛くなるのに」

「今回はいつもの半分までで終わりかもしれない」
「今回は、前回のような抵抗はせず大人しく収容されよう」
と 開始１時間(５キロ過ぎたくらい)でいろいろ諦めていたのです。


これらの痛みは私のマラソンのときには毎度おなじみで「どうせあとで他のもっと痛いのが来て分からなくなるやつだから大丈夫」の扱いなんですがね…！


そして半分の２０キロ。

「あ。この痛みはいつもの３０キロ過ぎの地獄だ」
「この地獄はまだ走れる」

３０キロから地獄なのも毎度おなじみですからね。
毎回やってるので そんなに怖くない。


地獄の顔。



２２キロ… ２３キロ… ２５キロ… 

「あれ？思ったよりもラクだな」
「１キロってこんなに短かったかな」

２０キロ以降は 地獄の割に不思議とラクでした。
(速く走れるようになったわけではない。ずっと最後尾軍団の一人です)

「あれ…？このペースなら普通にゴールまで行けるじゃん」
「このペースを保てるかは分からんが、歩いて時々走るくらいでいけるな」
「歩くのに毛が生えたようなペースで充分だな」 


例によって私の後ろには収容カーがピッタリと張り付いています。
関門を制限時間内に通過できないときに乗る車です。

収容カーの係員さんはとても親切でした。

「次の関門まであと３キロです。３０分以内に通過できるようにがんばってください。今のペースなら大丈夫です」と 最後尾軍団にずっとスピーカーでアナウンスしてくれていました。

最後尾軍団は時間内になんとかゴールまで行けるペースをずっと保ち、関門を制限時間キワキワでクリアし続けました。
(遅いなりにこれはこれでなんかすごい！)



■ 給水＆給食ポイントと応援団

給水ポイント近辺には音楽部隊も。


吹奏楽や和太鼓での応援、あれは本当に効きます。
すごい元気がみなぎってくる。
足や腰の痛みが引くのだ…不思議！
(特に和太鼓はヤバい)


ここではひと口チョコ、塩、塩飴、バナナ、スポーツドリンク、水がいただけます。
バナナを食べたときも元気の湧き方がすごい。バナナは本当にすごい。


特産品で作った料理を振る舞ってもらえるところもありました。

前に参加したときは 最後尾軍団が食べる分は残っていなかったので、今回も半ば諦めていたのです。
しかし今回はたくさん作ってくれていて「あなたたちで最後でしょ？余らせてもあれだから、いっぱい食べて食べて！」と２つも３つももらえました。
お魚フレークの酢飯おにぎり、牡蠣ごはん、カニカマ…！めちゃくちゃおいしかった！(海が近い場所なので海産物が本当においしい)


マラソンのコース脇の家の方も、外でランナーたちに手を振って応援してくれます。

小さな子供さんが手を伸ばしてくれて 走りながらハイタッチしたり、
お母さんおばあちゃんに「ありがとー！」って手を振ったり。

最後尾なのにこんなに応援してもらえるなんて すごいな…

最後尾は早い人の倍以上時間がかかるのに、何時間もランナーを応援し続けてくれているのか…！
と感動したり。

最後尾軍団が通過すると、「最後のランナーが通過しました。長時間の応援ありがとうございました」というスピーカーのアナウンスが聞こえてきて、すごいジーンとくる。



そんな感じで
３０キロを超えたあたりから不思議とペースが上がり。

「アンダーテール」というゲームに出てくる音楽を口ずさんだらちょっとノッてきた。





最後の１キロは雄たけびを上げながらダッシュ。
どこにそんな体力を残していたんだ。
私は大声を出すと しまっていたパワーみたいなのが解放されるのだよ…！



■ ゴール

７時間２１秒で無事にゴールできました。

これまでに参加してきた大会だと、最後尾軍団がゴールする頃には 撤収作業が進んでいるものも多く、
ゴール近くで応援してくれる人や出迎えてくれる人がいるケースはそうなかったと思うのですが

この大会はすごいですね！


ゴール近くではコースの両脇にたくさんの人がいて「あと少し！」「ナイスラン！」「よくがんばった！」と大声で励ましてくれるのですよ！

しかもゴール後には
・タオルをかけてくれる人
・飲み物をくれる人
・靴紐につけたチップを回収してくれる人(タイムをはかるためのチップ)
が待機してくれているじゃないの！

うおおおおお… なんという…！！！


私は速い人ではないので 大抵の大会ではゴールしても誰も待ってないようなところがあって、いつもけっこうあっさり終了していたのです。

ランニング仲間と参加したり 家族と来たりしていればまた違うんだけど、ひとりで参加するとね(^_^;)
今回は彼殿も来ていたけれど、彼殿は待ってるのが暇だから街に遊びに行っていた。

感動的なゴール感は全然なくて、いつもものすごくあっけない感じだったのでした。

それがこんな…！



大会全体が、数年前に参加したときよりもあったかい大会になっていた気がします。


これはヤバいです。猛烈に来年も出たいwww



３０キロを過ぎてから だんだんとタイムがよくなっているのがウケる。音楽の力はすごい！



■ お店

ゴールの後、ちょっと離れたイベント会場のお店で食べ物をゲット。


参加賞で「イベント会場内で使えるチケット」をもらえていたので、おやきやお菓子と交換しました。

他にも
・牡蠣(会場のテントで焼いてすぐ食べられる！)
・海産物
・カレーライス
・缶ビール、缶ジュース
・チュロス
・ランニング関連グッズ(ウェア、スポーツ飲料など)
などなど、盛りだくさんです。


私が到着した頃は この会場も撤収の時間が迫っていたのと バスの最終便がもうすぐだったのとで、すぐ焼いて食べる用の牡蠣は諦めた。


・スタート＆ゴール地点(更衣室や貴重品預かり所もある拠点) ⇄ イベント会場
・拠点 ⇄ 駐車場
・拠点 ⇄ 最寄駅
を行き来するシャトルバスも多く本数があり、しかも案内がとても丁寧で親切でした。

至れり尽くせり感がすごいです。
大会がパワーアップしているのを感じます。
すごいすごい！！

---

学生時代の部活で培った体力貯金。

もう全然残っていないと思ったけど、まだまだ膨大な財産が残っているようで驚きました。



マラソンの何がいいって、走ったその土地をめちゃくちゃ好きになれるところです。

完走したらうれしいし、走って疲れている分 応援してもらえたらすごくあったかいし、食べ物もおいしくなるし、温泉も余計に気持ちよくなるし、宿の布団もすごくうれしいし。

観光でその土地に赴くよりも 喜びの吸収率がよくなるような気がします。

走るの自体はそこまで好きではないです。疲れるwww



このマラソンは、フル(42.195キロ)の他にも
・10キロ
・1.2キロ(小学4〜6年生の親子ペア)
・ウォーキング11キロ
・ウォーキング5キロ
といろいろな種目が選べます。

短時間の種目に参加して、終わったらイベント会場でのごはんや あたりの景色をたっぷり味わうという楽しみ方もできます。

すごくいいところなので ぜひ来てみてね！




…と宣伝したくなるくらいには 石川を大好きになれるぞ！




大会関係者のみなさま
石川県のみなさま
ありがとうございました！

また来ます！！



【おまけ】

参加者の名簿。



ホ◻︎スコープ研究所の「◻︎」が読み込めていなかったようです(笑)



【おまけ２】

今回のコスプレ参加の人は ドラゴン率が高かった気がします。

・ドラゴンボールの亀仙流の道着
・ドラゴン

・ヨッシー

セーラー服のお兄さんもいた！クールだ！



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昨晩無事に帰宅しました。
マラソンから２日経って筋肉痛もだいぶ和らぎ、やっとそこそこ歩けるようになりました。