accoのプロフィールblog、その⑤。

 

 

 

今回は、制作に明け暮れた、大学時代、制作編。

 

 

 

 

これまでの記事はコチラ。

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acco's プロフィール①【誕生〜幼少期】

 

acco's プロフィール②【人生の転機 其の一、東京から大阪へ】

 

acco's プロフィール③【バラ色の女子校時代と恩師との出会い】

 

acco's プロフィール④【暗黒の高校生活と、美大予備校との出会い】

 

 

 

 

暗黒の高校生活を経ての

憧れだった武蔵美での日々は

 

 

それはそれは楽しくて

 

自由で、可能性に満ち溢れておりました。

 

 

 

 

 

もう、

大学まで来たら

 

 

自分が絵やデザインの才能が特別秀でているわけではないことも自覚し

 

すごい仲間がたくさんいることも受け入れられるようになり

 

 

他の人の作品や才能を素直に凄いなあと思えるようになっていました。

 

 

 

 

私の入学した学科は

 

工芸工業デザイン学科(通称・工デ)。

 

 

 

・手で作品を制作する工芸 (テキスタイル・金工・木工・陶磁・ガラス)

 

・工業製品などをデザインするインダストリアルデザイン

 

・住空間をデザインするインテリアデザイン

 

 

を主に学ぶ科です。

 

 

1、2年はその3つの中の課題から好きなものを選択して学んで

3年からは専科に分かれてどっぷりその分野を学んで行く、というスタイル。

 

 

 

入学当初はインテリアデザインがやりたいな、と思っていたのだけれど

 

 

 

自分の手で作ることの面白さ

 

自分の手で作品を生み出すことができること、の喜びを知り

 

 

 

工芸科は木工を専攻することに。

インテリアは模型は作るけど、制作は外注が主なのです。

 

 

 

 

3年からは

朝から晩まで(リアルに深夜までの日も)木屑まみれの毎日。

 

 

つなぎ着て、頭に手ぬぐい巻いて、防塵マスクとゴーグルして

 

冬はドカジャンを着て。←土方ジャンパーの略。めちゃくちゃ温かくて優秀なのです!

 

私の時代はワークマン様様だったのですが

今はムサビでカラバリ豊富なツナギもたくさん売っているのですね、ビックリ!羨ましい!

 

 

 

 

一歩間違えば指も腕も吹っ飛ぶような機械を使っての日々の制作や

大きな作品を作ることが、

 

楽しくて楽しくて仕方ありませんでした。

 

 

 

 

デザインから製図、模型作り、木の選択、

木を木場に買いに行き、木取りして・・

 

 

全部を自分で作り上げる喜びは、格別なものでした。

 

 
 

 

 

木の肌触りと、ぬくもり、

木の種類ごとに違う、硬さや香り。

 

 

さらに、仕上げのオイルの香りがなんとも好きでした。

 

 

 

 

そして規律フェチな私は(←前記事の予備校のしきたり然り)

 

 

12時と17時には、いかなる理由があっても手を止めて掃除をすること、

 

借りた道具はキチンと整頓して戻すこと、

 

帰宅する時は身の回りを整えること、

 

 

 

という

守らなければ先輩にめちゃくちゃ怒られる

木工の伝統的しきたりがまた、大好きでありました。笑

 

 

 

 

工デは仲が良く、人数も多い科だったので

研究室対抗の運動会やソフトボール大会があったり

 

大量のお酒の景品を掛けて超真剣に競い合う、

結局は最終的に呑みたいだけ、なのですがw

 

 

 

秋には教授が北海道から鮭をたくさん仕入れて

 

工芸科ならではの、窯、バーナーなどを出し合って屋外で鮭パーティしたり。

 

 

 

そんなスピンオフも最高でした。

 

 

 

 

とにかく理由を作って呑みたい人たちの集団の中、

 

お酒が苦手な私でも

お酒を呑むことが楽しいと思えた貴重な時期でした。

 

 

 

 

 

在学中、いろんな技法や技術を学んだけれど

 

私が一番身にしみて学んだことは

 

 

自由というほど難しい課題はない、ということ。

 

 

 

与えられた課題をこなしていく時期が終わり

待ちに待った自由課題。

 

 

自由課題とはいえ

 

実用的なものでは用と美、

オブジェ的なものだったらストーリーといった

 

その作品を作る理由やコンセプトは必要で

 

 

自由、を前に

なんにも浮かばない自分が、そこに居ました。

 

 

 

なんでそれを作るの?

この形の意味は?

 

 

 

この自問自答と

アイディアが浮かばず時間ばかりが過ぎていく焦りは

 

今でも たまに夢にでてくるくらい、しんどいものでした。

 

 

 

そんな中 生まれた椅子たちは

評価こそイマイチだったけれど

 

 

今でも現役で活躍中です^^

 

初めて子どもが座ってくれた時は、感動しました^^

 

 

 

この寝椅子は子どもがたくさん来ると、

滑ったり飛び降りたりして大人気。コチラは卒業制作品。

 

 

 

 

制作の日々は、こんな感じ。

 

 

 

美大といっても

専攻ごとに全く世界が違うので

 

これは私の場合のこと。

 

 

 

『天使なんかじゃない』な世界とも

『ハチミツとクローバー』な世界とも

 

 

全く違った、美大ライフでした。

 

 
 
 
 
 
 
 
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