セルフという概念 | 星の砂漠から愛にかえる旅

星の砂漠から愛にかえる旅

潜在意識を探求しながら ルーツにもどる旅の途中
光のタロット・ヒプノセラピー・レイキティ―チャー そしてユダヤの秘教カバラの実践者
『こころの平安』をテーマに様々な心理学やセラピーを開拓中

なんとなく続いています。

その①『妻、小学生になる』

その②『ミステリと言う…』

その③『ムーンナイト』

その④『体験IFS その①』

その⑤『体験IFSその②』


ネタバレになるのでここでは細かく書きませんが、ディズニーチャンネルのマーベルドラマ「ムーンナイト」では、どうやら本当に乖離性人格障害が絡んでいて、小さいときのあることがトラウマになっているようですね。

さて、ここでとても大事な概念をお話ししましょう。分かり易いように、元々の人格のようなものを、本人格と表現していますが、実際ここでいう本人格とは何を指すのでしょう。

「私」という本人格があるとして、毎日の生活では、そこにあまり感情を感じないようにしているビジネスマンのような女性(パーツ)が一緒にいて、朝起きた時から同化して働いています。私は彼女と同化したまま1日を送り、夜寝る前までそのまま一緒でニ人羽織の状態です。

彼女の他にも、やらなければいけないことを後回しにするパーツ。気に入らないことがあるとイライラするパーツ。お腹が空いていないのに甘いものを欲しがるパーツ。いつも何か愚痴を言っているようなパーツや、なんとなく焦っているような気がして落ち着かないパーツ。気が進まないことをやらなければいけない時に頭が痛くなったり、小さな失敗を苦にして自己嫌悪で頭の中をぐるぐる思考でいっぱいにしてしまったり、怠惰でスマホをダラダラと何時間も見続けるパーツもいます。

つい最近は、キンドルで漫画を読み続けるパーツがぴったりくっついていました(笑)他にもその状況に応じて様々なパーツたちが出たり入ったりして私の一部となっています。イメージでとらえてね。

それでは最初の質問に戻って、本人格って何でしょう。私たち人間の組成が、感情・思考を伴う肉体と、永遠不滅の魂でできているとして、私たちは本来魂の存在であるとします。その場合本人格は、そこには誰もいなくて、ただ私を見ている意識だけ、そんな究極の捉え方をすることもできます。かなりざっくりですけど…

内的家族システム療法のリチャード・シュワルツ博士は、多くのクライアントとセッションをしながら、ここでいう本人格のようなものを見つけました。それはセルフと名づけられ、もれなく私たちの中には、核の様な中心になる人格のようなものがあるといいます。

『セルフ』は特性として8つの質を持っています。それらは思いやり、つながり、自信、興味、勇気、創造性、明晰さ、穏やかさというものです。

内的家族システム療法の人間のとらえ方は、セルフの周りを、3種類のパーツたちが囲んでいる構成になっているようです。主に管理を担当するパーツたち、インナーチャイルドを代表とする傷ついたパーツたち、そして傷を刺激されそうになると極端な行動に走るパーツたちなどで構成され、彼らがチームとして働いています。

もしセルフが他のパーツたちをコントロールしながら上手にリーダーシップを取ることができたら、私たちはセルフの8つの質を活用しながら生きていけるのです。これが出来たら、なんと穏やかに生きられることでしょう。私の場合、いつも同化しているビジネスマンのような管理するパーツが、セルフ自身を理解できず、信頼せずに侮っているような感じでした。これではセルフはリーダーシップを取ることができません。

内的家族システムは、私たちが抱える問題を病理としてでなく、理解しようとして扱っており急速に発展しました。そこでは感情や考えといった、頭の中の、例えば自分を罵る声、かわいそうだと思う声、いやだと思う声や何かをかり立てるような思い。そうした沢山の声や思いを、様々な別人格=パーツとして、相手の話を聴く形で癒しを進めています。そうすることによって、極端な信念や感情、感覚、衝動といったものが少しずつ和らいでいくようになります。パーツの人格が緩んでいきます。

彼らの話を聞くと、パーツたちは本当に私たちのため、小さい頃に苦しみを負ったパーツを守るために頑張っているのだ、ということが理解できます。急に怒ったり、何かに依存して生きづらいだけのように思えますが、彼らは排除したい敵ではないのです。もうそんなに頑張る必要がないということに気がつけば彼らも緩み、彼らが守っていた苦しみを負ったパーツにアクセスすることができます。そしてそれを癒すことができるようになります。

セルフは、誰もが持っている自分の一番核になるキーマンです。セルフという概念を知ったことは、人間のシステム自体に希望が持て、そしてエゴとは戦わなくても良いのだ、と思えるとても貴重な情報でした。

神との関係を見つめていく私の探求は、奇跡のコースでのイエスや精霊との関係を経て、霊気を使って高次元の自分つまりハイアーセルフに繋がれることを知り、そして今カバラにたどり着きました。そこではっきりと私たちは元居たところ=源へと、神に近づけるように成長していく意識なのだとわかりました。

それらの通過点になるのが、セルフという概念かなと感じるのです。エゴから離れて一足飛びに、気づいている意識に行くのではなく、その手前に必ずセルフとして好奇心と慈愛に満ちて私達は存在する。

それはハイヤーセルフに統合される直前の私たちで、現実世界で十分認識できるものだと良いなと思うのです。私達がいつもセルフでいることはなかなか難しいですが、自分のパーツたちを知り、コミュニケーションをとり、リーダーシップを取ることができること自体が、凄い可能性を秘めているのだ、と思うととても嬉しくなります。

本日★5月4日から明日にかけて、阿佐ヶ谷の産業商工会館で占いのお祭りをやります。日本でも貴重なカバラを勉強する魂の学校『フィリング』主催で『見てもらい放題』を開催します。当日は入場料で二日間有効。カバラ関係の翻訳本、手作り製品などの出品や中古品の販売もあります。気が向いたらふらっと遊びに来てください。(ホロスコープと紫微斗数以外の占い以外は予約不要)

 

お茶とお菓子を用意しています。

秘密の学校やカバラの話などもできるかも♪

くわしい案内はこちらです。

『見てもらい放題』