体験IFSその② | 星の砂漠から愛にかえる旅

星の砂漠から愛にかえる旅

潜在意識を探求しながら ルーツにもどる旅の途中
光のタロット・ヒプノセラピー・レイキティ―チャー そしてユダヤの秘教カバラの実践者
『こころの平安』をテーマに様々な心理学やセラピーを開拓中

なんとなく続いています。

その①『妻、小学生になる』

その②『ミステリと言う…』

その③『ムーンナイト』

その④『体験IFS その①』

さて、では今回のお題、人格の話に戻ります。

なぜその子(インナーチャイルド)は隠れていたんでしょうか。インナーチャイルドは、どうしてそのままの姿でそこにいたんでしょう。

私たちは生まれてくる前から、例えば胎児の時であっても魂はすべてが解っているとします。胎児の肉体は魂と一体で、母体の中でも赤ちゃんが傷つくような言葉や考えや親の行動があれば、それが起こった時点で子供の人格(インナーチャイルド)が生まれると考えてください。

そうやって、1つの人格(パート)が私たちの内的なシステムのなかで生まれます。その子はほとんど歳をとらず、そのままの姿で存在します。

私たちの心のシステムは、本当によくできていて、内的家族っていうぐらいですから、家族みたいなものなんです。

例えば私の泣き虫のインナーチャイルドを中心に周りに10人ぐらいの兄弟姉妹がいて、彼らが協力してその子を守っているとしましょう。

チャイルドのすぐ上の子はその子が傷つかないように身体で覆って、周りから見えないように隠してくれているかもしれない。また、別の兄弟はその子に注意が向かないように、おどけて周囲の目を自分に引きつけようとしているかもしれないです。

あるいは別の兄弟は、もう少し大人の考え方をしていて、傷ついた部分を刺激して泣かないように、感情を見せないように、頑張って生きていこうとする子かもしれないし。

あるいは社会で生きていくために、たくさんのマニュアルを読んで、それに従って人間関係を無難に過ごそうとしているかもしれません。

もしかしたら、その中にはその子を世の中に出したら大変なことになるから、絶対にその子を守らなければいけないとみんなに言い聞かせている子もいるかもしれませんし、そんな子に対して実は悪態をついたり、不満を漏らしたりする子もいることでしょう。

いずれにしろ、その子一人のためにたくさんの兄弟がチームになって、基本その子がもう傷つかないように、もう苦しまないように、誰の目にもさらされないように守っている。そんな状態が作られてしまっているのかもしれないのです。すごいですね、チーム戦です。

そして時にはそのインナーチャイルドがあまりにも傷ついて苦しんでいる場合、兄弟の1人が身を呈して別人格として表に出てすべてを受け止め、全く正反対の人物を演じることもあるでしょう。

その内容はとても複雑なので、なかなか上手に説明するのは難しいと思います。そのうえ、個人個人の成り立ちや策略が違うので、その仕組みや働きは千差万別です。

さて、私の場合の話に戻りましょう。
その泣き虫の私、5歳のインナーチャイルドを守るために、私の内的システムではいくつもの人格たちがチームを組んで動いていました。

一番メインで働いていた人格(パート)は、なるべく感情を感じないようにして、感情を感じていても表現しないようにしていました。きっちりと感情や行動の管理をしているような女性です。私の中のイメージでは、スーツを着てパソコンを持って、外資企業で働くビジネスパーソンのような冷たい印象を持っている人でした。

その人は、常日頃から私とほとんど同化していて、私そのもののような顔をして生活しています。ほぼニ人羽織状態です。

だから普段は全く気がつかないんですよ(-_-;)
でも、この人がいるからこそ、私はこの社会で何とか生活できるし、自分がダメダメなところを周りに思いっきり見せることもなく、すごい自己嫌悪に陥る前に何とかしてくれる、とても有能な秘書さんのような感じです。

他にはそんな有能な秘書さんほどではないけれど、起こったことをうやむやにしようとするような役割を持っている人格(パート)や、傷ついた子供を体を張って隠そうとするパート、批判をするパートや、何とか頭で考えて理論で解決しようとするパート。あるいはいつもびくびくして周りの顔色をうかがっていて、何事もなかったかのように取り繕うとするパート。

他にも何人もの人格(パート)が入れ替わり立ち代わり現れ、必要な時に出てくるようなのです。そして私自身はそれにはほぼ気が付いていないのです。

私の場合もみんなそのチャイルドを守るために、1つのチームとして協力しているようです。その中の一人は体を張って常に守っていたり、インナーチャイルドが傷つかないように気を配りながら、いつも一緒に遊んであげる役目の子もいました。

こんな感じでシステムができあがっていました。これは1つの例ですから、私の中には、ほかにも様々な痛みを持つ別のインナーチャイルド、あるいは傷ついている自分はたくさんいると思います。あなたの中にも、1つのトラウマや慢性のトラウマで誕生した、傷ついた人格(パート)は何人もいるのだと思います。

記憶の底に封印してしまったその子が出てきたことに私はとても驚き、癒されることで安心しました。その後、とてもすがすがしい気持ちになったことを覚えています。

記憶に蓋をしている傷ついた子以外にも、自覚しているチャイルドやトラウマを持った子供達は何人もいます。例えば学生時代に日中電車や街中で痴漢にあった時の傷ついた私とか、親や誰かに何か言われた時に傷ついた私の部分。

ただもっと苦しくて悲しくてトラウマになってしまうような、映画の主人公たちのような傷を持っている人は、実は今沢山いると感じています。その傷を癒す手立てがなかったならば、もしかしたらほかの子が場面場面で別人格として表に出てきて、主人格が知らない自分を演じているという可能性もあります。そこまでいかなくても、沢山の内的な家族たちがシステムを作って、傷ついた子をかばっているのでしょう。

ですから、程度の差はあるとしても、私たちはたくさんの人格を私たちの中に抱えていて、状況によってそれを出しながら対処している。そして彼らはみな傷ついた人格を守るために役割を持っている。簡単ですが、こんな風に内的家族システム療法では考えられているようです。

中にはいつも出てくるわけではないけれど、何か辛いことがあると自暴自棄になって、お酒や買い物や性的関係に逃げるとか。傷ついた部分が危険にさらされそうになると、怒りで自制が効かなくなったり、お酒を飲んで失敗したり、車をぶつけたり、恋愛関係でうまくいかなくなったり、相手を責め立ててしまったり、そんなことは多分日常茶飯時に起きているのでしょう。なんでそんなことをするのか、そこには理由があるはずです。

見方を変えて、内的な家族のシステムが働いているととらえたら…彼らが守っている傷ついた子を見つけて癒やすことが、人生を穏やかに生きるためのヒントになりそうではないですか?

私の場合は、そのインナーチャイルドを守るために頑張ってきた他の人格(パート)が緩んでくれて、あまり極端な役割をする必要が無くなれば、私自身もすごく楽になるという事実があります。もっと感情を感じて出すことにOKが出せれば、チャイルドもほかの人格も、私自身も、みんな楽になります。

そんなことを考えているとき、賞を取ってロングランを続けている映画、あれです…Dで始まるとっても長い映画。実はもう Amazon プライムで購入できたので、わざわざ映画館に行かずとも、家のリビングで観ることができました。

ネタバレにはならないと思うのですが、その中でも分裂した人格のことが出てくるんです。びっくりしました。それほど身近なテーマとして取り上げられるようになってきたということ。また、その仕組みが分かってきたということなのでしょう。

これは育てられた環境が子供に与える影響が大きく、いわゆる発達性トラウマに繋がるという話。日本でも、教育や家庭環境との関わりは大きくクローズアップされてきています。そしてアメリカなどから、それへの取り組みはどんどん進んでいます。

なんと!もうすぐ五月になりますね。

その前にゴールデンウイークです。今年は10連休という方も多いのでは?コロナもまだまだ流行っているようですから、近場でちょっとという方も多いのでしょうか。

 

ここでお知らせです。

5月4日から5日に、阿佐ヶ谷の産業商工会館で占いのお祭りをやります。日本でも貴重なカバラを勉強する魂の学校『フィリング』主催で占いのお祭りを開催します。当日は入場料で二日間有効。カバラ関係の翻訳本、手作り製品などの出品や中古品の販売もあります。気が向いたらふらっと遊びに来てください。(ホロスコープと紫微斗数以外の占い以外は予約不要)

 

お茶とお菓子を用意しています。

秘密の学校やカバラの話などもできるかも♪

くわしい案内はこちらです。

『見てもらい放題』