仮面ライダー響鬼・異伝=明日への夢= -3ページ目

被災地の方に捧ぐヒーロー達のメッセージ

 まずは未曾有の混乱で尊い命を散らした東日本の方々に哀悼の意をささげます。
 このブログを通じて、知り合った東日本の方々の安否が案じられて仕方がありません。
 私は被災地から離れた九州に在住しておりますが、募金などでささやかながら援助を計画しています。

 このブログなどで知り合った、被災地の方々の無事を祈っています。

 さて、いまツイッターでは@tokusatsuheroアカウントで、ヒーロー番組に出演した皆様から激励のメッセージが続々と寄せられております。
 その一部(響鬼関連の方々)をご紹介したいと思います。

 http://twitter.com/#!/tokusatsuhero

被災地の少年、少女。今きっと苦しい思いをしてるよな。辛ければ、泣いてもいいよ。涙をこらえたりなんてしなくていい。ただ、自分の心だけは強く持ち続けてくれ。君たちが強くある姿、きっと周りの人たちの助けになるからな。俺も頑張るから。シュッ! 仮面ライダー響鬼より

辛いことがあって泣きたいかもしれない、そんな時はどうかひとりでガマンしないで! 君はぜったいにひとりじゃないから、みんなが応援してることをわすれないで! 君たちの頑張りに、僕は勇気をもらってるんだ。みんなで一緒に乗りこえよう! @仮面ライダー響鬼/明日夢 栩原楽人

みんなひさしぶり!イブキだよ。いまこそみんなのきたえたせいかをみせるときだ!まわりにこまっているひとやゲンキのないひとがいたら、はげましたりたすけてあげよう。みんなでちからをあわせてこのピンチにたちむかうんだ!ぼくもおうえんしてるよ!!@イブキ/仮面ライダー威吹鬼

みんな、今は辛いだろうけど、どうか負けないで!人は傷つくたび、倒れるたびに強くなれる。僕も一緒さ。まだまだ現役、今でも戦い続けているよ。この苦難を乗り越えた先には、きっと希望があるよ。だからまた、笑顔で会おう!約束だよ。@仮面ライダー裁鬼

じめんがおおきくゆれただろう?あれは、わたしがあらたにつくりだした、マカモウのしわざだよ。こんどのマカモウは、鬼どものおんげきがきかない。おまえたちの、わらいごえというおんげきだけが・・・ここまでいえばわかるだろう?さぁ、おまえたち、わたしにかってみろ。@仮面ライダー響鬼/童子

番組は違いますが、一番ツイートしてくださっているのがこの方。

俺とみんなで約束をしよう。俺は絶対に君たちのことを守る、だから君たちも絶対に諦めない、一緒に戦うって約束してくれ!・・・契約完了!安心して眠ってくれよな!@仮面ライダーゼロノス/桜井侑斗 中村優一
昨日はしっかり眠れたか?俺も嫌いなしいたけ食べて頑張ってるぞ!辛くなったら、今までにあった楽しいことを思い出してみるんだ。過去が希望をくれるはずだ!@仮面ライダーゼロノス/桜井侑斗役 中村優一
みんな、元気か?俺とデネブも頑張って戦ってるが、もう少し時間がかかりそうだ。頑張れよ!これだけのヒーローが戦ってんだ!心配すんなよ!!@仮面ライダーゼロノス/桜井侑斗
ぜったいにあきらめるなよ!きみたちのたいせつなひとはきみたちのてでまもるんだ。さいしょにいっておく!おまえたちはかーなーりつよい! @仮面ライダーゼロノス/桜井侑斗

 
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明日夢君変身体リデザインとS.I.C.の鬼さんたち

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現在ブログTOP絵と同時に、明日夢変身体「暁鬼」のデザインをしこしこ描いています。
 流石に最初にデザインしてから、色々アラも見えてきましたし。
 それと敵側の「邪鬼」を初めとする「黄泉帰りの鬼達」もデザインやら設定をこしらえねば。

 それとS.I.C.改造して『俺版鬼』造ろうかなと押入れ開けてびっくり。
 ショップ販売品は勿論、限定版からヤフオク等で購入したジャンク・単品、それにアメンバーのじゅるんさんからいただいた「京介変身体」も含めてたら関東十一鬼衆どころか30人分くらい鬼さん達が居ました(;´▽`A``
 
 最近はヤフオクでもS.I.C.響鬼シリーズはそう高く無いのですが……
 ちと買いすぎたかと反省です。
 
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弐の段 伍 『其々の夜明け=後編=』

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「じゃぁ お前何も覚えてないんだな?」

 隣を歩く京介の言葉に、明日夢は暗い顔で頷いた。
 朝食もとらず、今は京介と連れ立って登校しているのだが、その心情といえばまるで雪が降る直前のように寒く重苦しい。
 なによりも京介から、ひとみも一緒にさらわれ、そしていつの間にか家に帰っていた、という事を聞かされて、不安はいや増すばかりだった。

「でも、鬼が魔化魍と一緒になって襲って来てたなんて……」

 道すがらあらましを京介から聞いた明日夢が、信じられないという風にかぶりを振る。

「ああ 俺もイブキさんから聞いて驚いた。しかもその鬼は10年前に『祓われ』ていた──つまり、死んで、いるんだ」

 そういう京介の表情も、困惑と僅かな怖れが見え隠れしている。

「死んだ鬼が生き返って、魔化魍を操っていた……一体何がおきてるんだろうな」

 京介の疑問も、今の明日夢の耳には半分も届いていない。その理由は──

「それに、お前の手その刺青……正直気になる」

 手袋とリストバンドで隠している明日夢の手を指差し、京介は興味と不安がない交ぜになったような表情で覗き込む。

 そう、確かにあの時は異常だった。
 まずひとみが意識不明になり、明日夢もまるで纏わりつくような邪気に襲われた。
 鬼でも無い、ただの『人』である自分達がなぜ。

「どっちにしても、お前達になにがあったか知りたいって事務局長が言ってた。
 だから学校が終わったら二人とも『たちばな』に来てくれって」

「うん 俺もそれ考えていた。もしかしたら、この刺青とか短刀のこととかも分かるかもしれないし……」

 そうこうしている内に、学校の校門が近づいてくる。
 そしてその校門の前には、見知った小柄なショートボブの少女が、心配そうな表情で寒そうに立っていた。

「! 安達君」

「……あきらさん」

 あきらは弓から放たれた矢のように、明日夢たちに駆け寄ってきた。

「大丈夫ですか? その、具合とか悪くないですか?」

「うん……具合は悪くないんだけど」

 明日夢はそう答えて、しばし躊躇した後、右のリストバンドと手袋を脱いであきらに見せる。

「……気がついたら、こんなものが」

 あきらは怪訝そうな顔で、その手をじっと目を細めて見つめた。

「……なんですか? これ。なにか薄っすらと痣みたいなものが」

 うっすらと?

「おい天美。 お前目でも悪くなったのか? こんなにはっきり見えてるのに」

 一瞬明日夢と顔を見合わせた京介が、何を言うのかとばかりにあきらを責めるような口調で問うが、当のあきらは困惑と憤りを浮かべて京介に言い返す。

「じゃぁ 桐矢君にははっきり見えているんですか?」

「ああ 梵字か鬼文字か分からないけど、そんなものが見える」

 どういうことだろう? 京介と明日夢にははっきり見えるのに、あきらには薄っすらとした見えないという。
 
 3人は困惑したように明日夢の手をまた見つめた。

 その時だった。

「おはよう! みんな!!」

「持田!?」

 声の方を見ると、スカートを翻してひとみが明るい笑顔で駆け寄ってくるのが見える。

「あきらちゃん、明日夢君。 昨日は迷惑かけてごめんね」

 屈託のない笑顔には、昨日の不安定な様子は欠片も見当たらない。いつもの明るいひとみだ。

 だが、その顔を見て、明日夢と京介は心臓が飛び出さんばかりに驚いた。

「持田……おまえ、その額」

 そこには、明日夢の手の甲と同じく、鬼の顔にも似た紋様が刻まれていたのだ。
 だが──

「あ、これ? やだな やっぱり目立つ? うーん……どこかにぶつけちゃったのかな。
 そんなに酷い? この痣」

 当のひとみは、まるで化粧でも落ちてバツが悪くなった女性の様に、そう酷く気にしていないような気軽さだった。

 思わずあきらを振り返ると、彼女は困惑したように小さく頭を振っている。
 やはり明日夢の紋様同様、はっきりとは見えない、ということだろう。

 そんな奇妙な困惑と緊張感漂う4人に、さらに一人の少女が声をかけてきた。

「おっはよー! 今日も仲がいいねぇキミタチ」

「あ ヨッコちゃん。おはよー!
 ところで、ねね ヨッコちゃん。これ目立つ?」

 ヨッコちゃん。吉田洋子という名のクラスメートに、ひとみがトコトコと駆け寄って、前髪を掻き揚げて額を見せる。

 だが、吉田は

「……相変わらず広いおでこだねぇ。 目立つといえば目立つけど、それがどうかした?」

 ──まるで、見えてないようだった。

 そんな更なる事実に、明日夢と京介そしてあきらは驚愕にも似た面持ちで顔を見合わせた。

 そしてしばし思案し、意を決して、明日夢は吉田に聞いてみることにした。

「ところで吉田さん、これ見える?」

 そうして手袋とリストバンドを外して、吉田の前に晒してみる。
 そして帰ってきた答えは──

「見えるって言えば見えるよ? ちゃんと手がついてる」

 何を言い出すのかと、吉田は流石に怪訝そうな表情を浮かべた。

「ってか 相変わらず女の子みたいな手だよね~安達君」

「あの……痣とかそんなもの、見えない、かな?」

「あ~ なんか怪我でもしたの? でも全然見えないよ?
 綺麗な手でうらやましいね、この野郎」

 けらけらと笑う吉田を見て、明日夢はなんとなく確信めいたものを感じていた。
 つまり今の状態から考えるに、少なくとも『鬼』かそれに近い者には見えて、普通の人間には見えていない。
 京介とあきらで見え方が違うのは現役の鬼か、かつて鬼に近かったものの差ではないか──


 ちょっと待て


 なら、はっきり見えている自分はなんなのだ?


 そう考えた時、怖気に近い悪寒が明日夢の背を走った。


 思わず茫然となった明日夢の耳に、予鈴のチャイムが遠く聞こえてくるが、どこか現実味が無い。
 そんな明日夢をひとみの言葉が現実に引き戻した。

「あ ほらほら みんな急ごう?」

 あでやかな花の様な笑みを、顔一杯に浮かべたひとみに誘われるように、明日夢は校門をくぐった。






 これが 少年達と少女達の 永い冬の始まりだった。


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