昨日、今日と手に入れたばかりのケンコー・トキナーのSE102のテストを行いました。まずは今日撮影したばかりの北アメリカ星雲(NGC7000)です。
2019年10月10日
ケンコー・トキナーSE102(BORG7885(×0.85レデューサー)装着・焦点距離425mm・F4.2) SXP赤道儀
KOWA LM75JC+M-GENでオートガイド
カメラ:ASI1600MM-Pro フィルタ:ZWO31mmフィルタ
GAIN: 350 冷却温度:-15℃
露出時間:Hα 300秒×4枚 (合計20分)
ステライメージ7・NeatImage8・PHTOSHOPCCにて画像処理(トリミングなし)
モノクロ冷却カメラとHα(7nm)といういつもの組み合わせで20分露出しました。雲が出てきてしまい、4枚で切り上げる羽目になりましたが……想像以上によく写りました。これが大口径屈折の威力なんですね。67FL(255mm・F3.8)やFC-76DC(417mm・F5.5)で撮影した時とまるで違います。
こちらは昨日撮影したIC1318……はくちょう座サドル周辺の散光星雲です。
2019年10月9日
ケンコー・トキナーSE102(BORG7885(×0.85レデューサー)装着・焦点距離425mm・F4.2) SXP赤道儀
KOWA LM75JC+M-GENでオートガイド
カメラ:ASI1600MM-Pro フィルタ:ZWO31mmフィルタ
GAIN: 350 冷却温度:-15℃
露出時間:Hα 60秒×8枚 (合計8分)
ステライメージ7・NeatImage8・PHTOSHOPCCにて画像処理(トリミングなし)
こちらはわずか8分でここまで写りました。
一連の撮影には、BORGのレデューサー(7885・×0.85レデューサー)を使用しています。APS-Cまでしか使えませんが、焦点距離250mmから500mmまで対応しており、今回も良好に補正しているのが分かると思います。
四隅に歪みがあるのはレデューサーのせいではなく、接続の関係で光路長が約1.5mm長くなっているのが影響しているからだと思われます。光路長がピッタリ一致するカラーCMOSカメラで撮影すると下記のような感じになります。
2019年10月9日
ケンコー・トキナーSE102(BORG7885(×0.85レデューサー)装着・焦点距離425mm・F4.2) SXP赤道儀
KOWA LM75JC+M-GENでオートガイド
カメラ:ASI1600MC-Cool フィルタ: IDAS LPS-P2(52mm)
GAIN: 350 冷却温度:-15℃
露出時間:30秒×8枚 (合計4分)
ステライメージ7・NeatImage8・PHTOSHOPCCにて画像処理(トリミングなし)
アンドロメダ座のベータ星・ミラクとその隣にある系外銀河NGC404「ミラク・ゴースト」です。アクロマート鏡筒にも関わらず、青ハロはほとんど発生していないのが分かると思います(ただ全体的に黄色くなってしまったので補正しています)。BORG7885はアクロマートの青ハロを打ち消す効果があると確認していましたが、SE102でも効果があるようです。
ちなみにSE102とカメラの間は下記のように接続しました。
SE102・2インチ接眼部⇒BORG・50.8→M57/60AD(7425)⇒BORG・0.85×レデューサー(7885)⇒BORG・カメラマウントEOS(5005)⇒(EFマウント→Tマウント変換アダプター)⇒カラーCMOSカメラまたはフィルターホイール&モノクロCMOSカメラ
この組み合わせで余裕でピントが出ました。もしかすると、クローズアップレンズをレデューサーに転用すればもっとF値を明るくできるかもしれません。