AAOでIC1805「ハート星雲」を撮影してみました。AOOではなくAAOです。
2019年10月16日
ケンコー・トキナーSE102(BORG7885(×0.85レデューサー)装着・焦点距離425mm・F4.2) SXP赤道儀
KOWA LM75JC+M-GENでオートガイド
カメラ:ASI1600MM-Pro フィルタ:ZWO31mmフィルタ
GAIN: 350 冷却温度:-15℃
露出時間:Hα・OⅢ 各300秒×18枚 (合計180分)
ステライメージ7・NeatImage8・PHTOSHOPCCにて画像処理(トリミングあり)
鏡筒はすっかりお馴染みになった大口径アクロマートSE102です。HαとOⅢを各90分ずつ、合計3時間露出しました。ハート星雲はこんなに派手な姿だったと初めて知りました。
今回は処理を変えてみました。実は最初、RにHα、GとBにOⅢを割り当てるAOOで処理したのですが、Hαで撮影した部分がよく表現できず、貧相で仕方ありませんでした。かといってHαのみで処理してもモノクロになる上にOⅢが無駄になってしまいます。そこで思いつき半分、RとGにHα、BにOⅢを割り当てて処理したところ、下の画像のようになりました。
見違えるほど立派になりましたが、RとGが混色してY(黄色)になってしまいました。このままでは見栄えが良くないのでフォトショップの「色の置き換え」ツールで黄色を赤色に置き換えたのが、最初の画像です(画像右側にあったアンプノイズも同時に消去しました)。
そんなわけで今回の写真は疑似カラーとなります。AOOやAAO自体が疑似カラーみたいなものですが、再現性が無いという意味ではやはり邪道じみていると思います。でもまあ、この方法ならば長時間露出も無駄にならないので、今後も試してみたいと思います。
なお、今後も「色の置き換え」を使用した場合はその点を明記した上でアップします。
それにしても、いろいろ試してみるものですね。AAOがこんなに面白いとは思いませんでした。