会津高野山八葉寺 冬木沢詣りのブログ【公式】

会津高野山八葉寺 冬木沢詣りのブログ【公式】

福島県会津地方の「会津高野山八葉寺」は、夏になると「冬木沢詣り」で賑わいます。「冬木沢詣り」は毎年8/1から8/7までの一週間。公式HPで伝えきれない、こまかい情報を中の僧侶からお届けいたします。

令和6年の冬木沢詣りも、本日から無事に始まりました。

近年は、空也上人の開山堂(R4)閻魔大王の十王堂(R5)と、毎年のように再建ラッシュが続いていました。

本年は、10年間仮堂だった奥の院を再建しました。


奥の院には、下の写真のように、参詣の皆様により、亡き人をお迎えする印である経木塔婆が、本尊様の左右に並んで立てられています。

冬木沢の奥の院は、お迎えのしるしを立てるためのお堂として、大切にされてきました。これからもその役割を果たしていければと思います。



このように立てられた塔婆は、毎日午後1時からの法要のためいったん集められ、法要の場に移されます。そして法要の中で、僧侶が塔婆に記された故人の名前を読み上げ、供養されます。





お塔婆に記された故人のお名前を、このように、一枚一枚、一人一人、読み上げていきます。

ですので、読みやすい字だと助かります(笑)。


福島県も今日ようやく梅雨明けして、明日からは気温も上がるようです。

明日以降語予定の方は、熱中症にお気をつけてお詣りください。



今日は前日準備ということで、各地から僧侶がたが集まり、暗くなるまで準備に勤しみました。

近年は梅雨明けが遅くなり、本日も朝方に強い雨がありました。

昔は7月下旬に雨の心配をした記憶があまり無いので、こういう時に環境の変化を肌で感じます。ともあれ、湿気の高い中、汗をかきながら準備を終えました。



心なしか、写真も湿度高めな気がします(加工なし)。


冬木沢詣りは、亡き人をお迎えする会津の大切な行事です。

8/1から8/7まで、会津高野山でお待ちしています。


なお周囲を見て確認したところ、駐車場もそれほどぬかるんでおらず、ストレスなく駐車できそうです。

明朝は5時から開門で、駐車場から山門まで「100円タクシー」が運行しています。ぜひご利用ください。





ここ数日すごい猛暑で、いよいよ夏本番といったところです。
今日は布団を干し終わったところで、夕方から雷雨となり、ちょっとギリギリでした💦

さて今日は、新しい奥の院に新しい扁額が掲げられました。
梵字三文字で、左から「アムリタ(amṛta)」と読み、「甘露」を意味します。
恥ずかしながら小生が揮毫しました。製作は㈱天狗堂さんです。

奥の院のご本尊は阿弥陀如来さまです。阿弥陀如来さまを讃える「阿弥陀如来根本陀羅尼」には、この「アムリタ」が10回も出てきます(この場合、伝統的に「アミリタ」と発音しています)。よって阿弥陀さまのお堂の扁額にふさわしいと思い、「アムリタ」とした次第です。

また、その奥の院への階段は、以前から「手すりがほしい」との要望が絶えませんでした。諸事情でなかなかそこまで手がまわりませんでしたが、ようやく本年、設置となりました。お待たせしました。

安心してお詣りください。
令和6年の冬木沢詣りのちらし(画像)です。
情報が詰まっておりますので、来山を検討されている方はぜひご覧ください。ちらしの現物(紙)は、7/25に折込される予定です。
なお印刷を希望する方は、下記の金剛寺HPのリンクから移動してください。移動先でPDFデータのダウンロードが可能です。



金剛寺HP中の八葉寺のページ
平成26年、老朽化のため、旧奥の院を取り壊しました。
発掘調査を待ちながら、仮のお堂で9年ほど過ごして参りました。

その間、先に庫裏や開山空也上人堂・閻魔堂の再建に先を越されましたが、
このたび、国の「歴史的観光資源高質化支援事業」の対象となったことで、ようやく奥の院再建のめどがたちました。

今年の祭礼後に、本尊さまや五輪塔以下、全ての荷物を運び出し、10/18に仮堂の取り壊しを開始しました。そして本日10/23は地鎮です。写真はその風景です(どうやっても写真が90度左に転んでしまう…)。

その後、順調に基礎工事が進みました。これは11月の写真です。

下は、年が明けて令和6年の4月末の写真です



6月からは、細かい工事や、別の場所で保管していた五輪塔を並べ始めました。


今は仕上げの備品などを揃えています。新しくなった奥の院に、ぜひお詣りください。

令和5年の冬木沢詣りは、本日をもって終了しました。

参詣の皆さまは、お盆に亡き身内がお帰りするのに先立って、会津高野山までお迎えされました。

これにて準備万端で、お盆(一般的に8/13〜16)にのぞまれると思います。


お盆は、死者と共に数日過ごすことで、あらためて生きる力をいただく特別な期間です。

亡くなった身内は必ず皆さんの心身の中で生きています。

そのことを確認するのがお盆と言っても過言ではありません。


冬木沢のお堂は、来年まで再び眠りにつきます。

よいお盆をお過ごしください。




今日は日曜日。

早朝から家族一同での参詣が多く見られました。


(境内の五輪塔にかかるあじさい)


お詣りの皆さんのほとんどが、経木塔婆を購入して、亡くなった身内の氏名を書きこみます。

そしてその経木塔婆を当寺に立てて、「お迎え」のしるしとします。


そのように立てられた経木塔婆は全て、毎日午後1時から、当山僧侶により氏名を読み上げられます。

塔婆を立てた参詣者は、立てると帰路につきますので、実は氏名が読み上げられていることを知らない方もいます。

正午すぎにお詣りになられた方は、タイミングよくこの読み上げに遭遇することになります。

(経木塔婆に書かれた氏名を一枚ずつ読み上げる僧侶たち)


今年の祭礼もあと1日。

気をゆるめずに。


今日は最高37℃の中、空也念仏踊りが行われました。

コロナの2020年・2021年は極略で行いましたが、昨年から正常に行なっています。

酷暑の中で踊られた皆さん、見物・参列の皆さんも、お疲れ様でした。

たくさんの人が集まるのを見て、いよいよコロナ明けを実感しました。



さて明日は日曜日。朝の8時から正午まで、100円タクシーが運行されています。

駐車場から山門までは200mほどですが、きついと感じたらぜひご利用ください。

本日は平日にも関わらず、多くの参詣者で賑わいました。

話を聞くと、やはり身内が新盆を迎える方が多かったように思います。


さて明日は「空也念仏踊り」です。

午前10時から、境内の開山堂(空也堂)の御前で行われます。

下の写真の円が、踊りの輪の動作線になります。


明日の10時前後は混雑が予想されます。

集落内への車の進入はご遠慮ください。

また、境内では飲み物を販売しておりません。

暑い中で熱中症にならないよう、飲み物をあらかじめ準備の上で参詣してください。

よいお参りを。

なお別件ですが、あさっての6日(日曜)も「100円タクシー」を運行します。

時間は午前8時から正午までです。

足に自信のない方はこの時間帯をお勧めいたします。

3日目は晴天で、しっかり暑さが戻ってきました。

初日早朝の大雨で断念した人で、今日あらためて来たという人も少なからずいらっしゃいました。

とはいえ平日なので、基本的にゆったりした空気が流れていました。

ここのところ夕方になると雨雲が発達したりしますが、今日は綺麗な夕焼けでした。


極楽浄土は西方にあると経典に説かれます。

死者を迎えてくれるというご来迎の光も、このようにきっときれいなんだと想像します。

明日は中日。お詣りの際は熱中症に注意して、水分を持参することをお勧めいたします。