こんにちは、たかだ鍼灸接骨院です。
本日はツボとは何かを書いていきたいと思います。
ツボの数は全身で670個あるといわれています。一つ一つに名前があり、体の各器官に関係しています。東洋医学ではツボを触ったり、刺激したりすることにより、体の異常をみつけることができます。
ツボは東洋医学では『経穴』(けいけつ)といい、病気の問いに反応の表れやすいツボを刺激すると効果的だといわれています。
また、人間には14本の経絡(けいらく)が通っていて、経絡上にあるのがツボです。この流れが滞ると体調が崩れたり、痛みなどの原因となっています。経絡には東洋医学でいう『気』や
『血』が流れているを言われています。その気と血がスムーズに流れていると健康が保たれます。ツボを刺激することにより、体調を整える効果もあります。
これをわかりやすくするために、駅と線路でよく例えます。
経穴 = 駅
経絡 =線路
です。
東京駅(というツボ)に問題が起きて機能しなくなったとします。東京駅は山手線・中央線・東海道新幹線などが通っていて、主要な位置にあります。毎日たくさんの人(気・血)を輸送し、業務が滞らないように流れる必要があります。そこが機能しなくなります。
はじめは東京駅の問題だけで済みましたが、復旧見込みが立たないため、線路を伝わって山手線が機能をしなくなってしまいました。
そのうちに東海道新幹線にも影響が出てしまい、浜松駅の新幹線ホームには人があふれ、ごった返し、ホームから落ちる人、パニックになる人、窓口に詰めかける人…浜松駅も機能しなくなってしまいました。(あくまでコレはたとえ話です)
このような状態になってしまったら、以下のような治療方法、『経絡治療』があります。
①対症療法
このような時、浜松駅に人員を送って、何とかトラブルを解消しようとする・・・ともかく名古屋までは行けるようにできないかなど・・・これが対症療法です。「この痛みさえとれれば」というのはこのことです。これは根本の解決になっていません。まさしく「対症=その場しのぎ」の方法といえます。
②根本治療
原因である東京駅を治さずに、問題が派生した浜松駅だけを何とかしても、またしばらくすれば浜松駅はストップしてしまうことでしょう。根本の東京駅を治すこと、それが根本治療です。
③経絡治療
いざ、東京駅のトラブルを解決しようとなったとき、東京駅は大変な状態で手が付けられない。だったら東北線は上野駅で・中央線は神田駅で。という風に周りの駅に機能を振替してもらうことで問題の東京駅も少しずつ楽になる。これが経絡治療です。
つまり、問題の痛いところだけが治療のツボではないのです。一見関係のなさそうな、遠く離れたところにもその症状を治療できるツボがあるのです!!