グバイ。
一年半ぐらい前から書きかけていた文章がありました。
捨てました。
何を書いていたのか、あらすじのようなものは覚えていますが
詳細までは、はっきり思い出しません。
とにかく要らないと思ったから、捨てました。
もう自分で読み返すことはないでしょう。
もう続きを書くこともないでしょう。
だから開かずに削除、完全に抹消。
ああ、すっきりした。
グバイ、駄文。
グバイ、夕暮れ。
グバイ、8月。
新しいトースターの横に、焼く時間の目安が載っています。
「トースト 2~3.5分」とあったので、
レーズン食パンを2枚並べて2分にセット。
かなりけたたましく「チン!」と鳴るのですが、
それ以前に香ばしく・・・いや、ちょっと焦げ臭いような気がしたのです。
そして2分が経過。
とっておきのレーズン食パン、すでにキツネ色とは言えない黒さでした。
3.5分焼いたら、炭になっているだろうなぁと思います。
機械の表示にはだまされないぞ。
炊飯器の水分量もしかり、
私好みの加減は、経験によって見出されるのです。
ミンミンの年
おはよう。
こちらは今日も朝から、ミンミンゼミが絶好調です。
「このところアブラゼミばっかりで、ミンミンいわないね」と
ここ数年、夏が来ると気になっていたのですが、
でもよく考えると蝉の一生は地中にいる時期が長いので
もしも今年、ミンミンゼミがやたら多いならば
7年ぐらい後も同じように、やたらミンミンいう夏が来るという訳ですね。
さらに言うなら、その数年前に
私は再び「このごろミンミンいわないなぁ」とぼやくのでしょう。
今年の7年先に、また町中が騒々しくミンミンいうのだと思うと
無意識に、掛け算7の段が口から出てきました。
一生のうちに、あと何度ミンミンの年が迎えられるのか、考えたからです。
その頃私たちは何をしているかな?とも。
ひとまず次のミンミンの年が来たら、
一人でいても、ふたりでいても、何人でいても
私は、「今の私たち」のことを思い出したいと思います。
ちっともロマンチックでなかったのに
なんとも言えない幸福に満たされていた一日や
(世間ではそれを「日常」というのでしょうか?)
ひとたび人ごみの中に入れば、「ありふれた光景」にまぎれてしまう
私たちの小さなチームのことを、思い出したいと思います。
せすじ
一緒に歩いているときに、
時々あなたは私の姿勢を正す。
肩をすくめるように猫背になったカーブの鎖骨あたりを、
表と裏から、ギュッとまっすぐに戻してくれる。
ああ、また、ゴメンね。
そう言いながら私は、実はうれしくて仕方ない。
私の身体を挟んでいるその掌がとても好きで
背筋が伸びたときに入ってくる呼吸が楽で
さっきよりも高めの角度から見える世界と
あなたがとても素敵で。
そうしたほうがいいに決まってる。
そうしたほうが、すてきに決まってる。
だからまた私の背中が丸くなっていたら
何も言わず、ギュッと、まっすぐに
直してね、お願い。
くすくす
寝ているとき
君はときおり声を出して笑う
どんな夢を見ているの?
楽しそうでいいね
登場人物に僕もちゃんといたか
聞いてみたいけど
「嘘、笑ってないもん」と
唇をとがらせる
嘘じゃないよ
だけどまぁいいか
君のそんな一面を知っているのは
とりあえず外ならぬ
僕だけだと思うから
いろんなこと
着信、親友からだ。
前に会ったのはいつ?たしか寒い頃だったよね。
…なんて思いながら受ける。
「ひさしぶり~、赤ちゃん生まれたよ~」と、病院から。
ええー!?妊娠していたことすら知らなかったんですけど!
そんな具合でも、私たちは親友です。
私だって、かなりご無沙汰してるのでお互い様(笑)
何はともあれ、おめでとう。
あなたがママかぁ。
本当にいろんなことがあった。
まだ、あるのかもしれない。
琉球硝子の中に入った空気の粒みたいに
ゆらゆらと照らしだされる対になったモノゴトと
命も時間も繋がっていく不思議をぼんやり見遣る。
キャンドルとアイスコーヒーとDidoで充電。
夜に合う音楽は、運転中は不向きです。
愛おしい明日を、優しい気持ちで迎えられますように。
光
たった今、短い夢をみた
白っぽい世界で
子どもたちと輪になって遊んでいる
あなたがいた
私も近寄って何か話したけれど
あなたはまたしても逆光の中で
眩しくきれいな世界を
背負っているように見えた
朝なのか夜なのか時間もわからない
ただどこまでも
霞むほど白く照らされた空間で
私はやっと気付くのです
光はあなたが放っていたのだと




