恋愛小説家 -35ページ目

27日(仮)

 
業務連絡。

ネット工事が27日になりそうです。
(しかも午前中に来るのかも不明

えー!?まだ1週間も先ですよ。
もう、タイヘン…


やむなし、USB持参でネットカフェ、
または知人宅に駆け込むか。
困難ですが、ともあれ日程が分かっただけマシです。

メールが不通になって戻ってくるという方、
納品データをお待たせしている皆さま、
新規で何か送りたいという方、
本当にすみません。

お急ぎならば携帯が確実です。

不都合、不通、不条理。

 
ごろ寝して気付く
「ああ、天井ってこんな模様だったんだ」

汗をかき気付く
「毛穴いっぱいあるんだなぁ」

今日だと聞いていたインターネット工事日。
音沙汰ないので問い合わせましたが
「未定」だなんて、かなりブルーになりました。
ああ恨めしい盆休み。

相手にとっては知ったこっちゃない話ですが
仕事どうするよ、です。
ダメならダメと連絡もしないで職務怠慢ですよ。
いよいよネットカフェデビューでしょうか。

富士山の夢を見ました。
山頂を目指すのは、近道のない一歩の積み重ね。
何かの暗示のようでもありましたが。

時間をかけて
少しずつ足場を固めるしかありません。

…にしてもネット不通は厳しい。

マイライフ

買い物ときままな料理。
黄色い服を久しぶりに着たら
皿洗いまで楽しかった。

静か。

キャンドルたくさん、
マッチを擦る煙たさもいい。
天井ゆらゆら、透明な水の中にいる魚。

言いたいことが多過ぎ、
でも惰性で黙ってしまう。
創作したい。

また帰ろう
窓から月が見えるなら
明日も晴れるはず。

残暑お見舞い

お気に入りに囲まれ
畳にごろ寝、扇風機の回る音、
あらためて知る夜の静かさ。

東西南北、風の通る部屋にて。

西に黄色いものを置くと
金運が良くなると聞き
ゴッホの「ひまわり」を飾りました。

「ひまわり」のモチーフは何枚も描かれていますが
ポスターはフィラデルフィア美術館のものです。

エントランスの階段を駆け上がり
「エイドリアーン」と叫んだフィラデルフィア。

金運云々は関係なく、画家の魂を感じる
大きなひまわりと
それから、写真をいくつか掲げたいと思います。

ホームワーク


駅のホームで両足を蚊にさされました。
ああかゆい。

来週にかけ、インターネットが不通になります。
伴いまして、前倒しの納品がバタバタ。
オンラインで対応する仕事は対策を思案。
どうしようもなかったらネットカフェにでも行きますかね。

物理的にオフラインな生活はどんな感じでしょう。

読書したり、音楽を聴いたり、
お月見したり、ビールを飲んだり、
アロマやお香を焚いたりするのでしょうか。

物思いに耽るのかもしれません。
仕事や創作をするのかもしれません。
手足を伸ばして、しばらく眠るのかもしれません。

くしゃくしゃ

半端な時間に食べるご飯につきあわせてごめんね、

でもありがとう。ちゃんと食べなさいよって、ありがとう。
 

いつも街はきらびやかで

美しい人が、上等な服が、高級な物がたくさん溢れています。

どれも「いいね」と思いますが、「いいな」と思ったことはありません。

私たちは、普段着のまま

けれども気に入ったものに身を包んで

心に花を一輪挿したような、よい気持ちでおります。

 
食後に、熱いコーヒーを飲みながら

楽しそうな計画ごとをいろいろ話していました。

夏や秋や冬、そういったつながっていく季節について

鬼が笑うほど考えを巡らせるのは、愉快なことです。

 

その束の間、私は見てしまいました。

呆気にとられるぐらい、ため息がでるぐらい

くしゃくしゃに笑っていた、あなたの笑顔。

あまりにも無防備なくしゃくしゃぶりに

ふふ、笑ってしまいました。

「愛されている」という、あたたかい気持ちが

指先に血が巡っていく速さで、じんわりと胸に広がっていきました。


窓際の明るい席で、眩しさに肩の力が抜けていく。

泣いてしまいそうでした。

 

本当に素晴らしいことは、物質的な幸福ではなくて

目の前や指の間をすり抜けるように、

僅かな瞬間に通り過ぎていってしまいます。

見逃したくありません。聞き逃したくありません。

精一杯に感じていたいです。

 
驕ってはいけません、けれど心に花が一輪だなんて嘘でした。

くしゃくしゃ笑顔のあなたと、泣きそうな私は

普段着のまま、満開の花吹雪の中に

手をつないで立っているような気がしました。

 

私には、私にしかない「たからもの」があるから

胸を張っていられるのでしょう。光栄なことです。

愛おしい気持ちを

今日も明日も大切に

たいせつに、生きていきたいのです。







I dream.

恋愛小説家


どんな夢をみている?

子どもの頃の夢は叶ってる?


私は物分りのよい子どもで

あまり夢らしき夢を抱かなかった

やりたいことがあったとしても

動き出したら夢は目標になってしまうし

本当に叶いっこないことを

夢というのだと思っていたから


けれども今ひとつだけ

夢に描きたいことがある

それは目標とはちがうもので

待っていても叶わないことで

困ったことに私1人じゃ叶えられない

 




Bridge Over Troubled Water

恋愛小説家

 

たとえば写真や手紙の整理をするなら

いちいち開いて没頭しないで

さっささっさと次へ進むべし。

シュレッダーは常にONで

立ち止まらずに。


まあでも、そんな風にできやしないから

これまで通りの私なのでしょうし

なかなか掃除は進まないのです。


がんばりすぎずにがんばる。

やってるんだかやってないんだか判り難いけど

実は一応やってます、ぐらいの

「開店休業風情ただよう店」みたいな感じで

肩の力を抜いて行きましょうか。


Bridge Over Troubled Water

君が荒れた川を渡るならば

僕が横たわり橋になってあげる


そんな愛の歌に

ささくれ立った心を撫ぜられました。

 


ドコナニ

 

どこに行って何をするとか

どこかに行って何かがしたいとか

はっきり決まっていたり

漠然としていたり

どっちでもいいひとでよかった

それだから私はとってもラクだし

とっても楽しいんだと思う

 

3つのめがね

最後の家族旅行のことを憶えていますか?

 

大人になってからも、母や姉弟と

箱根あたりに行ったりすることはありますが

「全員そろって」というものはいつだったか。

 
最後の記憶は確か中学2年生の夏休み。

一泊二日で出かけた千葉旅行です。
両親と、当時高校一年生だった姉と、小学4年生の弟と

父の運転する車で銚子へ行きました。
 
おそらく晩夏のことで、犬吠崎の白い灯台にのぼり

貸切状態のさびれた砂浜で海水浴をし、

愛宕山の地球の丸く見える丘展望館をおとずれました。

翌日は銚子電鉄に乗り、2両編成の車両に揺られ
車内で売られていたラムネを飲みました。

取り出せそうで取り出せないビー玉が、光を反射していました。
 
ところで。

この旅行は、1日目の途中から思い出の風景が全部ぼやけています。

なぜならめがねを無くしてしまったからです。

 

海水浴をしていると、砂浜にいた母のサンダルが波に浚われました。

あっ!と慌てて追いかけて、サンダルを拾おうと腰を屈めた拍子に

ぽちゃぽちゃぽちゃと、マンガみたいな音を立てて

母のブラウスの胸ポケットから、めがねが3つ落ちました。
 

父のと、母のと、私のめがねです。

探しましたが、濁った海水に阻まれて1つも見つかりませんでした。

父はわかりやすく不機嫌になりました。

めがね無しでは運転ができやしないと、旅先でめがねを新調したはずです。

そして近視の私は、はっきり見えない世界で旅を続けることになりました。
 
芝山古墳を見ました(いえ、見たような気がします)。

佐倉にある国立歴史民俗博物館を訪れました。
輪郭のはっきりしない世界で、ぼんやり学んだ日本の歴史。

それから旅のお土産に、馬形埴輪のキーホルダーを買いました。

あれを貰って喜んでくれた友人はいたのか?と思うようなセレクション。
 

めがねがなければ生活もままならないため

夏休みの最後の予定は、眼科にかかることになりました。

今のように、安くてオシャレなめがねが手に入らなかった時代に

病院でオーダーメイドした、銀縁の牛乳瓶めがねでした。

 

授業中にクラスメイトのめがね男子と話していたら

「アベックメガネ」と先生に注意されたことが気に入らず

どうしてもめがねを外したかった私は、

コンタクトレンズにしたいと母に懇願しました。

(なんてくだらない理由でしょう)

 

「目の中に入れるなんて危ない。ダメよ!」

さすがに20年も前のこと。

コンタクトレンズはまだまだ少数派で、断固反対していた母は

見積りが終わり、会計をする土壇場になって医師に伝えてくれました。

「この子がコンタクトレンズにしたいと言っているのですが・・・」

この年以降、私はコンタクトレンズをしています。

 

焼きあがった旅の写真を見ると、ほとんど目を細めた顔ばかり。

私たちの3つのめがねには

カニでも住んでくれたらいいなぁと思っています。

 

これが、最後の家族旅行の思い出です。