随想 120915
秋めいてまいりました。
ご縁というのは巡るもので、そういう波が来ているのかもしれません。
昨日は、たった一日でいろいろ起こりました。
大人になってからの親友より出産報告メールがありました。
子どものころからの親友とも今さらfacebookでトモダチ申請。
「つながり」が、具体的に見えるようになった時代です。
だけど、一度深く理解しあえた人とは
目に見えなくても繋がっていられるはずで。
彼女たちにしても、インターバルがどれだけ開こうとも
おばあちゃんになっても続くだろうと感覚的に信じています。
もう一つ驚いたのは、本日打ち合わせに来られた業者の営業さんが
私と同じ高校出身で、しかも一学年上だったということ。
少なくとも2年間は被っていたのね…と同時に蘇る、過去のアレコレ。
よりによって一学年上と言いましたか?
「限りなくLOVEに近いLIKE。でもLOVEは譲れない」
当時片思いしていた先輩の一言がフラッシュバックしました。
それでも、今となっては恋愛抜きのつながりにも
LOVEに当てはまる絆はあるものだと思っています。
(若かりし頃のミスチルにも、そんな曲がありましたが)
いやはやしかし。当時からの知り合いじゃなくて良かった。
小さな世界ですから悪いことはできません(笑)
一方、いつまでたっても自転車マットが入手できず、の図。
すっかり乗っていない折りたたみ自転車を片付けようとしましたが
輪行袋がダメになっていたのでそのまま並んでおります。
けろり
「たまに、泣きたい気持ちになるときもあるよ」
ふうっ、とひと息ついて、彼女は言うのだ。
けろりといつもの笑顔を浮かべたままで。
直接、悲しいことがあったとか、そういうことはないんだけどね
しあわせだって思っているのにさ。
たまに、ぼたぼたっと涙が落ちるの。
疲れているのかなぁ。
生きてるから、そんな気分になるのかな。
漠然と不安になって、息苦しくなって、
誰か・・・って思うの。
誰だか分からないのに。
彼女は「誰に?」と訊きたくなるようなことを言う。
「何で?」と訊ねるべきか、いつもこちらを悩ませる。
それが僕でも、僕のせいでもないのも分かるから
こっちが切なくなるんだ。
「ポッキリ折れちゃったりして」
やっぱり、笑って言うのだ。
このひとはきっと、笑いながら泣くんだろう。
長い目
いつも通っている道、曲がるところ間違えた。
クラクション、3回も鳴らされた。
油断するとため息をついてる。
元気がでないよ、集中力も絶え絶え。
お腹もすかない、感動できない。
考えているようで実は思考停止している。
力が抜けちゃったんだ。
張りつめていた物がブツッと途切れてしまって
弱りきったところ。
笑えない。だけど笑った形を作って笑うのは
いつも笑顔でいいね、なんて
無責任なことをいう人がいるから。
できることからやるしかない。
たぶんそんな日もある。
目の前に、似たようなものが、ふたつあって。
随分長いこと売り場に立って
値札と商品をとにらめっこして
高いけれど、好きなデザインの方を選んだ日は
いつになく贅沢したような気がしてドキドキした。
でも、好きなものを選んだほうが
古くなっても大切にするし、後悔もしない。
年季も傷もいとおしいと思えるんだろう。
この選択は間違いじゃなかったと。
長い目で見ることを
前よりは少し、学んできたんだ。
残暑見舞い 2012
オリンピックが始まった!と思ったら、今夜で終わり。
7月の終わりに観た開会式の様子が思い出されます。
ポール・マッカートニーが、開会式のフィナーレに
「ヘイ・ジュード」を歌っていました。
LALALA・・・のところで大合唱する会場の様子に感動し
思わずラララと口ずさんでいました。
齢70歳のポールさんに心揺さぶられ
まだまだこれから元気出さないと!と背筋を伸ばします。
2週間は、本当にあっという間に過ぎて行く。
オリンピックイヤーはいつも、こんな感じです。
気付けば高校野球の結果も、よく分からないまま
カレンダーはもうすぐ終戦記念日なのです。
お盆休みに入り、普段は渋滞している街中が逆にガラガラで
いつも溢れている人たちは何処へ行ったんだろう?と
この不思議な感覚を、毎年味わっています。
真夏の間は自転車にあまり乗らずにおりましたが
残暑見舞いが終わったら、そろそろ始動します。
メンテナンスをして、新しいルートを開拓しよう。
このところ原稿書きが滞っていました。が、書かないと苦しい。
文章を書くのは頭の中を整理するために必要なことで
少しずつ、こういう時間を確保していきたいと意識を改めます。
100円ショップで買った小さな苗が大きくなって
だんだん木らしくなってきたパキラ。
去年、植え替えたばかりの鉢も小さくなってきました。
緑が近くにあると落ちつくのは何故でしょう。
残暑お見舞い申し上げます。
随想 120729
南西と北東の窓を開け、風の通り道をつくる。
なびくカーテンが寄せて引く波のよう。
洗濯物が揺れて、観葉植物の影も揺れる。
本日二度目の水遣りをする。
セミがじいじい鳴く声とサーキュレーターの回転音。
インド綿の服でコントレックスをラッパ飲み。
それほど食欲が湧かず体重が久しぶりの数字を示している。
じっとしていたらエアコンなしでも意外と大丈夫。
草を踏み木陰で涼む心地よさに、少し似ている。
一瞬、何かが食べたいような気がした。
味噌キュウリか、冷奴かな?
いつも昼間は外に出ているから
帰ってきた途端、閉め切ったサウナ状態に閉口する。
けれど風通しが良ければ良いで、夏らしい。
この感覚はどこか懐かしく、
網戸と扇風機とビニールプールでしのいだ昼寝の時間を
こっそり身体が思い出す。
百日紅
小さいころ、通学路にね
地主さんのお庭があって、夏になるとサルスベリが咲いていたの。
つるつるした枝や樹皮がなめらかで
本当に猿はこの木に登れるのかな、落っこちるかなと
一人で空想してみるのが楽しかった。
猿が登れるか、すべるのか。
地主さんの広い庭で遊んでいる猿の姿を思い浮かべて
単純なのにくすくす笑ってすごしていたんだ。
今思えば、何がそんなに可笑しいことか不思議だけど
そのころはサルスベリが咲くたびに
同じことを考えていたかもしれない。
オチは、
無いんだけど。
他愛もない話につきあってくれてありがと。
「だから何が言いたいの?」って言わない人だから
あなたがとても好きだよ。
別に、要点がある話題じゃなくても
ただそんなころがあったなぁ・・・って記憶を
ぼんやり報告したくなるときがあって。
猿が登れるかどうかなんて、本当にどうでもいい話。
サルスベリを見たら思い出しちゃった。
ありがとうね、ホントに。
限りある世界
もうすぐ仕事が終わると聞いていたから
ロータリーのベンチで何台かバスを見送って
待ち人がくるまで時間をつぶす。
こんな機会もそうそうないから
お疲れ様のあの人に、一杯どうかと誘って
オープンカフェで夕涼み・・・という絵を頭に浮かべる。
本日の出来事をシェアするしあわせな空想をした。
ふと、ひっかかって
「こんな機会もそうそうない」の部分を口に出して繰り返す。
そうそうないのよね、と確かめたら
永遠のような日常でも、限りあるものだと気付く。
すると、二人でこの駅を通るのはあと何回あるんだろうとか
乾杯のグラスを何度鳴らせるんだろうとか
他愛無い話でいつまで盛り上がれるんだろうとか
日常的なことがすべて、貴重なのだと今さら思った。
あまりの晴れ空に、急に気が焦りだして自問自答する。
「どうしよう、とっくに夏だよ」
どうしようもなく季節が巡っているし、来年だって夏はやってくる。
けれども今は永遠じゃないんだ。
西日を反射して滑り込むバスに目を凝らす。
空を切りぬく建物の輪郭を、通りを往く人々を焼き付ける。
限りある今日の終わりに、一秒でも早く逢いたかった。
声
昔から自分の声が嫌いだった。
低くて太くて鼻にかかって、いかにも可愛くない。
不細工なアニメの脇役みたいで、甘い言葉もささやけない。
せめてもう半オクターブぐらい高い声ならいいのに。
あの子みたいに、コロコロとした丸い声で彼に寄り添い、
息遣いまで愛されるほど、はしゃいでみたかった。
その曲は前奏がなく、いきなり歌が始まる。
イヤホンを耳の奥まで突っ込んで準備オッケーと思ったら
再生ボタンを押す。繰り返し聴いた。
少し悲しいとき、とても優しく響く。
いいんだよ、そのままでいいんだよって
何度も何度も確認してから、安心して眠った。
彼が電話の向こうで沈んでいる。
何かあったのか聞きたいけどやめた。
ふにゃふにゃして、呂律が回らない。
「酔っぱらいめ」
「いーじゃないかー」
「正気な時に電話してよ」
「でもアイツが飲ませるから」
「いい友達がいてよかったじゃない」
そのうち、喋る声が途切れがちになって
「何でもいいから歌ってよ」などと、おかしなことを言いだす。
「私は、自分の声が嫌いなの。」と、言いかけてやめた。
そして静かに唱えた。何度も聴いた音楽を、心を込めて。
耳に当ててつぶされた電話から寝息がたまに聞こえた。
おーい、おーい。もう、切るよぉ。
本当に惜しいけれども、おどけて言う。
言葉は届かないのに、一応別れの挨拶をする。
言っとくけど、ヤキモチじゃないよ。
あの子は女から見てもきれいなだけのヒドイ人だった。
やーい、やーい。ザマミロ。
聞こえないと思うと本音がこぼれる。
可愛くない声で言うと、より意地悪く聞こえるもので
その最低ぶりに苦笑いした。
だけど悲しい。早く元気出して。
私の方がずうっと、あなたを好きだって思ってたよ。
また別の人と恋をするのだとしても・・・笑ってる方がいい。
随想 120613
先日、目黒の庭園美術館そばの落ち着いた中国料理店で
飲茶コースのランチミーティングをしていました。
…と、そこまでは格好良さげに聞こえるのですが
だんだんテーマは仕事の話から脱線し
「変な夢を見た」から「UFOを見たことがある」という方向へ。
すると、大真面目で「何度もある」と答えたデザイナーさん。
みなとみらいの某ホテルで、奥さんと一緒にいたとき
窓の外に視線をやると、その部屋の真ん前(窓の外)に
「UFOが普通に浮いていた」と言うではありませんか。
私は思わず「ホントに!?」と、大興奮。
実はその手のお話、大好きです(笑)
宇宙から、お迎えが来たのでしょうか?
目撃談に食らいつき、未確認飛行物体の形状など
詳細を教えてもらいました。 うっかり仕事の話よりも熱く…。
後日、みなとみらいをブラブラしていたときにその話を思い出しました。
地球人のワレワレが飛行機やロケットを開発しているのだから
宇宙人のワレワレも独自の飛行物体を作っていたっておかしくない。
でも、こんなのどかな空に浮いていたらオドロキだわ、と。
そしてUFOの材質について一つの仮設をたてました。
外装にはカメレオンや新型ターミネーター的に色調を変える
独自のハイテク素材が使われており、普段は空色となじんでいる。
それで、たまに人を選んで姿を見せるのかも?
未知なことへの想像は楽しい。
未知なことがいっぱいあるから、退屈しません。







