百日紅 | 恋愛小説家

百日紅

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小さいころ、通学路にね

地主さんのお庭があって、夏になるとサルスベリが咲いていたの。

つるつるした枝や樹皮がなめらかで

本当に猿はこの木に登れるのかな、落っこちるかなと

一人で空想してみるのが楽しかった。


猿が登れるか、すべるのか。

地主さんの広い庭で遊んでいる猿の姿を思い浮かべて

単純なのにくすくす笑ってすごしていたんだ。

今思えば、何がそんなに可笑しいことか不思議だけど

そのころはサルスベリが咲くたびに

同じことを考えていたかもしれない。


オチは、

無いんだけど。


他愛もない話につきあってくれてありがと。

「だから何が言いたいの?」って言わない人だから

あなたがとても好きだよ。


別に、要点がある話題じゃなくても

ただそんなころがあったなぁ・・・って記憶を

ぼんやり報告したくなるときがあって。


猿が登れるかどうかなんて、本当にどうでもいい話。

サルスベリを見たら思い出しちゃった。

ありがとうね、ホントに。