「ますかけ」って、なんで「ますかけ」って言うのか、その語源が不思議と思いませんか?
めっちゃ調べてみました!
ますかけ線の「ますかけ」って何??
「ますかけ線」の意味については、こちらに書きました。
↓↓
「ますかけ」は、漢字で書くと「升掻(ますかき)」です。
精選版 日本国語大辞典によると、
① =ますかき(升掻)①〔男重宝記(元祿六年)(1693)〕
② (米寿の祝いに竹を切って升掻を作るところから) 米寿。または、長寿。
※浮世草子・庭訓染匂車(1716)五「親仁さまは枡かけまではたしかな御寿命と、つゐしゃうけいはくいひて」
升は、昔は穀物を測るためにつかわれました。
1合升(いちごうます)とか、1枡升(いっしょうます)とか、大きいのは一斗升(いっとます)
升にお米を入れたら、こんなふうに盛り上がります。
この升からはみ出る分を、平らにならすために使われたのが「ますかき棒」「斗かき棒」と言うのだそうです。
「升」を統一した信長・秀吉・家康
今は、米1升=10合=1.5kgとはっきりしていますが、江戸時代前はそうではなく、升の大きさが統一されてませんでした。
それぞれ自分の都合のよいように、「少しでも多く納めて欲しい役人」や「少しでもごまかしたい商人」は、微妙に大きさに細工をし、十四合枡やら、二合枡などの升や棒の種類もバラバラだったそうです。
そこで、あの3大武将が動きました!
織田信長・豊臣秀吉・徳川家康!!!
これについては、岐阜県大垣市の枡工房枡屋さんのサイトに、歴史が詳しく載っていました。
変化していた枡の大きさを統一しようとしたのが、戦国三英傑である、織田信長、豊臣秀吉、徳川秀康です。
織田信長は、自由な商売を認めた経済政策である「楽市楽座」において、商業発展のためには、単位の統一が不可欠であるとしました。そこで、一升の量を統一しようと動き始めました。
その後、豊臣秀吉による「太閤検地」にて、当時京都で使用されていた「京枡」が年貢を納める基準とされました。土地ごとの生産量を把握して、効率よく年貢を取ることを目的とした太閤検地では、枡の均一性が重要だったのです。石高算出のため、日本で初めて一升の容量が全国統一で定義されました。その大きさは 「方4寸9分、深さ2寸7分」です。
しかし、徳川家康が江戸に入府した際に用いた「江戸枡」は「5寸、深さ2寸5分」でしたので、このように、しばらく「京枡」と「江戸枡」の二つの枡が基準として使われていました。
秦の始皇帝も天下統一には、「文字」や「貨幣」とともに「度量衡」の統一を行いました。
天下統一の陰に「升あり」なのです!
ちなみに、基準となる「京枡」作りは、江戸幕府より営業独占の特権をもらった「枡座」のみ。
その会社が、いまもなお、京都で計量機の会社として続いていらっしゃいます。
寛永十一年(1634年)創業の有限会社 福井度量器
創業389年って、さすが京都です!
天下人の手相は、みんな「ますかけ線」だった!!
そして、この天下人の手相がそろいもそろって「ますかけ線」なのです。
こういう手相です。↓↓
織田信長の手相
豊臣秀吉の手相
徳川家康の手相
ますかけ線の「ますかけ」の由来は!?
- 「ますかけ」は「升掻く(ますかく)」から来ていることがわかりました。
- 基準を決めてシステム化するとき、「枡」がキーワードになっていることがわかりました。
- 「枡」にこだわった天下人に共通した線がありました。その名も「ますかけ線」
さて、「ます線」じゃなくて「ますかけ線」というのはなぜなんでしょう?
ここからは、私の考えたことですが・・・、
なんといっても、分量を量る最終決定を下すのは、この「棒」のひと掻きですから、すべて、ここで決まってしまうわけです。
江戸時代に、岐阜県大垣で「盛り枡騒動」というのがありました。
城代家老たちが少しでも年貢を納めさせようと、「一斗升に山盛り4杯」とあいまいな決まりを作って、農民から大いに反感を買い、一揆にまで発展した事件です。
ですから「ますを掻く」のは、「はい、ここまで!」みたいに重要な最後の王手というわけです。
このことから、「ますかけ線」は、決断力影響力があることを指していて、自分の人生に悔いなしという人に備わっているのだろうと、私は考えました。
自分の人生は、自分で決める。
ますかけ線があってもなくてもです!!
ますかけ線には、変形ますかけ線という「隠れますかけ」もあるので、もしかしてあなたもお持ちかもしれません。わからない場合は、どうぞご相談くださいね!
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