ドイツの山の頂上で転倒した私の母。
現地の病院に救急搬送され、検査の結果、
右手首骨折と診断されました。
入院してプレートを埋める手術をすることに。
病院の駐車場からは、スキーのジャンプ台が見えました。
1936年の冬季オリンピック開催地だそう。
シリーズものですので、
まだの方は初回の記事からどうぞ！
→母（70歳）がドイツ旅行中に入院した話
私のところにお医者さんや職員さんが
10人くらい代わる代わるやってきて、
大量の書類を
「読んでサインしておいて」と
置いていきました。
そうこうしているうち、
レンタカーで姪と病院に向かっていたマイクが
ようやく到着しました。
私
「母さん、入院して手術することになったよ・・・」
マイク
「
」
そして、
一番分厚い麻酔の説明書一式を渡し、
「とりあえず、これ読んどいて！
あとは頼んだ！！」
εεεεεヾ(;´・з・｀)/ﾆｹﾞﾛｫｵｵｵ!!
私は母の荷物を取りに行って、
入院に必要な身の回り品を整えました。
ランチを食べる暇もないまま
気づいたら夕方の４時。
お腹が空いている姪に
サンドイッチを食べさせました。
母の入院中、病院で退屈する姪を連れてスーパーに行ってるところ。
相変わらず仲良しなマイクと姪。
そしてマイクの元に戻り、
「書類、読んだ？なんて書いてある？」
すると、
「部分麻酔と全身麻酔のどっちにするかっていうことで、
どっちも長所と短所（リスク）が書かれてるね。
で、僕らでどっちにするか選ばないといけないみたい」
で、こんなことも言ってました。
「去年、NO BORDERSに麻酔科医の男性がいたじゃん。
スカイプで彼の英語の学会発表の練習をやってたから、
僕も質疑応答シミュレーションのために
麻酔のことをいろいろ調べたんだよね。
その知識がすごく役立ってるよ！！
」
脇の下が部分麻酔で、腰は全身麻酔ね〜。多分。
余談ですが、左の絵の見出しが
「Brachial plexus block（腕神経叢ブロック）」
となっています。
溝江先生の影響で、こういうのを見たら
「"brachial"って、
フランス語の"bras"じゃーん！」
っていう発見にいちいちウキウキする
語源マニアになってしまいました。
あ、フランス語で、bras（ブラ）は「腕」です。
ブラジャー
じゃないよ！
ちなみに、
brachialは英検１級超の難関単語ですが
"bras 
"は、"arm 
"レベルの超基礎単語。
ほんと、英語をマスターしたい人は
フランス語の基礎でいいからやっとけ！！
参考：
→私がひたすらフランス語をやるべき理由を語る記事たち
話は戻って、
その後、麻酔科医の先生が病室に来て、
改めて口頭で手術のリスクの説明を受けました。
麻酔科医の先生も女性で、
英語がとても上手で、優しい人でした。
母のアレルギーの有無や
病歴、手術歴などを母に通訳をしながら確認しました。
そして、部分麻酔と全身麻酔の
メリットとリスクの説明を受け、
「どっちにしますか？」と言われたので、
私は
「先生だったらどうします？」
と聞きました。
あ、ちなみに英語では
What would YOU do?
です。（youにアクセント）
この仮定法の使い方、
便利なのでぜひ覚えておいてくださいね！
「（あなたがこっちの立場だったら）どうします？」
ってことです。
先生は即答で言いました。
「私なら部分麻酔ね！
それほど重大な手術ではないし、
この病院でもよくあるケースだから」
それを聞いて、安心して
部分麻酔を選ぶことができました。
病院までの小径。ここを歩いてお見舞いに行っていました。
そして、別の書類を読むと、外国人である母は
先に2,600ユーロ（当時の日本円で35万円くらい）の手付金を
払う必要があるとのこと。
外国人だと、手術だけ受けて
国外にトンズラする人がいるのでしょう。
その入金の確認ができないと、
手術に着手しないとのことでした。
手術が翌日に迫っていたので
保険会社から払ってもらうことができず、
いったん私が立て替えて、後日清算になりました。
幸い、クレジットカードで払えたので、助かりました。
病院があるガルミッシュ・パルテンキルヒェンの旧市街がかわいすぎた。
とりあえず、一通り資料に目を通して
手続きを終えました。
母は言葉が全然わからないので、私は
病室に泊まろうかとも思ったんですが、母は
「まあ、いざとなったら
ジェスチャーで何とかなるじゃろ！」
と言うし、姪もいるので、
その日は母を病院に残して
私たちは宿泊先のホテルに帰りました。
続きます。
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