私が英検の面接が嫌すぎて逃げた話 | アメリカ産天然夫との国際結婚の日常。通訳翻訳者・英語コーチのエバンス愛のブログ

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通訳、翻訳、英語教材制作、英語コミュニティ運営をしています。The Economist(英雑誌)をヒーヒー言いながら毎日読んでます。英語オーディオブック聞いてます。
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こんにちは。

英語コーチ&通訳翻訳者のエバンス愛です。

 

 

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昨日は、英検の2次試験でしたね。

(先週だった方もいらっしゃるかもしれませんが)

 

そんなわけで、今日は私の

英検1級の思い出話をしてみたいと思います。










私は2008年に英検1級に合格したのですが、
実は、英検1級受験のきっかけは、

通訳の仕事をはじめたことだったんです。

 

 

 

私は、2007年に転職して

通訳翻訳者として働きはじめました。




私が入社した翌日、

通訳の経験が全くなかった私は、

先輩に同行して、会議を見学させてもらいました。


先輩の通訳を初めて見せてもらった時には、
とにかく唖然としました。




全くためらうことなく

適切な英語表現がぽんぽん出てくるし、

発音も素晴らしい。



そして先輩は、
「英語がペラペラ」なだけではなく、
日本語の達人でもありました。


昼食の時の雑談は

普通のくだけた日本語で話すのに、

会議通訳の時の日本語の美しさにも、

ただただ感動したことを覚えています。




私は当時、TOEIC980点を持っていて
夫も(一応)アメリカ人だし、

一般的に言えば、「英語ができる」部類の人間と言って

差し支えなかったと思います。

 

 

自分の英語力に自信は全くありませんでしたが、

少なくとも、周囲からは

「英語ができる人」と見られていました。




でも、私が井の中の蛙だったと

これほど思い知らされた時はありません。カエル





実際に現場を見て、
私はあまりの衝撃で、

自信をすっかり失ってしまいました。
 

 

先輩くらいのレベルになるまで、

私はあとどれだけ頑張ればいいんだろう・・・


というか、私が生きてる間に

可能なんだろうか・・・





通訳の現場を初めて見た後、

会議室から部署に戻る廊下で、
私は思わず先輩に言いました。

「私には、できません!!!」




先輩は、平然と笑いながらこう言いました。


「初めから出来るわけないでしょ。

 出来なくて当たり前!」







先輩たちとのランチの時の雑談の中で
少しずつ分かってきたことがありました。

どうして、通訳未経験の私が

採用されたのかということです。





それは、

私のことを、

「度胸があって、少々のことでは落ち込まなさそう」

と判断したからだということでした。


それが、通訳には欠かせない資質なのでしょう。





でも、私は

本当に自分に自信がありませんでした。

度胸も勇気も全くなく、
自分のことが、嫌いで仕方がありませんでした。





当時、私には
本当に恥じている思い出がありました。



それは、通訳の仕事を始める4年前、

2003年のことです。



私は、英検1級の一次試験に合格しました。



でも、同時にとてつもなく憂鬱になりました。

英検1級の二次試験では、

面接(スピーチ)があるからです。




それが、ものすごく嫌でした。

「私にできるわけない」と思いました。



じゃあそもそも何で受験したんだという話ですが、
当時は、1次試験に合格することに精一杯で
その先のことは全然考えていなかったのです。




私は、2次試験を棄権しました。

 

試験を受けに行くことすら、しなかったんです。



その後、

1次試験免除で面接だけを受けられるチャンスが
3回ありましたが、どれも受験しませんでした。





当時、マイクとの生活が始まったばかりで忙しく、
また塾講師の仕事で日曜日が勤務日だったことも
受験の機会を逃した理由ですが、

それは私次第でどうにでもなったはずです。



結局は、勇気がないから逃げていただけなのです。




「いや~、日曜日が仕事なのよね」

「引越やら新生活やら結婚式やらで忙しくて

 それどころじゃなくて」


そう、自分の心に言い訳していました。





もう4年も前のことなのに、

そのことはもう忘れたかったのに、
逃げたことが恥ずかしくて、

悔やまれて仕方がありませんでした。



「英検1級」にこだわっていたわけではありません。


履歴書にはTOEICの点数を書いておけば事足りたし、
転職活動でも、「英検は何級ですか?」なんて

聞かれたことは一度もありません。


万が一聞かれたら、かなり困ったでしょう。
英検3級しか持っていなかったからです。滝汗



無事に転職できた以上、

英検1級を取得する必要性なんて、

どこにもありませんでした。

 




でも、英検に再挑戦することにしました。





ただ、「自分に負けた」ことが悔しかったから。


こんな弱虫で負け犬の私が、
「度胸がある」と勘違いされていることが

心苦しかったから。





結果、2次試験から絶対に逃げないと決めて、

何とか合格することができました。

 

その時のことは、ここに書いてあります。

英検1級合格体験記!全6回受験(棄権含む)の記録




英検1級に合格したことで

何か直接的に現実が動いたわけではありません。

 

(そもそも、恥ずかしすぎて職場には秘密で受験してるし)



でも、
嫌なこと、怖いことからは逃げ続けていた私を

変える大きなきっかけにはなりました。






怖いからと言って、逃げていては
いつまでも怖いままなのです。




どこかで、「えいやっ!」と自分を奮い立たせて
それまでの快適なエリアから出なければいけません。



「自信がないから、私にはできない」

「でも、経験しないと自信なんて持てない」



これでは、グルグルと同じところを回るだけで
どこにも進めないのです。



私はずっと、

この堂々巡りを頭の中で繰り返していた気がします。



そして、おそらく心の奥底では
これが答えの出ない堂々巡りだと分かっていたはずなのに、
敢えてそれを認めることを避けていました。




それは、

 

私が弱かったからです。
度胸がなかったからです。





誰だって、初めは経験も実績もありません。

誰だって、初めは怖いし、度胸もありません。



私が「英語の神様」と崇拝した先輩だって、
最初は未経験者だったんです。


通訳がスケジュールに入っている日は、
「なんとかして仕事を休めないか」

と毎回考えていたそうです。

 

 

「風邪引いて、熱でも出ないかな〜」

と、毎日思っていたそうです。



「神様」だって、そうだったんです。





そこを乗り越えてこそ、

次の世界への扉が開けます。





新しい一歩が踏み出せない、

今のままではダメだと分かっているけど勇気が出ない、

 

そんな人にとって、何かの参考になったら嬉しいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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