源氏物語イラスト訳【若紫120-1】枕結ふ | 【受験古文速読法】源氏物語イラスト訳

源氏物語イラスト訳【若紫120-1】枕結ふ

「枕結ふ今宵ばかりの露けさを
  深山の苔に比べざらなむ

 乾がたうはべるものを」と

聞こえたまふ。

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

【源氏物語イラスト訳】

 

 

枕結ふ今宵ばかり露けさ

訳)旅寝の草枕を結ぶ宿で今夜だけ露っぽく涙がちなの

 

 

  深山の苔比べざらなむ

訳) 『奥山の苔の衣比べないでほしいですわ

 

 

 乾がたうはべるものを聞こえたまふ

訳)乾きがたくておりますのに申し上げなさる

 

 

【古文】

枕結ふ今宵ばかり露けさ
  深山の苔比べざらなむ

 乾がたうはべるものを

聞こえたまふ

 

【訳】

旅寝の草枕を結ぶ宿で今夜だけ露っぽく涙がちなの
  『奥山の苔の衣比べないでほしいですわ

 乾きがたくておりますのに

申し上げなさる

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

■【枕結まくらゆ)ふ】

※【枕結ぶ(まくらむすぶ)】

■【今宵(こよひ)】

■【ばかり】

■【の】

■【露(つゆ)けさ】

■【を】

■【深山の苔】

※【深山(みやま)】

※【苔(こけ)】

■【に】

■【比べ】

■【ざら】

■【なむ】

■【乾(ひ)がたう】

※【干がたし】

■(はべる】

※【はべり】

■【ものを】

■【と】

■【聞こえ】

※【聞こゆ】

■【たまふ】

 

重要古語一覧はこちら

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

☆本日の『源氏物語』☆

 

さあ、またまた和歌が出てきましたよ。

源氏物語の和歌は、そんなに難しくないものも多いですが

 

「引き歌」という修辞は

けっこう勉強になるため

しっかり学んでいきましょうね。

ウインク

 

 

 

 →今回のイラスト解釈はこちら

 →今回の重要古語はこちら

 


 

>>次へ

 

>>初めから読む