【若紫53-2】☆少女「若紫」について☆
源氏物語イラスト解釈
【これまでのあらすじ】
天皇(桐壺帝)の御子として産まれ、容姿・才能ともすぐれていた光の君は、幼くして母(桐壺更衣)を亡くし、臣籍に降下、「源氏」姓を賜り、左大臣の娘葵(あおい)の上を正妻にもらいました。一方、帝の後妻である、亡き母によく似た藤壺宮(ふじつぼのみや)への恋慕、そして、中流の女空蝉(うつせみ)との一夜限りの情事、プライドの高い六条御息所(ろくじょうのみやすんどころ)との逢瀬、物の怪による夕顔の急死…。光源氏の恋は成就することなく、尽きせぬ恋慕を重ねていくのでした。
ただ今、第五帖「若紫の巻」です。夕顔が亡くなった翌年、光源氏18歳の3月(春)に、瘧病にかかって、その加持祈祷のために、北山に訪れます。そこである僧都の屋敷を垣間見ることとなります。
【今回の源氏物語】
髪は扇を広げたるやうにゆらゆらとして、顔はいと赤くすりなして立てり。「何ごとぞや。童女と腹立ちたまへるか」とて、
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☆ 古文オリジナル問題~若紫~☆
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中に十ばかりやあらむと見えて、白き衣、山吹などの萎えたる着て、走り来たる女子、あまた見えつる子どもに似るべうもあらず、いみじく生ひさき見えて、うつくしげなる容貌なり。髪は扇を広げたるやうにゆらゆらとして、顔はいと赤くすりなして立てり。「何ごとぞや。童女と腹立ちたまへるか」とて、
問)若紫の説明として適当でないものを、次の中から1つ選べ。
1.十歳ぐらいで白い着物、山吹襲の着なれたものを着ている。
2.他のたくさんいる女の子とは全く違う高貴な衣裳を着ている。
3.将来の美貌が想像されて、かわいらしい顔だちである。
4.尼削ぎの髪は扇を広げたようにふさふさと豊かである。
5.顔を手でこすって、赤く泣きはらしている。
源氏物語イラスト訳では
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今日のポイントはここ☆
【若紫(わかむらさき)】
…父は兵部卿宮(後に式部卿宮、藤壺中宮の兄)、母は、宮の正妻ではない按察使大納言の娘。藤壺の姪にあたる。「若紫」の帖に初めて登場し、以後「御法」まで登場する。正妻による圧力のために父兵部卿宮の訪問は間遠で、生まれてすぐ母は亡くなり、その後は母方の祖母である北山の尼君に育てられた。大伯父僧都によると母親が亡くなって10余年たち、北山に病気療養に来ていた光源氏に垣間見られる。このとき源氏は、幼いながらもその藤壺と生き写しの容姿に一目で惹かれ、さらに藤壺の姪であることを知り執着をもつようになる。祖母の死後、父に引き取られるはずであった若紫を略取した源氏は、自邸の二条院において、周囲には彼女の素性を隠しながら理想の女性に育てる(「若紫」)。
*Wikipedia「紫の上」より
若紫とは、
『源氏物語』の最大のヒロインである
紫の上の幼少名です。
『源氏物語』は、
古くは「紫の物語」などの名称で呼ばれることもあり、
この古名も、「若紫」「紫の上」に由来します。
今回の若紫の描写――
しっかりとイメージ湧かせておいてくださいね♪
今後の重要人物になりますんで!
【答え】…2