【夕顔387-2】助動詞「らる」の識別☆
イラスト解釈では
源氏物語イラスト訳で出てきた古文の
入試対応オリジナル問題を掲載しています☆
源氏物語イラスト解釈
【これまでのあらすじ】
天皇(桐壺帝)の御子として産まれ、容姿・才能ともすぐれていた光の君は、幼くして母(桐壺更衣)を亡くし、臣籍に降下、「源氏」姓を賜り、左大臣の娘葵(あおい)の上を正妻にもらいました。一方、帝の後妻である、亡き母によく似た藤壺宮(ふじつぼのみや)への恋慕、そして、中流の女空蝉(うつせみ)との一夜限りの情事、プライドの高い六条御息所(ろくじょうのみやすんどころ)との逢瀬…。光源氏は尽きせぬ恋を重ねていくのでした。
ただ今、「4.夕顔」の巻です。17歳の光源氏は、五条にひっそり住まう夕顔の君に恋をし、彼女を廃院に誘いますが、夕顔は物の怪に襲われ急死してしまいます。失意の中、喪も明け、光源氏はかつて関係のあった人妻の空蝉へ、そして一夜の逢瀬であった軒端荻へと、想いを馳せるのでした。
【今回の源氏物語】
火影に見し顔、思し出でらる。「うちとけで向ひゐたる人は、え疎み果つまじきさまもしたりしかな。…」
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☆ 古文オリジナル問題~助動詞の識別~☆
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火影に見し顔、思し出でらる。「うちとけで向ひゐたる人は、え疎み果つまじきさまもしたりしかな。…」
問)傍線部の助動詞の意味として最も適当なものを、次の中から1つ選べ。
1.受身
2.完了
3.尊敬
4.自発
5.可能
助動詞の理解は、
⑴ 文法的意味
⑵ 活用の法則
⑶接続
この3つをきちんと理解することが大切です。
今回は、基本の助動詞「らる」ですよ。
もう、見ただけでこの助動詞だと分かるので
あとは、文法的意味4つの識別です。
今回は、上に「思し出で」という心中語がついてますね!
【おぼしいづ(思し出づ)】
【動詞:ダ行下二段活用】
(『思ひ出づ』の尊敬語)
…思い出しになる
*『全訳古語例解辞典(小学館)』より
めちゃ基本!!
できて当然の問題でした☆
【答え】…4