【夕顔377-2】「に」の識別☆オリジナル問題 | 【受験古文速読法】源氏物語イラスト訳

【夕顔377-2】「に」の識別☆オリジナル問題

イラスト解釈では

源氏物語イラスト訳で出てきた古文の

入試対応オリジナル問題を掲載しています☆

源氏物語イラスト解釈

 

【これまでのあらすじ】

 天皇(桐壺帝)の御子として産まれ、容姿・才能ともすぐれていた光の君は、幼くして母(桐壺更衣)を亡くし、臣籍に降下、「源氏」姓を賜り、左大臣の娘(あおい)の上を正妻にもらいました。一方、帝の後妻である、亡き母によく似た藤壺宮(ふじつぼのみや)への恋慕、そして、中流の女空蝉(うつせみ)との一夜限りの情事、プライドの高い六条御息所(ろくじょうのみやすんどころ)との逢瀬…。光源氏は尽きせぬ恋を重ねていくのでした。

 ただ今、「4.夕顔」の巻です。17歳の光源氏は、五条にひっそり住まう夕顔の君に恋をし、彼女を廃院に誘いますが、夕顔は物の怪に襲われ急死してしまいます。失意の中、喪も明け、光源氏はかつて関係のあった人妻の空蝉へも想いを馳せるのでした

 

【今回の源氏物語】

「生けるかひなきや、誰が言はましことにか。

 空蝉の世は憂きものと知りにしを

 また言の葉にかかる命よ…」

   ↑

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 ☆ 古文オリジナル問題~「に」の識別~☆

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「生けるかひなきや、誰が言はましことか。

 空蝉の世は憂きものと知りしを

 また言の葉かかる命よ…」

 

問)傍線部ABCの「に」の文法的説明の組み合わせとして正しいものを、次の中から1つ選べ。

 

1. 完了の助動詞   断定の助動詞    格助詞

 

2. 断定の助動詞   完了の助動詞    格助詞

 

3. 形容動詞の活用語尾   完了の助動詞    接続助詞

 

4. 完了の助動詞   形容動詞の活用語尾   接続助詞

 

5. 断定の助動詞   形容動詞の活用語尾   断定の助動詞

 

笑い泣きゲロー笑い泣きゲロー

 

「に」の識別問題は

 

大学入試では、基本中の基本として

 

難関大学でもよく出題されます。

 

 

☆「に」の識別ポイント☆

● 連体形・体言+「に」+(係助詞)+「あり」など
 ⇒「に」断定の助動詞「なり」の連用形


● 連用形+「に」+過去の助動詞(「き」「けり」など
 ⇒「に」完了の助動詞「ぬ」の連用形

● 状態を表す名詞(「―か」「―げ」など)+「に」
 ⇒ナリ活用形容動詞連用形の活用語尾

● 「死」「往(去)」などの形で
 ⇒ナ行変格活用動詞連用形の活用語尾

● 連体形・体言+「に」の形で、「~に」「~として」「~より」と訳す
 ⇒格助詞

● 連体形・体言+「に、」の形で、順接・逆接などで以下に繋がる
 ⇒接続助詞

   アップ

こういうマニュアルはひと通り頭に入れた上で

 

あとは、実際の古文にあたって

 

慣れていくようにしましょう♪

 

(*^m^*)

 

 

源氏物語イラスト解釈では、

 

毎回オリジナル問題をあげていますので

 

毎日の勉強のプラスαとして

 

チャレンジしてみてくださいね~♪

 

ヽ(○・▽・○)ノ゙

 

 

 

 

上のオリジナル問題のような組み合わせは

 

センター試験でもしょっちゅう出てきます。

 

 

傍線部一つひとつ、前後を確認して

 

きちんと識別していきましょう!

 

(*・ ェ ・*)ノ

 

 

「生けるかひなきや、誰が言はましことか。

 

1. 完了の助動詞  

 

2. 断定の助動詞  

 

3. 形容動詞の活用語尾  

 

4. 完了の助動詞  

 

5. 断定の助動詞  

 

 

「に」は、識別問題でよく出て来る形です。

 

 

こういうパターンを、イディオムとして知っておくのも

 

識別においては効果的です。

 

(☆∀☆)

 

 

 空蝉の世は憂きものと知りしを

 

1. 断定の助動詞

 

2. 完了の助動詞

 

3. 完了の助動詞

 

4. 形容動詞の活用語尾

 

5. 形容動詞の活用語尾

 

Bの「に」直後の「し」が何かを

 

まずは考えてみてください!

 

キョロキョロ

 

 

過去の助動詞につながる「に」

 

もはや決まっています!

 

照れ

 

 

こういうパターンも

 

イディオムとして押さえておくと

 

見分けがスピーディーにできます。

 

(☆∀☆)

 

 

 

 また言の葉かかる命よ…」

 

1. 格助詞

 

2. 格助詞

 

3. 接続助詞

 

4. 接続助詞

 

5. 断定の助動詞

 

Cの「に」直後の「かかる」は

 

現代語にもあるラ行四段動詞ですね。

 

キョロキョロ

 

【かかる(掛かる・懸かる)

【自動詞:ラ行四段活用】

①寄りかかる。頼みにする。たよる

②目や心にとまる

③かかわりあう。関係する

④(「手にかかる」で)相手に殺傷される

⑤かかりっきりになる。熱中する

⑥あたる。ふりかかる

⑦さしかかる。通りかかる

⑧攻めかかる。襲いかかる

 

 *『全訳古語例解辞典(小学館)』より

   

現代語でも慣れていると思いますが

 

この「かかる」の直前にあるに」

 

~に・かかる」といった訳出をする

 

明らかに、格助詞ですよね!

 

口笛照れ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【答え】…

 

 

 

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