【夕顔375-2】和歌の心情把握問題☆ | 【受験古文速読法】源氏物語イラスト訳

【夕顔375-2】和歌の心情把握問題☆

イラスト解釈では

源氏物語イラスト訳で出てきた古文の

入試対応オリジナル問題を掲載しています☆

源氏物語イラスト解釈ラブラブ

 

【これまでのあらすじ】

 天皇(桐壺帝)の御子として産まれ、容姿・才能ともすぐれていた光の君は、幼くして母(桐壺更衣)を亡くし、臣籍に降下、「源氏」姓を賜り、左大臣の娘(あおい)の上を正妻にもらいました。一方、帝の後妻である、亡き母によく似た藤壺宮(ふじつぼのみや)への恋慕、そして、中流の女空蝉(うつせみ)との一夜限りの情事、プライドの高い六条御息所(ろくじょうのみやすんどころ)との逢瀬…。光源氏は尽きせぬ恋を重ねていくのでした。

 ただ今、「4.夕顔」の巻です。17歳の光源氏は、五条にひっそり住まう夕顔の君に恋をし、彼女を廃院に誘いますが、夕顔は物の怪に襲われ急死してしまいます。失意の中、喪も明け、光源氏はかつて関係のあった人妻の空蝉へも想いを馳せるのでした

 

【今回の源氏物語】

思し忘れぬるかと、試みに、

「承り、悩むを、言に出でては、えこそ、

 問はぬをもなどかと問はでほどふるに
 いかばかりかは思ひ乱るる…」

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 ☆ 古文オリジナル問題~和歌の心情~☆

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思し忘れぬるかと、試みに、

「承り、悩むを、言に出でては、えこそ、

 問はぬをもなどかと問はでほどふるに
 いかばかりかは思ひ乱るる…」

 

問)傍線部の和歌の心情説明として最も適当なものを、次の中から1つ選べ。

 

1.空蝉のもとへ光源氏が訪ねて来ない寂しさをかもし出すと同時に、光源氏の病状の回復を祈願しつつ、伊予介と共に遠国に下向することになり、もはや光源氏に逢うことはないという決別の意志を伝えようとしている。

 

2.光源氏が空蝉のことを放っておいたことを、なぜかと尋ねてもどうにもならないことだと諦念すると同時に、伊予介と共に遠国に下向することになった自分の心細い心情を、最後に光源氏に分かってもらいたいと思っている。

 

3.光源氏が空蝉のことを忘れて、夕顔にうつつをぬかしていることを聞き、暗に非難すると同時に、自分の愛情の深さを示すことで、夕顔を亡くした光源氏が、またこちらを向いてくれるのではないかと期待している。

 

4.空蝉が光源氏の病気見舞いに行かないことに対し、なぜかとも聞いてくださらず時が経つうちに、私の心はずいぶん乱れております、と光源氏の疎遠を非難しながらも、病状を案じていることを伝えようとしている。

 

5.空蝉が伊予介に伴って遠国へ下向することが決まって以来、光源氏からの伝言等が途絶えがちになっていることに対して、暗に非難すると同時に、もう一度光源氏に逢いたいという真意を、素直に吐露している。

 

笑い泣きゲロー笑い泣きゲロー

 

 

上のような、長文の選択肢は

 

読むだけで、おっくうですよね~;;

 

ヽ(゚Д゚;)━━

 

 

 

でも、和歌の心情問題のポイントを押さえれば

 

選択肢をタラタラ読まずに

 

ポイントだけに目が行くようになりますよ!

 

ヽ(○・▽・○)ノ゙

 

 

 

和歌心情の問題のポイントは、次の3つです。

 

誰が、何に対して詠んだ和歌かを、文脈から確認する。

● 一語一語を確認し、とにかく現代語訳してみる!

どんな気持ちで詠んだ和歌なのかに注意する。

   アップ

ただし、和歌の多くは言葉足らずなので

 

なかなか逐語訳がしにくいと思います;

 

(;゚;∀;゚;)

 

 

 

 

なので、和歌の前後の文脈を確認して

 

誰が、誰に向けて、どういう気持ちで詠んだ歌なのかを必ず確認するよう心がけましょう!

 

チューチューチュー

 

 

思し忘れぬるかと、試みに、

「承り、悩むを、言に出でては、えこそ、

 問はぬをもなどかと問はでほどふるに
 いかばかりかは思ひ乱るる…」

   アップ

直前の、空蝉の前書きを頼りに

 

 

この和歌の心情をさぐりましょう。

 

キョロキョロキョロキョロキョロキョロ

 

 

1.空蝉のもとへ光源氏が訪ねて来ない寂しさをかもし出すと同時に、光源氏の病状の回復を祈願しつつ、伊予介と共に遠国に下向することになり、もはや光源氏に逢うことはないという決別の意志(△ズレ)を伝えようとしている。

 

2.光源氏が空蝉のことを放っておいたことを、なぜかと尋ねてもどうにもならないことだと諦念(△ズレ)すると同時に、伊予介と共に遠国に下向することになった自分の心細い心情を、最後に光源氏に分かってもらいたい(△ナシ)と思っている。

 

3.光源氏が空蝉のことを忘れて、夕顔にうつつをぬかしていることを聞き(△ナシ)、暗に非難すると同時に、自分の愛情の深さを示すことで、夕顔を亡くした光源氏が、またこちらを向いてくれるのではないかと期待(△スギ)している。

 

4.空蝉が光源氏の病気見舞いに行かないことに対し、なぜかとも聞いてくださらず時が経つうちに、私の心はずいぶん乱れております、と光源氏の疎遠を非難しながらも、病状を案じていることを伝えようとしている。

 

5.空蝉が伊予介に伴って遠国へ下向することが決まって以来、光源氏からの伝言等が途絶えがちになっていることに対して、暗に非難すると同時に、もう一度光源氏に逢いたいという真意を、素直に吐露(△スギ)している。

 

笑い泣きゲロー笑い泣きゲロー

 

 

傍線部の和歌を、一語一語きちんと解釈

 

選択肢と照らし合わせてみてください。

 

 

解答としてしぼっていけると思いますよっ♪

 

(๑˘ ³˘๑)~♡

 

 

 

 

 

 

 

 

【答え】…

 

 

 

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