源氏物語イラスト訳【夕顔375】思し忘れぬるか
思し忘れぬるかと、試みに、
「承り、悩むを、言に出でては、えこそ、
問はぬをもなどかと問はでほどふるに
いかばかりかは思ひ乱るる…」
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【源氏物語イラスト訳】
思し忘れぬるかと、試みに、
訳)お忘れになってしまったかと、試しに、
「承り、悩むを、言に出でては、えこそ、
訳)「承り、心を痛めておりますが、言葉に出しては、とても…、
問はぬをもなどかと問はでほどふるに
訳)私が見舞わないのを、なぜかとも尋ねてくれないで、時が経つけれど、
いかばかりかは思ひ乱るる
訳)私もどれほど 心乱れておりますでしょうか。
【古文】
思し忘れぬるかと、試みに、
「承り、悩むを、言に出でては、えこそ、
問はぬをもなどかと問はでほどふるに
いかばかりかは思ひ乱るる…」
【訳】
お忘れになってしまったかと、試しに、「承り、心を痛めておりますが、言葉に出しては、とても…、
私が見舞わないのを、なぜかとも尋ねてくれないで、時が経つけれど、私もどれほど 心乱れておりますでしょうか。…」
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■【思し忘れ】
※【思(おぼ)し忘(わす)る】
■【ぬる】
■【か】
■【と】
■【試(こころに)み】
■【に】
■【承り】
※【承(うけたまは)る】
■【悩(なや)む】
■【を】
■【言(こと)】
■【に】
■【出(い)で】
■【て】
■【は】
■【え】
■【こそ】
■【問は】
※【問(と)ふ】
■【ぬ】
■【を】
■【も】
■【など】
■【か】
■【と】
■【問は】
■【で】
■【ほど】
■【ふる】
■【に】
■【いかばかり】
■【かは】
■【思ひ乱るる】
※【思ひ乱る】
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