【夕顔347-2】古文常識「右の大殿」とは☆ | 【受験古文速読法】源氏物語イラスト訳

【夕顔347-2】古文常識「右の大殿」とは☆

高校1年生のみなさん☆

古文は、文法と古語、そして古文常識の

3つの知識がそろって、初めて読解に繋がりますよ~♪

源氏物語イラスト解釈ラブラブ

 

【これまでのあらすじ】

天皇(桐壺帝)の御子として産まれ、容姿・才能ともすぐれていた光の君は、幼くして母(桐壺更衣)を亡くし、臣籍に降下、「源氏」姓を名のり、左大臣の娘(あおい)の上を正妻にもらいました。一方、帝の後妻である、亡き母によく似た藤壺宮(ふじつぼのみや)への恋慕、そして、中流の女空蝉(うつせみ)との一夜限りの情事、プライドの高い六条御息所(ろくじょうのみやすんどころ)との逢瀬…。光源氏は尽きせぬ恋を重ねていくのでした。

ただ今、「4.夕顔」の巻です。17歳の光源氏は、五条にひっそり住まう夕顔の君に恋をし、彼女を廃院に誘いますが、夕顔は物の怪に襲われ急死してしまいました。部下の惟光(これみつ)の助けを借りながら夕顔の葬儀を終え、光源氏は失意に沈んでいます。ある夕暮れ時、右近(夕顔の侍従)は光源氏に促され、亡き夕顔の身の上を話し出しました。

 

【今回の源氏物語】

「…三年ばかりは、心ざしあるさまに通ひたまひしを、去年の秋ごろ、かの右の大殿より、いと恐ろしきことの聞こえ参で来しに、

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 ☆ 古文オリジナル問題~右の大殿とは~☆

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「…三年ばかりは、心ざしあるさまに通ひたまひしを、去年の秋ごろ、かの右の大殿より、いと恐ろしきことの聞こえ参で来しに、

 

問)傍線部の説明として最も適当なものを、次の中から1つ選べ。

 

1.右大臣

 

2.右大弁

 

3.宮中の右殿の女房

 

4.夕顔の家の右隣

 

5.頭中将の正妻

 

照れ  チュー  びっくり

 

古文読解に欠かせないのは…

   下矢印   下矢印

⑴古文単語

⑵古典文法

⑶古文常識

 

の3つの知識です。

 

o(^-^o)(o^-^)o

 

 

 

今回のように、古文常識問題が単独で

 

出題されることはめったにありませんが、

 

 

読解の根底にある

古文常識の知識は不可欠です!

 

チューチューチュー

 

 

「右(みぎ)の大殿(おほいどの)」とは、

 

右大臣のことです。

 

 

「右大臣 イラス...」の画像検索結果

 

 

【うだいじん(右大臣)】

【名詞】

…「太政大臣」「左大臣」に次ぐ位で、政務一般をつかさどり、左大臣が空席、または「関白」の位にいる時には、右大臣が代わって政務を統括した。「みぎのおとど」「みぎのおおいまうちぎみ」とも。

 

 

 *『全訳古語例解辞典(小学館)』より

   

 

覚えてますかー?

 

 

右大臣とは、かの弘徽殿女御(ききでんのにょうご)の夫で、

 

 

 

この娘は、頭中将の正妻でした。

 

 

  

【おほいどの(大殿・大臣殿)】

【名詞】

①大臣の邸宅の敬称

②大臣の敬称

 

 *『全訳古語例解辞典(小学館)』より

   

 

②の意味であれば、

 

右大臣その人をさしますが、

 

 

頭中将の愛人であるに、

 

もし娘のお父さんが脅迫してくるとしたら…

 

 

 

 

 

 

 

なので、この場合は、

 

①の意である「右大臣の邸宅」から、

 

 

と捉えるのが、最も適当だと思います。

 

(*・ ェ ・*)ノ

 

 

 

 

【解答】…

 

 

 

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