【夕顔316-2】「に」の識別☆偏差値58☆
センター試験まであと52日☆
もう1ヶ月を切りましたね。
あとこのイラスト訳で、しっかり確認していきましょう!
源氏物語イラスト解釈
【これまでのあらすじ】
天皇(桐壺帝)の御子として産まれ、容姿・才能ともすぐれていた光の君は、幼くして母(桐壺更衣)を亡くし、臣籍に降下、「源氏」姓を名のり、左大臣の娘葵(あおい)の上を正妻にもらいました。一方、帝の後妻である、亡き母によく似た藤壺宮(ふじつぼのみや)への恋慕、そして、中流の女空蝉(うつせみ)との一夜限りの情事、プライドの高い六条御息所(ろくじょうのみやすんどころ)との逢瀬…。光源氏は尽きせぬ恋を重ねていくのでした。
ただ今、「4.夕顔」の巻です。17歳の光源氏は、五条にひっそり住まう夕顔の君に恋をし、彼女を廃院に誘いますが、夕顔は物の怪に襲われ急死してしまいました。部下の惟光(これみつ)に命じて夕顔の葬儀を終え、光源氏は失意のまま二条院へと戻ります。
【今回の源氏物語】
「…いかでかく、たどり歩きたまふらむ」と、嘆きあへり。
まことに、臥したまひぬるままに、いといたく苦しがりたまひて、二、三日になりぬるに、むげに弱るやうにしたまふ。
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☆ 古文オリジナル問題~「に」識別偏差値58~ ☆
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「…いかでかく、たどり歩きたまふらむ」と、嘆きあへり。
まことaに、臥したまひぬるままbに、いといたく苦しがりたまひて、二、三日になりぬるcに、むげdに弱るやうにしたまふ。
問)傍線部a~dの「に」の文法説明の組み合わせとして最も適当なものを、次の中から1つ選びなさい。
1.a 副詞の一部 b 格助詞 c 断定の助動詞 d 副詞の一部
2.a 形容動詞の語尾 b 格助詞 c 接続助詞 d 格助詞
3.a 副詞の一部 b 断定の助動詞 c 格助詞 d 形容動詞の語尾
4.a 形容動詞の語尾 b 断定の助動詞 c 格助詞 d 格助詞
5.a 副詞の一部 b 格助詞 c 接続助詞 d 副詞の一部
「に」の識別は、
国公立二次や、私大入試でもよく出題されます。
大学によって、いろんな形で出題されるので、
過去問題など、よく研究して入試に臨みましょう。
今回は、aとdがポイント☆
【まことに(実に・誠に)】
【副詞】
…ほんとうに。実に
【むげに(無下に)】
【副詞】
①むやみやたらに。むしょうに。すっかり
②(下に打消を伴い)まったく。まるで。全然
※『全訳古語例解辞典(小学館)』より
副詞の用法は、もともと形容詞・形容動詞の連用形が
固定化して定着したものですから、
副詞か形容動詞かの識別は、難しいものがあります。
出てきた時に、その都度チェックする。
その積み重ねが、最も効果的に理解できると私は思います。
ちなみに、「~な」がつけられれば副詞じゃない、
なんて見分けマニュアルもありますが…
「むげ」なんて、現代語にないから
判別ムリですよね~!
【解答】 5