【夕顔228-2】古文の指示内容問題~偏差値55レベル | 【受験古文速読法】源氏物語イラスト訳

【夕顔228-2】古文の指示内容問題~偏差値55レベル

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ボチボチいきますので、もちょっとお待ちくださいね^^;

滝汗滝汗滝汗

源氏物語イラスト解釈ラブラブ

 

【これまでのあらすじ】

天皇(桐壺帝)の御子として産まれ、容姿・才能ともすぐれていた光の君は、幼くして母(桐壺更衣)を亡くし、臣籍に降下、「源氏」姓を名のり、左大臣の娘(あおい)の上を正妻にもらいました。一方、帝の後妻である、亡き母によく似た藤壺宮(ふじつぼのみや)への恋慕、そして、中流の女空蝉(うつせみ)との一夜限りの情事、プライドの高い六条御息所(ろくじょうのみやすんどころ)との逢瀬…。光源氏は尽きせぬ恋を重ねていくのでした。

ただ今、「4.夕顔」の巻です。17歳の光源氏は、惟光(これみつ)の実家の隣家にひっそり住まう夕顔の君に執心し、女の家で一夜を明かした後、彼女を廃院に誘いますが、夜半、夕顔は物の怪に襲われて急死してしまいます。

 

【今回の源氏物語】

「…なにがし阿闍梨、そこにものするほどならば、ここに来べきよし、忍びて言へ。かの尼君などの聞かむに、おどろおどろしく言ふな。かかる歩き許さぬ人なり」

など、物のたまふやうなれど、

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 ☆ 古文オリジナル問題~偏差値レベル55 ☆

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「…なにがし阿闍梨、そこにものするほどならば、ここに来べきよし、忍びて言へ。かの尼君などの聞かむに、おどろおどろしく言ふな。かかる歩き許さぬ人なり

など、物のたまふやうなれど、

 

問)傍線部の説明として、最も適当なものを一つ選べ。

 

1.阿闍梨は今回の事件を解決するため来てもらい、尼君は病気で歩けないため参らせるな。

 

2.光源氏は今回のような不気味な事件に巻き込まれることが許されない立場の人である。

 

3.尼君は阿闍梨と違って今回の事件を気味悪く思うだろうから、絶対に彼女には告げるな。

 

4.阿闍梨は高尚な僧だから、今回の事件のためとはいえ、夜遅くの外出を喜ばないであろう。

 

5.尼君は、軽率なお忍び歩きなどを好まない人だから、今回の事件をあまり仰々しく言うな。

 

 

古文の入試問題では、

このような傍線部の説明問題が多く出題されます。

 

 

傍線部のなかに指示語が入っている場合、

直前の文脈から、指示内容を明確につかんで

そこまで含めて訳す必要があります。

チュー

 

 

 

では、今回の「かかる歩き」とは

どのようなことでしょうか?

 

 

【歩き(ありき)

【名詞】

…歩きまわること。外出

 

 ※Weblio古語辞典より

   

 

ここで、古文常識☆

 

古文の中で、「歩き」が出てきたら、その主語は男です!

 

 

平安当時は、「通い婚」の時代。

 

男が女のもとへ通い、

女は家の中にいるものなので、

 

「歩き」をするのはと、相場が決まっているのです。

(σ・∀・)σ

 

 

今回登場する「」は、

阿闍梨光源氏、そして、従者たちですね。

 

【阿闍梨(あざり・あじゃり)

【名詞】

①弟子を教え導く、徳の高い僧

②天台宗や真言宗で、宣旨(せんじ)によって任じられる僧職

③修法(しゆほう)や儀式の導師をつとめる僧

 ※Weblio古語辞典より

   

要するに、阿闍梨とは高僧のことですね。

キョロキョロ

 

ならば、阿闍梨は、

男女の恋愛がらみの「歩き」には縁がないはず。

 

したがって、

歩き」をするのは、光源氏のはずです。

 

では、

その「歩き」を「許さぬ人」とは誰でしょう?

 

 

「…なにがし阿闍梨、そこにものするほどならば、ここに来べきよし、忍びて言へ。かの尼君などの聞かむに、おどろおどろしく言ふな。かかる歩き許さぬ人なり

   矢印

傍線部の直前で、

「尼君」目線が変わっていることに着目☆

キョロキョロ

 

 

【おどろおどろし

【形容詞:シク活用】

①大げさだ。ものすごい。いかめしい

②気味が悪い。恐ろしい

 ※Weblio古語辞典より

   

 

 

 

 

 

さあもう分かったかな?

(o^-')b

 

 

 

【正解】…

 

 

 

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