源氏イラスト訳【夕顔228】なにがし | 【受験古文速読法】源氏物語イラスト訳

源氏イラスト訳【夕顔228】なにがし

「…なにがし阿闍梨、そこにものするほどならば、ここに来べきよし、忍びて言へ。かの尼君などの聞かむに、おどろおどろしく言ふな。かかる歩き許さぬ人なり」

など、物のたまふやうなれど、

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【源氏物語イラスト訳】

 

 

 

「…なにがし阿闍梨そこものするほどなら

訳)「…阿闍梨が、そこ居合わせているようであれ

 

 

ここべきよし忍び言へ

訳)ここ来るようにとのことを、人目を避け言え

 

 

かの尼君など聞かおどろおどろしく言ふ

訳)あの尼君など聞くようなことになるから仰々しく言う

 

 

かかる歩き許さなりなどのたまふやうなれ

訳)このような忍び歩き許さないなどと用件おっしゃるようである

 

 

【古文】

「…なにがし阿闍梨そこものするほどならここべきよし忍び言へかの尼君など聞かおどろおどろしく言ふかかる歩き許さなり

などのたまふやうなれ

 

【訳】

「…阿闍梨が、そこ居合わせているようであれここ来るようにとのことを、人目を避け言えあの尼君など聞くようなことになるから仰々しく言うこのような忍び歩き許さない

などと用件おっしゃるようである

 

 

 

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■【なにがし】

■【阿闍梨(あじゃり)】

■【そこ】

■【に】

■【ものする】

※【ものす】

■【ほど】

■【なら】

■【ば】

■【ここ】

■【に】

■【来る】

■【べき】

■【よし】

■【忍び】

■【て】

■【言へ】

■【かの】

■【尼君(あまぎみ)】

■【など】

■【の】

■【聞か】

■【む】

■【に】

■【おどろおどろしく】

※【おどろおどろし】

■【言ふ】

■【な】

■【かかる】

■【歩き(ありき)】

■【許さ】

■【ぬ】

■【人】

■【なり】

■【など】

■【物(もの)】

■【のたまふ】

■【やう】

■【なれ】

■【ど】

 

 

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☆本日の『源氏物語』☆

 

この記述からすると、

惟光は、五条の夕顔邸の隣である実家にいると

光源氏は思っているようですね。

 

 

惟光の兄である阿闍梨は、高層です。

さきほどの、「お坊さんがいればなあ」に照応している描写ですね。

 

チュー

 

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