【夕顔218-2】長文選択肢の考え方☆
主語が省略されうるのが、日本語の特徴です。
英語や他の多くの言語は、主語が省略されると
命令形になっちゃいますもんね;;
源氏物語イラスト解釈
【これまでのあらすじ】
天皇(桐壺帝)の御子として産まれ、容姿・才能ともすぐれていた光の君は、幼くして母(桐壺更衣)を亡くし、臣籍に降下、「源氏」姓を名のり、左大臣の娘葵(あおい)の上を正妻にもらいました。一方、帝の後妻である、亡き母によく似た藤壺宮(ふじつぼのみや)への恋慕、そして、中流の女空蝉(うつせみ)との一夜限りの恋、プライドの高い六条御息所(ろくじょうのみやすんどころ)の獲得と、光源氏は不毛な恋を重ねていくのでした。
ただ今、「4.夕顔」の巻です。17歳の光源氏は、惟光(これみつ)の実家の隣家にひっそり住まう夕顔の君に執心し、女の家で一夜を明かした後、彼女を廃院に誘いますが、夜半、夕顔は物の怪に襲われて急死してしまいます。
【今回の源氏物語】
紙燭持て参れり。右近も動くべきさまにもあらねば、近き御几帳を引き寄せて、
「なほ持て参れ」
とのたまふ。
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☆ 古文オリジナル問題~常識~ ☆
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紙燭持て参れり。右近も動くべきさまにもあらねば、近き御几帳を引き寄せて、
「なほ持て参れ」
とのたまふ。
問)傍線部の説明として、最も適当なものを一つ選べ。
1.従者が紙燭を持って来たにもかかわらず、お付きの右近が全く取りに行く気配がないので、光源氏はしびれを切らしている。そのため、右近と自分とを隔てている几帳を取り払い、右近に早く行けと怒っている。
2.従者が紙燭を持って来たものの、右近も動けずに取りに行けず、従者も御座所に近寄れないでいる。そのため光源氏自身が、仕切りの几帳をよけ、従者に紙燭をもっと近くに持ってくるように言っている。
3.従者が紙燭を持って来たものの、右近が身動き取れないでいるため紙燭に火が灯せないでいる。その結果光源氏が夕顔の顔を見ることができないでいたので、しびれを切らして右近に早く火を灯すよう促した。
4.従者が紙燭を持って来たものの、右近がそれに火を灯すのに粗相をしてしまった。したがって夕顔の顔をいまだ見られないでいるため、光源氏は従者に新しい紙燭をさらに持って来るようにと言いつけている。
5.従者が紙燭を持って来たにもかかわらず、遠慮してなかなか光源氏に声をかけられないでいる。取り次ぎの右近も身動きが取れないでいるため、光源氏は怒りを露わにし、早くするよう右近を叱りつけている。
センター試験レベルでも、問4とか問5あたりになると、
このような長文の選択肢が出て来ますよねぇ~;;
こういうの、受験生めっちゃ苦手です…
ていうか、活字離れした受験生は、
長文の選択肢を読むと、逆にこんがらがったり、
最後まで読み終えるまでにスタミナ切れしたりして、
「まいっか、なんとなく、これ選んじゃえ!」
って、「えい」って放り投げてしまいます。。。
( ゚∀゚; )
…なので
…だからこそ
こういう問題、
あなたは投げちゃダメなんですよ!
志望校合格を勝ち取るためには!
Σ(・ω・ノ)ノ!
今回の長文選択肢を見ると、
「従者が紙燭を持って来た」という共通項が分かりましたか?
実は、この部分が大きなヒントになるんです!
エッ(゚Д゚≡゚Д゚)マジ?
逆に言えば――
長文の選択肢ほど、
ヒント要素が隠されている可能性あり!
(σ・∀・)σ
…こういうふうに考えてみると、
長文選択肢もイヤに思わず解けそうですね!
(。´・∀・)ノ゙
ちなみに、
この問題と解き方は、長くなりそうなので
明日更新のアメンバー記事にて解説します。
実はこの問題、古文常識も絡んでくるんですよ!
ヽ(*'0'*)ツ
難関大学の入試問題は
こういう古文常識にちなんだ問題も出題されますので、
ぜひとも力をつけていきましょうね♪
(●‘∀‘●)ノ"