源氏イラスト訳【夕顔218】紙燭持て
紙燭持て参れり。右近も動くべきさまにもあらねば、近き御几帳を引き寄せて、
「なほ持て参れ」
とのたまふ。
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【源氏物語イラスト訳】
紙燭持て参れり。
訳)明かりを持って参上した。
右近も動くべきさまにもあらねば、
訳)右近も動くことができる状態でもないので、
近き御几帳を引き寄せて、
訳)近くの御几帳を引き寄せて、
「なほ持て参れ」とのたまふ。
訳)「もっと持って参れ」とおっしゃる。
【古文】
紙燭持て参れり。右近も動くべきさまにもあらねば、近き御几帳を引き寄せて、
「なほ持て参れ」
とのたまふ。
【訳】
明かりを持って参上した。右近も動くことができる状態でもないので、近くの御几帳を引き寄せて、
「もっと持って参れ」
とおっしゃる。
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■【紙燭(しそく)】
■【持て参れ】
※【持て参る】
■【り】
■【右近(うこん)】
■【も】
■【動く】
■【べき】
■【さま】
■【に】
■【も】
■【あら】
■【ね】
■【ば】
■【近き】
■【御―】
■【几帳(きちやう)】
■【を】
■【引き寄せ】
■【て】
■【なほ】
■【持て参れ】
※【持て参る】
■【と】
■【のたまふ】
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☆本日の『源氏物語』☆
やっと、母屋に紙燭(明かり)を持ってきた従者。
誰でしょうか…?
管理人の息子の滝口かな?
こいつは離れのほうへ行ったはずですが…
まあ、名前を出すまでもない従者のひとりでしょう。
ふだんなら、右近がこの従者との取り次ぎをするはずですが、
右近は全く動けないようすです。
光源氏の怒声ばかりが響いている様子です。
今回はアメンバー記事もUPしますよぉ~♪