【夕顔111-2】「けれ」の識別☆
源氏物語イラスト解釈です
【これまでのあらすじ】
天皇(桐壺帝)の御子として産まれ、容姿・才能ともすぐれていた光源氏は、幼くして母(桐壺更衣)を亡くし、臣籍に降下した。帝の後妻である藤壺宮(ふじつぼのみや)が亡き母に似ていると聞き、思い焦がれるようになる。
ただ今、「4.夕顔(ゆうがお)」の巻。中流階級の空蝉(うつせみ)との仮初めの恋を経て、現恋人の六条御息所(ろくじょうのみやすんどころ)にも、正妻の葵上(あおいのうえ)のもとにも心が向かないでいる光源氏は、惟光(これみつ)の実家の隣家にひっそり住まう、夕顔の君に心惹かれています。
【今回の源氏物語】
このほどのこと、くだくだしければ、例のもらしつ。
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☆ 本日の入試対応問題 ☆
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このほどのこと、くだくだしければ、例のもらしつ。
問)傍線部の説明として最も適当なものを選べ。
1.過去の助動詞「けり」の已然形
2.詠嘆の助動詞「けり」の已然形
3.ク活用形容詞「くだくだし」已然形活用語尾の一部
4.シク活用形容詞「くだくだし」已然形の活用語尾
5.シク活用形容詞「くだくだし」已然形活用語尾の一部
「けれ」の識別は、
文法問題のなかでも
けっこうよく出てくるほうです。
とにかく、識別問題は
直前との接続を見ること
助動詞「けれ」なら、
直前は必ず連用形になります。
ただ、今回のように「―しけれ」の場合は、
わかりにくいですよねー!
(;゚;∀;゚;)
これはもう、
形容詞をどんどん覚えていくしかないっ!
─=≡Σ((( つ•̀ω•́)つ
【くだくだし】
【形容詞:シク活用】
①こまごまとしている
②こまかくて煩わしい
全訳古語例解辞典(小学館)より
形容詞のク活用・シク活用は、
連用形や已然形が、
「―く」「―けれ」なら、ク活用
「―しく」「―しけれ」なら、シク活用
でございます。
正解…5