【桐壺199-③】古文単語~「思す」とは?
こんばんはあいです。
週末も残りわずかですね~♪
勉強の息抜きにでも、お読みくださ~い(●´エ`●)ノ
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■【打ち添ふ】…加える
■【~より】…~から
■【憎さ】…憎らしさ
■【立ち出づ】…表面に出る
■【ものし】…不愉快だ
■【思し(思す)】…お思いになる
■【~たり】…~た、~っている(完了・存続)
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今日はこの中から、「思す」についてお話ししますね♪
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「思す(おぼす)」は何度も源氏物語に登場してきましたが、
今までなかなか取りあげて説明しておりませんでした><
※「思し~」の複合語については、けっこうな頻度で説明して参りましたが…^^;
重要古語も、あとで見た時に、辞書の意をすべて網羅してあるような体裁をとりたいので、今日はあえて、かんたんな「思す」の説明をいたしますね♪
(o^-')b
【思す(おぼす)】
…お思いになる、思いなさる
(「思ふ」の尊敬語)
この意味は、すでに暗記済みだと思います!
敬語動詞は、読み・意味・敬語の種類☆
(*゜▽゜ノノ゛☆
思さ / 思し / 思す / 思す / 思せ / 思せ
「おはす」と間違えやすいあなたは、「思す」がサ変ではなく、サ行四段活用動詞であることも、あわせて押さえておきましょうね♪
(●´エ`●)
「思ふ」の尊敬語としては、「思す」のほかに、
「思ほす(おもほす)」「思し召す(おぼしめす)」などがあります。
「思ふ」→「思す」→「思ほす」→「思し召す」
この順に敬意が上がっていきます。
「思し召す」は、かなり身分の高い人に対してや、会話文中に用いられます。
「思ほす」も、明らかに身分が高い人に対して用いられると思ってください。
しかし、「思す」の範囲は広いです;;
(`・д´・ ;)
光源氏や同輩など、敬語を使うべき相手に対しては、
オールマイティで用いられるんです><!
もちろん、帝や妃に対しても…です><!
なので、「思す」が出てきたからといって、
主語はだれか、この言葉だけでは分かりかねます;;
あ、「思す」☆ じゃあ主語は、「帝」じゃないよね^^
これが、文脈判断のミスを生むんですよぉ;;
ヽ(;´Д`)ノ
今回は、
弘徽殿女御には、彼女が、不愉快(=ものし)なものと感じてしまうのでしょうね;
( ´(ェ)`)
☆その他の重要古語☆
■「より」についてはこちら→
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【古文】
うち添へて、もとよりの憎さも立ち出でて、ものしと思したり。
今回の古文、一語一語、現代語訳できますか?
難しいようなら、イラスト訳や上の重要語句を復習してね♪
あいでした