【桐壺158-③】古典文法~係助詞「や」
こんにちはあいです。
■【国の親】…一国の最高位、天皇
■【上なし】…これ以上のものはない、最高である
■【べし】…~はずだ、~だろう
■【おはします】…いらっしゃる、おありになる
■【の】…①主格(~が) ②連体修飾格(~の) ③同格(~で)
■【そなた】…そちら、その方
■【にて】…~として
■【已然形+ば】…①~ので ②~と ③~といつも
■【乱れ憂ふ】…国が乱れ、民が憂える
■【や】…(係助詞)~か(疑問)
今日はこの中から、
係助詞「や」についてお話しします。
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今日は、その中から、特に「や」について説明しておきますね♪
係助詞「や」「か」は、結びの連体形をともなって、
疑問・反語の意味になります。
乱れ憂ふることやあらむ。
訳)国も乱れ、民も憂えることがあるだろうか?
これが直訳です。
一語一語確認してみてください!
(※PCのほうが見やすいです;)
「や」の訳出は、どの位置に来ていますか?
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乱れ/憂ふる/こと/や/あら/む。
訳)国も乱れ/民も憂える/ことが/ある/だろう/か?
ほら!文中にある係助詞「や」は、
現代語訳では、疑問の終助詞として、
文末に来ています。
これが、係り結びの法則の訳し方です!
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文中の係り助詞を取り除いて、
文末に係り結びの法則の意味を添え付ける。
強調を表す「ぞ」「なむ」「こそ」は、文末に強めの訳をつければよく、
疑問・反語を表す「や」「か」は、文末に「~か」(疑問)、あるいは「~か、いや~ない」(反語)という訳出をします。
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ちなみに、疑問か反語かの識別は、文脈で判断します。
今回は、
乱れ/憂ふる/こと/や/あら/む。
訳)国も乱れ/民も憂える/ことが/ある/だろう/か、いやない。
このように、反語で訳出してしまうと、
前述の、「相人驚き、傾きあやしぶ」の文脈と矛盾してしまいます><
一件落着!チャンチャン♪
(;゚;∀;゚;)
何も、首をかしげることなんて、ありませんよね;;
(`・д´・ ;)
ただし、今回は、反語でないことは、文脈上明らかですが、
疑問でも、なんだかつながりがよくありませんよね;;
(※疑問の文脈パターンはこちら→ )
ですが、今回は消去法☆
反語ではないので、ムリヤリでも疑問の訳出を!!
「~あるかしら」「~あるかも」という訳出ぐらいが、適当でしょうね♪
(o^-')b
係助詞【や】が、疑問・反語の意。
文中の「や」を取り除いて、文末に「~か」「~か、いや~ない」の意を添えて訳出します。
☆その他の重要古語☆
■最高敬語
【古文】
「国の親となりて、帝王の上なき位に昇るべき相おはします人の、そなたにて見れば、乱れ憂ふることやあらむ。
今回の古文、一語一語、現代語訳できますか?
難しいようなら、もう一度イラスト訳を復習してね♪
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あいでした