ミジンコ
プライベートでみえられていた関東のGKコーチから御連絡をいただき食事
を御一緒してきました。
仕事の中で間近にJやJ育成の現場を観ている方のお話は勉強になり
ますし、僕にとっては自分の方向性、現状の是非を知るよい機会です。
気配りのないボケたサービスながら料理だけは美味い店でお酒を呑みなが
ら(僕はジュース(^^;)話題はすべてGKコーチング。(^^;
どこに行くのでもハーフコートのフォーマット用紙を持ち歩いている僕は
病気に近いです。(^^;
あらためて
「フットボールに真実はない」
を強く感じると同時に自分の不足もメイッパイ感じて、なんだか不安になっ
てしまいました。
それでも前進するしかないですが・・・
今の自分を例えると「マグロ」みたいなモンです。
止まったら死ぬ!
みたいな(^^;
単純なオーバーハンドキャッチングをとってみても、トップofトップの中に
様々な技術論があるんですよね。
今、自分が伝えていることは僕が観て学んできたことなワケですが、それす
らも、すべてのGKコーチにとって「100%の正解」ではないんだなと・・
でも、やれる、やれないは別にして、いろんな解を知っておくことは自分の
幅を拡げることになると思っています。
AGKでは
「こういうコーチもいるし、ああいうコーチもいる」
ということを伝えながら
どのような監督、GKコーチの元でも、GK自身が迷わないで適応しながら
身につけ、時には捨てるコトもできる柔軟さをもってもらえればなと思いま
す。
「真実がない」ものを伝えるのは非常に難しいです。
呑み屋からの帰宅途中
「フットボールのコーチングに真実はないが、私には確信がある」
と話しておられたINF:フランク・ラビオGKコーチをふと思い出しました。
ホントに偉大な方ですが「確信がある」と言い切れる実績と自信が偉人レ
ベルと思いました。
昨夜は微生物なみの自分にしっかり向き合えてよかったです。
明日からも迷いながら止まらずマグロのように、否、ミジンコのように・・・
GKが変われば
AGKに来ているメンバーの所属チームにGKトレーニングを委託されて
行ってきました。
基礎トレを終えて、チームトレーニングに合流する時にGK達のカラダ
の状態を確認すると、3名のGKの内、2名が足首と膝に痛みを訴えま
した。
(グランド状態が異常に悪いからなぁ・・・)(ーー;
そこで、ケガのないGK1名と僕がGKとしてチームトレーニングに交互に
参加。
いやぁ~・・・非常に!異常に!ストレス感じました。
特に守備意識が無いオフェンスプレイヤー
というより「ボールを奪う」気持ちの希薄なFPを観ると
怒・怒・怒・怒・怒!
です。(▼▼)ナメトンカ!
「キッシゃぁーん!ナぁンしょーとやぁ!行かんやぁぁぁ!」
アドレナリン全開になると思わず博多弁になるんだな・・これが(^^;
怒りのもっていきどころがない僕は
失点したらバービージャンプ5回、シュートを見送ったら10回
「イチ!ニ!サン!・・・」
失点した自分にペナルティを課して、自分に腹を立てながら大声を出す。
「ボールを奪う意識がない選手をなんとかしてもらわないと・・・」
とりあえず、監督さんにはお話しましたが・・・
シュートコースがみえるGKとベンチから観ている人とは感覚が異なります
から、どこまで判っていただけるか、改善していただけるかは伝え続けるし
かないです。
AGKのGK達・・
多かれ少なかれ僕が感じたストレスを毎回のトレーニングやゲームで感じて
いるんだろうね。
AGKのみんなには、チームの誰よりもトレーニングして、チームの誰より
も強く熱いハートをもって頑張って欲しい。
GKが変われば、チームがボールを奪う意識は必ず変わるから。
果てしないバービーのおかげでトイレでしゃがめないほど筋肉痛です。(^^;
今夜は今からゆっくりと回復トレーニングです。
グラウンダーシュートへのダイビング
グラウンダーシュートへのダイビングはカラダの運び方が膝上の
シュートと異なるのは、いままでに何度も伝えてきました。
特に脇下、腕下をシュートが通過するのが大きな修正点になってきます。
この原因のひとつとして、ボールに対して「点」でアプローチしていること
が挙げられると思います。
「ボール」という「点」に対して「手(手のひら)」を伸ばしていくために
起こりやすいと僕は考えています。
・脇、腕下を通過しないボールへのアプローチ
・シュートコースに点ではなく、面で入る
この2点に絞って改善するためにトレーニングを行いました。
以下の画像にある「ミニボール」は「百円均一」で2個:100円で売られ
ていました。
乳児にぶつけても痛くないようなゴム製ソフトボールです。
僕の足のサイズは27.5cm。
画像で判るとおり、この大きさのミニボールなら2個同時に蹴ることができ
ます。
さて、トレーニング。
・GKのサイズに合わせてポストから2~3m離れて構えてもらいます。
・コーチは2個のボールを同時にグラウンダーシュート。
・GKはダイビングをつかってシュートストップ
以上を左右行ないます。
1個だと「点」でアプローチしてしまいますが、2個だと腕とカラダで面を
つくらないとゴールインしてしまいます。
今回は雑草のグランドで行なったので、ボールがイレギュラーしやすく思う
ようなコースにいきにくかったのが難点でしたが、脇、腕下を抜けないダイ
ビングへの改善にはとても役に立ちました。
GK達(U15)も、初めは1個のボールに集中してしまい、もう1個のボー
ルが脇下を通過してしまうことが多く、かなりストレスを感じている様子
でした。
「腕とカラダで面を作る!」
という声をかけながら行なうと徐々に脇下を通過しなくなっていきました。
ミニボール2個の成功が続いてから、通常のボールを使ってトレーニング。
腕の出し方が全く変わりました。(^0^)
今回はグランドの状態が悪く、1個がグラウンダー、1個がイレギュラーバ
ウンドのようになったケースも何度かありましたが、これはこれでカラダが
崩れた状態での反応のトレーニングになったと思います。
人工芝や均一なクレーのコートなら楽しみながら巧くなるトレーニングに
なると思いますが、AGKには無いのでこれでやるしかありません。
K君へ
このトレーニング、GKからみて左側に飛んでくるグラウンダーシュートに
対して、右手を出してしまう習慣のあるGKの改善にも使えると思います。
ステイorチャレンジ 世界の判断
U15AGK、4・5月のテーマは
1vs1
さまざまな状況をオーガナイズして徹底して取り組んでます。
個人的に、GKの1vs1の対応はFPの守備対応より難しいと思っています。
相手からボールを確実に奪う距離感、技術、反応、ポジショニング、シュートを
撃つ気にさせない距離、姿勢などなど
シューター役とGK役を交互に経験しながら学んでいくことが大切と思っています。
ユーロ2008決勝の決勝点もドイツ:レーマンGKの1vs1の対応が大きな
ポイントでした。
DFライン裏側スペースのDF・GKの守備連携という点も見逃せない点です。
この場面、スペイン:トーレス選手のスピードとドイツ:ラーム選手のスピ
ードはほぼ50vs50
スロー映像を観るとよく判りますが、ラーム選手はレーマンGKの飛び出し
に一瞬スピードが緩みます。
レーマンGKもチャレンジへのアプローチで、わずかにスピードに躊躇が
みえます。
その瞬間にトーレス選手のシルキーワンタッチ・・・そしてゴール。
ドイツ:レーマンGKは当該ゲームで、この失点後もDFと相手FPが並走
の同じ状態でボールにチャレンジしてボール奪取に成功しています。
決勝で失点したシーンと同じ場面でボールにチャレンジするのはスゴイ
精神力!ゲルマン魂の鏡と思います。
実はグループリーグ:vsポーランド戦でも、全く同じ場面でボールにチャ
レンジして成功しています。
さて、vsスペイン戦、結果論ですが、もし、レーマンGKがボールにチャレンジ
していなかったらシュートの瞬間にラーム選手はカラダを投げ出したと思い
ます。
または、遅れ気味でも並走を続けて、トーレス選手はシュートを撃てなかった
かもしれません。
並走が遅れたしても、トーレス選手のシュートは不正確になっていなかった
か・・・
シュートが不正確になり得る可能性が高い状況なら、ゴール前でステイして
シュートストップに備えていたら失点はなかったんではないか。
なんちゃってコーチの僕がこんなところでドイツに意見を出しても・・とは思い
ますが、ドイツのような世界超一流チームであってもDFライン裏側スペース
におけるGKとDFの連携、GKの1vs1への対応は大きな課題なのかなと・・・
ある研修で、僕がこの件をMCに尋ねたら
「あなたは、レーマンほどのGKに意見できるか?」
と逆に尋ね返されました。
こんな逆手をとった質問に喰い下がるほど僕は空気を読めない人間ではなく
苦笑いして質問を止めましたが、失点から学びたい気持ちは相手が誰であろ
うと僕は変わらないです。
たとえ、ドイツ代表だろうが、元日本代表だろうが、です。
突撃レポーター:梨本AGK勝ですな。(*^^*ゞ
自分でいうのも悲しいですが、鬱陶しい野郎です。(ーー;
さて、話は戻して・・・
この件の解を探して、ユーロ2008テクニカルレポートを購入しました。
しかし、JFAのテクニカルリポートであっても、今大会のGKの1vs1については
余り触れられていませんでした。
そこで自分なりにゲーム分析。(^^;
優勝したスペインの大会全得点は12(全6ゲーム)
この内、相手GKとの1vs1でGKが前に出てきたケースからの得点が5。
スペインの全得点中の4割がGKとの1vs1。
GK側から考えると、世界的な課題かなと思います。(^^;
先日の2010W杯予選:トルコvsスペイン。
ゲーム終了直前のトルコの失点はGKとの1vs1でした。
GKの1vs1、ステイorチャレンジの判断、大きな大きなテーマだと思って
います。
以下のトレーニング(ポストプレーからシュート)はゲーム前のW-UPで
よく観かけます。
これもポストプレイヤーに入るコーチのポストプレイによって
GKにもよいトレーニングになります。(^0^)
コーチの配球がaならGKはボールにチャレンジできます。
コーチがポストで受けて反転してシュート、もしくはパスというプレーが入
ると、アングルプレー、横パスをブレイクも判断に加わってきますよね。
ポストプレーを工夫するだけで、GKはシュートストップだけでなく、相手
のボールコントロールやパスにも予想と判断が必要になります。
ゲーム前のW-UPを観ていると、そのチームの日常的なGKトレーニング
指導者のGKへの理解が判りますね。(^0^)
ダイビングへ発展する前に
ダイビングは
・シュートコースへ最短距離で
・パワーをもってボールに向かう
のが理想かと思います。
キャッチングできなかったとしても、パワーをもってボールにアプローチす
れば「遠く、ワイドに弾く」ことができます。
可能な限りバリーゾーンに弾きたいですが、そうでなくてもゴール前からボ
ールを離せれば、二次攻撃までに守備を立て直す、そして、GKもよい準備
ができます。
なかなか最短距離にカラダを運べないGKの場合、
ローリングダウンで無理なくキャッチングきる場所に配球して、
ヘディングシュートしてもらっています。
飛んでくるボールの中心にヘディングできればOKです。
ヘディングしたボールが地面に叩きつけられるようだと
シュートコースに上からかぶるダイビングになっていることがGK自身にも
判ります。
また、ダイビングのプレー方向が後方になっているとヘディングしたボール
がゴールインしません。
プレー方向に修正があるかどうかもGK自身が判ります。
シュートコースに
「最短で」
「面で入る」
ことがキーファクターになります。
このトレーニングを行うと、膝より上のシュートコースに対するローリング
ダウンやダイビングの動作が意外と早く理解できるようになるんじゃないか
なと思っています。
ローリングダウンやダイビングでキャッチした場合にボールから地面に落ち
ることがなくなってきます。
特に着地のカラダの使い方が巧みになっているように感じます。
もちろん考えた僕はデモしてます。(*^^*ゞ
巧いかどうかは判りませんが、デモを観ているGK達は納得してくれて
ます。(^^;
先日の中国・四国地区女子GKキャンプでもこの方法でダイビングをデモン
ストレーションしました。(^0^)
でも、膝下の低いシュートへのダイビングはこのトレーニングは役に立たな
いんですよね。
グラウンダーシュートは反応に一番時間がかかる場所なんで・・・