ゴールキーパープロジェクト~GKコーチになりたい -22ページ目

ぬるま湯はどっちだ!?

「ゲームに出てたらトレセンに選ばれたと思います」

いやいや、ちょっと待ってくれ・・・

ついさっき同じ年齢以下のGK達と同じテーマで練習しただろ!?
その中で自分がどうだったかわかんなかったわけ?
自分を知ろうとしないなら、90分は時間の無駄だよ。


トレセンに入っていようがいまいが、AGKはGKのための場所。

AGKの現場でGKをやるってことに、肩書きは必要ない。


ただ、GKとして自分の可能性をみつけたい・・・ってことだろ。

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■JFA トレーニングセンター制度  ※概要から抜粋

http://www.jfa.or.jp/training/training_center/index.html
レベルの高い「個」が自分のチームで楽にプレーができてしまって、
ぬるま湯のような環境の中で刺激なく悪い習慣をつけてしまうこと
を避けるためにレベルの高い「個」同士を集めて、良い環境、良い
指導を与えること、レベルの高い者同士が互いに刺激となる状況を
つくることがトレセンの目的です。

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「ぬるま湯のような環境の中で刺激なく悪い習慣をつけてしまう」
と云われるほど、練習してきた、努力してきたと言えるのか??

「ぬるま湯といわれる環境の中」で、熱湯のような熱い心をもって
行動をおこしてきた、習慣を変えようとしたと言えるのか??


思いあがるんじゃない!

肩書きは愚か者の飾りにすぎない、自分の名だけで十分だ!
                    ~Frederick II


それにしても

「ぬるま湯」

って表現は日本語文化の中でリスペクトに属する言葉なのか?


他人様が創った環境を「ぬるま湯」って評するんやから、

とっても熱いんやろけど・・・

配球の精度

10月のチャレンジャーAGK
テーマ:ディストリビューション
トピック:状況に合わせた精度とスピードのある足下への配球方法

・アンダーアームスロー
・ベースボールスロー
・オーバーアームスロー
・サイドスロー
・ハイパント
・サイドボレー

※ハイパントは足下への配球方法としては適切ではないと考えて
 今回のドリルでは使いません。


2010W杯ではハーフライン周辺への配球はオーバーアームスローを選択する
GKがほとんどでした。
40~50mの距離ならオーバーアームスローで精度、スピードとも十分!
・・・ということでしょう。

JFAGKプロジェクトでは、配球方法による距離の目安をつくっていますが
U15以下では、20mの距離をオーバーアームスローで十分なGKもいるし、キ
ックでないと十分なボールスピードが出ないU12GKもいます。

様々な配球方法で自分の配球能力(距離)を理解しておくことも大切と思い
ます。

●ドリル
1.赤GKがFPの動き出しにあわせて足下へ適切な方法で配球
2.FPは様々なフットボーラーの動きでボールを受けて、2タッチ以内で
 青GKを狙ってシュート
3.青GKはキャッチング、素速くコーチへ配球

ゴールキーパープロジェクト~GKコーチになりたい-ディストビューション

●オプション
・配球位置を10mづつ離していく。

●キーファクター
・FPがボールに寄らなくてもインターセプトされないボールスピード
・目標地点までのボールのバウンド数を可能な限り少なく

まず、FP役のフットボーラーの動きがなかなかできませんなぁ。(ーー;

FPとして、
・どのようなカラダの向きの時に
・どのような配球が来れば
・効率的な攻撃につながっていくか

を経験することは、GKになった時の配球にプラスになります。

4年生以下ではオーバーアームスローでボールを確実にホールドできない
GKがほとんどでした。

彼らのオーバーアームスローの感覚は、僕が大きなビーチボールをオーバ
ーアームスローするのと同じような状態と思います。
投げる瞬間、指先からボールが抜けてしまう感じ。

このようなGKが、
アンダーアームでは距離が不足、サイドボレーでは距離が近い状況なら、
「サイドスローの選択肢もあるよね」と伝えています。

サイドスローは、現場によって「好ましくない」と云われるGKコーチも
おられます。

リリースを失敗して予想外の方向へ・・ってことらしいです。(^^;

現役プロGKにうかがった時
「サイドスローはけっこう使ってますよ!」
と教えていただいてから、AGKではサイドスローも伝えています。

サイドボレーやハイパントなど、キックを使った長い距離の配球が攻撃に
つながっていく確率はトップレベルの世界大会でも非常に低い
です。

2010年5月に行われたJFAプレミアカップ。
ベスト4からの3ゲームについて、GKからの配球の資料があったので
僕なりに分析してみました。 ※参考:JFA Technical News vol.38

パス&サポート、フィールドプレー、サイドボレー、転がしてキック、
ゴールキック、フリーキック

以上、GKからの6種のキックによる配球の内
JFAが「長い」と定義した配球についての数字をひろってみました。
 ※数字は両チームGKの配球を合わせています。

■準決勝 第1ゲーム
・「長い」キックによる全配球:21本 成功:1本 成功率:4.7%

■準決勝 第2ゲーム
・「長い」キックによる全配球:24本 成功:2本 成功率:8.3%

■決勝
・「長い」キックによる全配球:24本 成功:1本 成功率:4.1%

3ゲームの「長い」キックによる配球成功率:平均5.7%

日本のU15のトップレベルのこの3ゲームに限っていえば、
1ゲームで長い距離をキックで配球した場合
20本に1本の成功ということ。

チーム指導者によっては、相手DFのハイボールへの対応スキルが低い場合
にGKがハイパントを蹴っていくことで相手DFラインを下げさせて・・と
いう戦い方を選択される場合もあります。
ですから、数字だけでGKのキックスキル云々は言えないとは思いますが
GKのロングキックが直接的に有効な攻撃につながり難いということはわか
ります。

対して、スローイングによる配球
 ※スローイングによる配球は「長い、短い」の分析項目は無く
  オーバー、アンダーだけでした。

■準決勝 第1ゲーム
・スローイングによる全配球:12本 成功:11本 成功率:91.6%

■準決勝 第2ゲーム
・スローイングによる全配球:9本 成功:9本 成功率:100%

■決勝
・スローイングによる全配球:9本 成功:8本 成功率:88.8%

3ゲームのスローイングによる配球成功率:93.4%

キックによる長い距離の配球がいかに攻撃につながり難いかがこの数字の
関係からでも判ります。

しかし、GKからの配球がカウンター攻撃につながっていく時もあるので
状況に合わせたキックの精度、スピードにこだわった練習は必要ですよね。

たとえば・・・
DFラインが高い時、GKとDFラインのスペースへハイパント。

相手サイドバックが攻撃に上がった際、DFラインがスライドした事で空い
た逆サイドスペースへのサイドボレーなどなど。

配球の成功には、GKのゲームをよむ力、戦術眼が重要になると思います。

先日、「アインシュタインの眼」という番組で日本代表女子バレーの技術が
とりあげられていました。

レシーバーの動きを観ていたコメンテーター:古田敦也さん(元プロ野球キ
ャッチー)
が
「150kmを超えるボールをキャッチするためには
               静から動より、動から動」

といわれていたのが印象に残りました。

GKのシュートストップにも同じ事がいえると思います。

マトリックスGK

昨日は静岡県藤枝市のAGA(足立GKアカデミー)にお邪魔してました。

関東からU15チーム代表の方も勉強にみえられていました。

     和光ユナイテッド川崎FC

チーム代表がGK出身者で、その上、チームには別にGKコーチが在籍され
ています。
興味深いチームづくりをされていかれるんだろうなと思います。
川崎近郊のU12GK達は要チェックですね。(^0^)

さてと・・・

以前から気がついていたことなんですけど、最近、特に思うことがあります。

AGKはGKのためだけに時間、場所をつくっているわけです。
でも、これじゃぁ片手落ちなんすよ。


全く不足!!

GKを理解しようとしてくださる指導者が増えないと・・・です。

足立先生はGKがシュートに触れなくても

「ナイスキーパー!」

って大声をかけることが多々あります。

ポジションが良かったからシュートが外れた・・・
GKはポジショニングだけでシュートを決めさせないことができるワケ

です。


そこに気づいてゴールを外れていくシュートに対して

「ナイスキーパー!」

って声をかけられる指導者がいてこそ、GKのポジショニングは磨かれる

と思うんすよ。



どうでしょう?



どのくらいの数のGKが、大きくゴールを外れるシュートに対して
「ナイスキーパー!」

って声をかけてくれる指導者に出逢っているんでしょうか?



AGK的にいうと、シュートがGKを避けて外れる

マトリックスGK


ゴールキーパープロジェクト~GKコーチになりたい-マトリックスGK

僕は今後、AGKで

「ナイス!マトリックスGK!」

        って声をかけると思います。


話は少しズレますが、ゴールを外れていくシュートに対して
「ナイスシュート!」
って声をかける人はピッチにもベンチにも応援席にも多いです。
不思議なモンです。

日本フットボールの文化なんすかね・・・


話をGK指導に戻して・・・

「いいポジションだったからキャッチできましたよね。」
「いいポジションだったからシュートストップできましたよね。」

が云える人は標準的GK当番レベルですわ。
なんちゃってGK当番の僕よりまぁマシな見張り番ってレベルと思います。

「いいポジションだったから触らずにシュートが外れたよね」

GKコーチはこれがいえる指導者と思う。

ちなみに・・・
JFA GKコーチライセンス指導実践テスト「アングルプレー」

「ナイスキーパー!
 いいポジションだったからボールに触らずシュートが外れましたよね!
 終わりましょう!」

で合格するんやろか・・・(^^;

観て、反応して、動く

以前、ある現場で勉強させていただいた時
「反応は集中力」
というコーチングを観ました。

コーチ側の配球が難しく、その配球に四苦八苦した経験があります。

その時の配球の経験からつくったGK反応用ドリルです。
GK役ではなく、配球役に「反応・集中力」の要素が入っています。

AGKの中学生GKのウォーミングアップに使ってます。

ゴールキーパープロジェクト~GKコーチになりたい-反応ドリル

①配球役、GK役に分かれます。
②GK役は基本姿勢から数歩ダッシュして片足ジャンプ。
 ゴム紐を越えます。
③配球役はGK役が踏み切った足を観て、踏切足の方向に両手でボールを
 配球します。
④GK役は非踏切足で着地、重心を素速く移動させて、踏切足で踏み切って
 ダイビングキャッチ。


配球役はGK役がスムーズに素速くダイビングできるように配球します。

ゴム紐の高さによって、配球役の難易度が変わります。
ゴム紐の高さが低ければ、踏切からダイビングまでの時間が短くなるので
配球役は反応スピードを上げなければなりません。

配球役には「観る眼」「集中力」「反応」「ロスない動き」を要求しま
す。

「ロス無い動き」は「両手の動作」「足の動作」です。
たとえば、GKがゴム紐を右足で踏み切った時、
配球役は左足を踏み出して、両手を使ってGKの右側(ダイビング方向)

に投げます。

 ※配球役からみると左足を踏み出して、左方向に投げる
反応して、手と足を連動させて投げることがGKのコーディネーション

につながると思います。

最初は「手」だけ反応して、ロス無く動くことも難しい。

確実に反応できるようになったら「踏み込む足」にもチャレンジ!

GK役は
・ダッシュからどちらの足でも踏み切れるコーディネーション
・ダイビングの力強い踏切のコーディネーション

のドリルになります。

GK役にはもうひとつ大切な役割があります。
配球が遅い時は「遅い!」と配球役に伝えることです。
配球役が「予測」して投げることもありますから「予測するな!」という
声かけも大事
と思います。

ゴム紐の高さが低くなると配球役はかなり難しいです。

最初は膝下くらいの高さから始めます。
それでも配球が遅れるGKは多いです。

今週のチャレンジャーAGK。

テーマ:配球

ドリルの順番待ち、、わずかな時間をみつけてフロントダイビングを練習し
続ける県外からの5年生GK:シュウマ。


その姿を不思議そうにみて順番を待つGK達。

素直さ、真面目さ、成長したいと思う気持ち、行動力

シュウマの素晴らしさに幾人の子供達が気づいたか・・・


おまえ達、心の感度は大丈夫?

僕はシュウマが変わっていく姿に出逢えてスゴク幸せだった。
シュウマの心と行動は必ず報われるよ。まちがいない。

鮮やかな色

世の中には鮮やかな色がたくさんあるのに
        なんでも白黒で決めるのは恥ずかしい


海外の方の言葉ですが、同様にGKコーチングにもいろいろな色があり
ます。
少ないですが、僕が学んできたGKコーチ、現場は、すべてが同じ色では
ありませんでした。

先日、あるプロGKコーチから別のプロGKコーチの指導法について御質問
をいただきました。
「プレー方向」
の指導についてでした。

JFAGKプロジェクトとは異なる「プレー方向」の指導法について、
「どう発展していくんだろう?」という御質問でした。

僕は現場で観たままをお話ししました。

実戦をどのように切り取り、逆算するか・・・
GKのレベル、GKコーチのレベルによって異なると思います。

ジャブラニをつかめない者に「つかむよう」に指示して習慣づけようと

した結果「失点と敗退が結果」になるならプロGKとしても、プロGK

コーチとしても未来はないんだろうと思います。

レベルによって、実戦の切り取り方、逆算方法も異なって当然。

昨日、隣の本屋でみつけた「GK専門書」です。
1時間余りで完読しました。

ゴールキーパープロジェクト~GKコーチになりたい-ゴールキーパー専門講座

この本にもJFA GKプロジェクトとは異なる「プレー方向」のお話が
出てきます。
実戦を切り取り、逆算してきた「鮮やかな色」のひとつと思います。


JFA GKプロジェクトが徐々に認知されつつある昨今に

「個人的には」という言葉をつかって、自分色を表現され、しかも

それを「本」として残されているところが潔くて心地いい。


サブタイトルに「日本初の本格サッカーGK専門書」とありますが、
これは個人的に(^^;いただけません。

過去にも鮮やかな色を魅せたGK専門書はありますから。(^0^)