『リボルバー・リリー』+SW「ここらじ」補完② | アディクトリポート

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『リボルバー・リリー』

2023/8/11 ユナイテッド・シネマ テラスモール松戸 4スクリーン D-09

 

『バービー』と共に、

公開初日にいさんで観にいきながら、

レビュー記事を出すのに1週間以上かかってしまった。

 

YouTubeで感想動画を公開当日にたちまち出してる人とか、

ほんと尊敬しますよ!

 

『リボルバー・リリー』という映画のことは公開間際になるまで知らず、

映画館のポスター掲示ではじめて「へえ、こんな映画があるんだ」と興味を惹かれた。

 

綾瀬はるかって、『レジェンド&バタフライ』の後で、

こんな映画を撮っていたのか。

 

鑑賞中は一度もあくびは出ず、

寝落ちもしなかった点では『バービー』より高得点になろうが、

どっこいあちらとはとても同列には扱えない、

結構荒削りな作品である。

 

時代背景や状況設定は、何となく3年前の『スパイの妻〈劇場版〉』

同感です。久々にいい映画を観ました^^
ADDICTOE 
>猫さん

まさに劇中の台詞どおり、
「お見事です!」
でしたよね。
 

劇中展開は全く異なり、

日本映画にしては派手目なドンパチやアクションもある。

 

あるんだけど、観客の想定を超えるような場面は特になく、

「ま、こんなもんでしょ」的な範疇に収まり尽くして、

特に笑うとか泣くとかの感情を揺さぶられることもなく、映画は終わる。

 

で、観終わった感想は、

「東映作品で行定勲監督作品とはね」だった。

 

この件に関しては、「ここらじ」第5回の

 

2023/08/17

 

この動画で『リボルバー・リリー』について触れたが、

そこで語った趣旨を、

13年前のこの記事(沢尻エリカ離婚の真相・2010年05月01日)から再録転載。

 

例の「別に…」事件の前後に、
べつに
沢尻エリカについては私なりの分析があった。

そもそもなんで、沢尻エリカが「クローズド・ノート」(2007)の

のーと
完成披露試写会で「沈没」したかっていうと、
きねん

↑髪の色も衣装も態度も、上にある劇中とはまるで別人のエリカ様(左)と、
さすがにただならぬ雰囲気を感じ取って、あたかもちびまる子ちゃんの、顔に縦線状態に陥っている気の毒な子役(右)。


あれは心理的に追い詰められて、パニクってキレちゃった後は、もう自分でもどうにもできなかったっていうのが真相ですよね。
 

「クローズド・ノート」公開の2007年と言えば、シネコン乱立で地方は飽和状態。

だけど映画会社としては、自社作品は自社のシネコンで見て欲しい。
たとえば山田洋次監督の松竹作品なら、松竹としては当然MOVIX(松竹のシネコン)で見て欲しい。

で、「クローズド・ノート」は東宝だから、当然TOHOシネマズに客を呼び込むために、

だいめいうし
若手で身軽な主演女優のエリカちゃんに、過酷な全国TOHOシネマズ行脚を強いたわけですよ。
その数、全国100箇所以上。

 

この全国シネコン巡りは相当な苦行らしく、
すな
沢尻エリカの場合は外部への攻撃的な姿勢として「症状」が出ましたが、

内向的なガッキーの場合は、
がっき
倒れて入院寸前まで追い込まれたらしい。

というわけで、ほとんど労災みたいなもんですよ。

行く先々や、キャンペーンやプロモーションのテレビ出演では、相手は初対面でも受ける側は同じ質問ばかり喰らい続ける。
まあ地方のシネコンでは、失礼な扱いは受けないでしょうけど、テレビはひどい。


「沢尻会ってあるんですか?」
エリカの心の声:「はあっ? またその質問かよ! 他に訊くこと、ねえのかよ。映画とかんけーねえだろっつーの!」

だから「別に」が爆発した前日から、もうかなりアブなく、時間を追って壊れていく様子が手に取るように見て取れた。
朝のフジ(「めざましテレビ」)では、まだまともだったのが、

まだまだ

↑まだ表情に若干の余裕が見て取れる。
その次の日テレの中山秀征の番組(「ラジかるッ」)で、もう完全にアウト。
鬼の形相

↑まさに鬼の形相!

すでにこの時点で、制御はきかなくなっていたと診る。

沢尻自身も、自分でもこうなってしまうとどうにもできず、試写会当日は劇中の清楚なイメージと正反対の、金髪に原始人ルックで登場。


つまりもはや、「クローズド・ノート」は大切な出演作どころか、自分を苦しめ、追い詰めるだけの憎むべき存在になり果ててしまっていたわけで、この衣装とメイクで臨んだ時点で、とっくに攻撃対象だったわけ。

こうなっちゃうと、すでに試写会は、「もうどうでもいいから、とにかく早く終われ~っ!」状態。
で、ああいう結末を迎えちゃったわけ。


「もはやイメージ崩壊したのに、撮影現場にクッキー持参したとか、とってつけたみたいな善行披露で、姑息な修復工作なんか、いまさらすんじゃねえよ!」と、その話を持ち出した司会者をにらみつけ、
腕組みした写真撮影の後、子役を小突いて退場を急がせたのは、そうしないといられないところまで心理的に追い詰められていたわけですよ。

これって、沢尻エリカが悪いんでしょうかね?


ところが世論も事務所も
dasuto
こういう状況を全く理解せず、映画会社も我関せず。

tojo
どころか逆に、「ウチの作品にドロ塗りやがって!」ぐらいにしか考えてないから、こりずにその後でガッキーに『恋空』で同じ行脚をやらせたわけでしょ。

というわけで、誰にも理解されず、「悪いのは全部私」とホームページに書かざるを得なかったのです。


【転載終わり】

 

SW「ここらじ」補完②

でもって、何でこの話を蒸し返したのかといえば、

『クローズド・ノート』の行定勲監督には何の落ち度もなかったのに、

予期せぬ外部要因のため、元を正せばTOHOシネマズの仕業だった全国100箇所プロモーション地獄めぐりの煽りで、

なぜか東宝専属監督だった経歴が、以後東宝作品を監督できない事態に陥ってしまった事例を挙げておくため。

 

しかして行定監督が、『クローズド・ノート』以降『リボルバー・リリー』までどれぐらい東宝から干されていたかを調べてみたら、2010年公開の『今度は愛妻家』から東映配給にチェンジ。公開こそ『クローズド・ノート』3年後の2010年だったが、クランクインは2008年だったとのこと。

以後、2009年5月に撮影開始、2010年2月20日に公開された、ショウゲート配給の『パレード』の後は、

東宝映像事業部が配給したのは、2014年6月21日に全国63スクリーンで公開された『円卓 こっこ、ひと夏のイマジン』のみ。

2017年10月7日に公開された東宝・アスミックエース共同配給の『ナラタージュ』

と数えるほどで、他は東映・ファントムフィルム等々、東宝以外が配給になっている。

 

けっこうヒットしているようで、まずは何より。

東映も『レジェンド&バタフライ』の制作費20億円で興収24億4691万350円(公開87日・~4/23)を、

同じ綾瀬はるか主演の『リボルバー・リリー』で回収できればそこそこめでたし!