『ボバ・フェット/The Book of Boba Fett』1・2話感想
※ネタバレはありません。
久々(2021年03月30日以来)のテーマ:スター・ウォーズ記事。
みなさんは、ディズニープラスに加入されて、
「マンダロリアン」や、「ボバ・フェット」をご覧になってますか?
この配信サービスだけは、
これまでアメリカ本国公開から一定期間をおかないと見られなかったスター・ウォーズが、
タイムラグなく、また公開初日は激混みする映画館に並ばずとも、
家庭で気軽に鑑賞できることもあって、
2019年末〜2020年初頭の「マンダロリアン」から、
2020年末〜2021年初頭の「マンダロリアン(シーズン2)」まで視聴はした。
だがこれを機に、一月約500円で、
ディズニー/スター・ウォーズ/MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)作品見放題に惹かれながらも、
結局は『ジャングル・ブック』を見ただけで、
『マンダロリアン』新作更新休止期は一切視聴しなくなった。
今年は『マンダロリアン(シーズン3)』かと思いきや、
シーズン2の最後が予告になっていた、
『ボバ・フェット/The Book of Boba Fett』が始まった。
なのでまずは契約切れになっていたディズニープラスを再開するのだが、
月極料金が約900円と、倍増されていることにビックリ。
今度こそは新作も見てやるぞと思いつつ、
まずはとりあえず、2021年12月29日に公開ホヤホヤの『ボバ・フェット』第1話を鑑賞した。
でもってこれを、てばなしで大絶賛!
…といきたいところだが、
まだ助走、序盤で話が本格的に滑り出さず、
おまけに古いパソコンの表示画面が暗く、
デフォルトが吹き替え再生でもあったため、
途中で寝落ち。
後日、iPhoneの英語音声/字幕表示で鑑賞再開したが、
まだまだ評価は早計という気分だった。
それから1週間が瞬く間に過ぎて第2話も公開。
それを知ったのは、
Youtube動画の
↓この動画はネタバレ前提なので本編鑑賞後にご覧ください。
2022/01/05 にライブ配信
そこでもう十分に語り尽くされているから、
なるべく別のことを取りあげておけば、
『マンダロリアン』『ボバ・フェット』成功の最大要因は、
脚本とシリーズ采配を手がけるジョン・ファヴローの正しいSW資質に尽きる。
それをいうなら、
『クローン・ウォーズ』の頃よりの、正しいSW資質の継承者、
デイブ・フィローニも挙げられようが、
フィローニがSWの全作品全肯定なのに対して、
ファヴローは取捨選択眼があり、
過去作にダメ出しもしているところが秀逸である。
※以下の画像で若干のネタバレがありますので、
「ボバ・フェット」本編未視聴の方は、ここまでで閲覧をお控え下さい。
特に『マンダロリアン』シーズン2の最後では、
「どうせマーク・ハミルのルークが再登場するんなら、落ちぶれた姿なんか見たくなかった」
とか、
「こんなSWは見たくなかった」
といった具合に、
『フォースの覚醒』『最後のジェダイ』『スカイウォーカーの夜明け』
がダメ出しされているが、
今回の「ボバ・フェット」1・2話の前後編構成では、
「サンドピープル(タスケン・レイダー)の女性や子どもが、あんな顔なしじゃダメだ」
と、『エピソード2 クローンの攻撃』が、しっかりダメ出しされている。
↓1作目『スター・ウォーズ』(1977)のサンドピープルは、個体ごとに顔つきが異なった。
↑プリークエル(エピソード1・2)時代のサンドピープル男性のマスクは、ドン・ポスト社の市販品で全員同じ顔。女性と子どもはダグ・チャンのデザインで、顔に表情がない。
その他にも、
「オレはこういうSWの映像が見たいんだ!」というファヴローのSW愛が随所にちりばめられ、
後日鑑賞した『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』と共に、
海外クリエイターの成熟ぶりに接した喜びに、「生きてて良かった」と感じ入るのであった。